フェラーリは今シーズン開幕5戦を終えた時点で、1度も勝つことができなかったばかりか、表彰台わずか1回という厳しいスタートを切った。
しかし決勝レースでのペースでは、レッドブルやアストンマーチンに遅れをとっているものの、予選では高いパフォーマンスを発揮している。このことが、今シーズンに向けた開発の方向性を定める上で、足枷になった可能性がある。
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昨シーズンからレッドブルは、あらゆるコンディションで速かった。一方フェラーリは、予選ではレッドブルと互角に近いパフォーマンスを発揮したものの、レースでは大きく引き離されるという傾向にあった。チームとしては、その理由を解明しなければならないのは明らかだった。
2021年までは常に優勝争いに加わっていたメルセデスは、2022年に採用したコンセプトが全く機能せず、別の方向に進む必要があるのは明らかだった。ある意味それは単純なことかもしれない。一方でフェラーリのケースは単純とは言えず、予選速いものの決勝で遅い理由を解明するのは、実に難解である。
改良版フロアを詳しく見てみると……
今シーズンもその方向性は変わっておらず、今季これまでにフェラーリが投入したアップデートは、軽微な部分が僅か数件のみ。ただこれらを検証すると、彼らがやるべきこととして捉えているモノのヒントを得るには十分だ。
フェラーリはスペインGPに、新しいリヤサスペンションを投入すべく開発に取り組んでいる。一方マイアミGPでは、改良版のフロアとディフューザーを投入し、上面の下面に多くの変更を加えた。
フロアの前端の形状は、いくつか変更が加えられた。特に急角度だったフロアの外側の部分(挿入図の青い矢印の部分)は放棄され、外側のフェンスと接する部分に、より浅いドロップオフが採用された。
改良前との比較
これにより、フロアの下向きの膨らみが、フェンス後方の部分でより顕著になり(黄色で強調された部分)、これに伴って前方のフロアフェンス後端の形状と高さが変更された。
この部分の形状が変わったことで、フロア上面の気流の挙動を変化させるだろう。しかしそれより重要なのは、この効果を高めるためにフロアフェンスの形状が最適化されることで、フロア下で利用できるスペースにも変化が加わることだろう。
改良フロアには他にも変更点が
これらの変更に応じて、フロアの端の形状にも、様々な変更があった。上向きに巻き上げられた部分、切り欠き、リヤタイヤに向けて幅が狭くなっている部分は全て、タイヤで生み出される乱流によって引き起こされる問題に留意しながらも、今後予定されている変更を活かすために、注意深く再加工されている。
フェラーリのライバルは、この部分で大きな変更を施し、昨シーズン序盤にフェラーリが採用していたエッジウイングのデザインを採用してきた。しかし、フェラーリはその方向に戻らなかった。
その代わりにフェラーリは、今シーズンのレギュレーション変更に合わせ、2022年シーズン中にデザインを決定し、その方向性を維持した。
ここから考えるとフェラーリは、安定性を欠くリスクを冒して最高のパフォーマンスを追求するプラットフォームを目指すよりも、より穏やかなモノを好むようだ。
ディフューザーにも軽微な変更
フロアとディフューザーに施された変更を見ると、チームがSF-23のバランスを改善し、低速、中速、高速とどんな特性のコーナーでも、ドライバーに空力安定性をもたらすことを優先しているように感じられる。
フロア前方に加えられた変更を活かすため、フェラーリはディフューザーにも軽微な変更を加えた。中央の”ボートテイル”と呼ばれる部分の形状を変更し、キールを後方へと伸ばしたのだ。これは、2022年にフェラーリが導入したモノによく似ている。
このように眼に見える変化は数多くある。しかしフロアのアップデートで最も興味深いのは、間違いなくフロア下である。
この部分は、当然なかなか見えない部分であり、どんな変更が加えたかを確認するのは至難の業だ。しかし、フェラーリは間違いなく、この部分でも最適化を行なっているはずである。
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みんなのコメント
「政治的に」勝とうとするチームや、意味不明なことを言って特定チームを
蔑むヤフコメ民は去年の分から見ておくべき。
乗ったことがないから想像でしかないんだけど、たぶん運転するのが辛いんですよ。
1周なら速さを引き出せるんだけど、それを何十周ってなると、それは無理って。
空力やらメカニカルで攻め過ぎると、もはや人間が扱える領域ではないって感じ。
神様ならいつでもどこでも速いかも。