車種別・最新情報 [2023.10.31 UP]
《国産EV&PHEV大図鑑-2》レクサス/NX、RZほか
「モデリスタ」SEMAショー初出展!米国市場デビューへ新たな一歩
《ブランド別》国産EV&PHEV大図鑑全紹介
充電してモーターで走ることを基本とするプラグインハイブリッド車(PHEV)や電気自動車(EV)は、今や軽自動車のサクラ/eKクロスEVから新型センチュリーまで多様なモデルが揃う。注目ジャンルの国産PHEVとEV(商用車を除く)を一挙に紹介しよう!
●文:川島茂夫
★走行距離はWLTCモードの値。充電規格/V2Hへの適合にはオプションの充電ケーブル等の使用を含む。
LEXUS
既知の通りレクサスはトヨタのプレミアムブランドであり、設計や構造はトヨタの姉妹車となるモデルも多い。PHEVやBEVについてもトヨタ車と共通あるいは同系統のシステムを採用している。ただし、車体剛性や静粛性といった面において大幅なテコ入れを行うのもレクサス車のセオリー。走りの質のアップグレードが期待できる良質なモデルが揃っている。
NX 450h+
●発表年月(最新改良):'21年10月('23年3月)
●価格:729万5000~753万5000円
【PHEV】等価EVレンジ:87km
【充電規格】普通(~200V)
【V2H】×
RAV4と同系のパワートレーンだが走りの質感が大きく向上している
基本車体設計面ではRAV4と姉妹車の関係にあるが、走りの質感と操る心地よさにこだわった技術的付加が施されている。PHEVシステムはエンジンに多少のパワーアップが施されているが、電動系は共通している。スペック面で気になるのが満充電EV走行航続距離で、これはRAV4から約8%低下している。100kg増えた重量が大きく影響しているのだが、それがNXの走りのプレミアム性への投資とすれば納得。レクサス車らしさを実感できるPHEVと言えよう。
レクサスの場合、パワートレーンが何であれ、見た目の違いは内装色ぐらい。飛び道具的な手法は採用されないため、一台のNXとして安心して選べる。
HEVと同様のエンジンとモーターを採用しつつ、電池容量は4.3Ahから51Ahへ大幅アップ。
RX 450h+
●発表年月(最新改良):'22年11月('23年7月)
●価格:872万円
【PHEV】等価EVレンジ:86km
【充電規格】普通(~200V)
【V2H】×
レクサスの中でも中心モデルとなる優等生SUV
NXの上級に位置するRXだが、「450h+」のグレード名が示すようにパワートレーン関連は駆動用バッテリーも含めてNXに準じたスペックとなっている。ただし、NXではPHEVが性能面での最上級仕様になるが、RXではターボ+パラレル式ハイブリッド採用モデルが最上位である。車体寸法はNXより一回り大きく、車重も増加しているが満充電EV走行航続距離はNXから1kmしか低下していない。HV走行時のモード燃費は18.8km/ℓであり、ハイブリッドモデルとしても優等生である。
海外でも高い人気を誇るRXは、キャビンの余裕もたっぷり。PHEVの採用は、静粛性をはじめとする高級感の面でもプラスにはたらいている。
パワートレーンはNXと同様で、2.5ℓ直4+前後モーターとなる。
UX 300e
●発表年月(最新改良):'20年10月('23年3月)
●価格:630万~685万円
【EV】一充電走行距離:512km
【充電規格】普通(~200V)/急速(チャデモ)
【V2H】○
レクサス初の市販EVとして誕生したコンパクトSUV
プリウスやカローラと同系のプラットフォームから開発されたコンパクトSUVがUXであり、ハードウェアの面ではC-HRの姉妹車と捉えてもいい。300eはトヨタ系初の市販BEVとして開発されたモデル。分類としてはSUVとなるが、駆動方式はFFのみの設定で、最低地上高も140mmなので悪路走行目的のモデルとは言い難い。満充電航続距離は512kmであり、bZ4XのFF仕様と比べて47km短いのだが、航続距離で大型車が有利になりがちなBEVにもかかわらず、車体サイズの割には航続距離に余裕のあるほうだ。
小柄な車体でもプレミアム感を追求。'23年3月の改良では装備の見直しとともに新開発の電池パックを採用し、航続距離が40%アップした。
搭載されるリチウムイオン電池は一部改良時に54.4→72.8kWhに容量をアップしている。
RZ
●発表年月(最新改良):'23年3月(未実施)
●価格:880万円
【EV】一充電走行距離:494~534km
【充電規格】普通(~200V)/急速(チャデモ)
【V2H】○
レクサスのBEV専用車第2弾はe-TNGAやe-Axleなど最新の構成
RAV4とNXの関係になぞらえるなら、bZ4Xのレクサス版がRZと言える。ただし、4WD車のみの設定で、同等仕様のbZ4Xよりも約80kg増加している。PCUとモーター駆動系を一体化したe-Axleなど最新のトヨタ電動化技術を採用している点も見どころ。スポーティなキャラの濃いモデルのため、グリップ重視のタイヤを標準装着。これにより航続距離が落ちているが、オプションの18インチホイール&タイヤを装着した場合は航続距離が40km増となり、bZ4Xと同等のレベルとなる。
塊感のあるフォルムと洗練されたキャビンが特徴。発売と同時にレクサスEVオーナー向けのサービスプログラムの提供が開始された。
bZ4Xと同様のBEV専用プラットフォームを採用。4WDシステムは最新の「DIRECT4」だ。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
みんなのコメント
欧州勢と肩を並べられるのに、雰囲気ばかりで残念。