現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 若者たちはイジくり倒して峠を駆け抜けた! 90年代の走り屋に愛されたクルマ5選

ここから本文です

若者たちはイジくり倒して峠を駆け抜けた! 90年代の走り屋に愛されたクルマ5選

掲載 39
若者たちはイジくり倒して峠を駆け抜けた! 90年代の走り屋に愛されたクルマ5選

高性能化が進みノーマルでもイジっても楽しかった!

 国産スポーツカーの人気がかつてない盛り上がりで、魅力的なモデルが多かった1980~1990年代。1600ccを中心とするライトウェイトから『280psウォーズ』の大排気量まで、走り屋たちにとっては新車にしろ中古車にしろ選択肢が豊富な黄金期だった。当時の若者がチューニングして楽しんでいた代表的な車種や、手は届かないものの憧れだったクルマを振り返ってみたい。

スペックだけ見ると正直大したことない! それでもなぜ「ハチロク」は伝説となったのか?

懐かしベース車その1:AE86 レビン/トレノ

 まずは定番中の定番だったAE86レビンまたはトレノ。若い人にとっては『頭文字D』のイメージが強いかもしれないが、マンガが始まるずっと前から峠では高い人気を誇っていた。

 軽量なボディにそこそこパワフルでよく吹けるエンジン、後輪駆動でタイヤ代を含めた維持費もリーズナブルと、ウデを磨くための要素を何もかも詰め込んだパッケージ。生産は1983~1987年で、1990年代には中古車の価格も手ごろになっており、免許を取って最初に買ったクルマがAE86だったなんて走り屋も多いと思う。

 またチューニングやレースの部品が数多く出まわっていたおかげで、ドライバーと一緒に成長できるクルマであることも人気に拍車をかけた。エンジンのメニューだけでも最初は吸排気系のライトチューン、使いこなせるようになればワンメイクのレース車両と同じN1仕様、さらにハイカム&ハイコンプに排気量アップ、過給器にキャブレターと多彩。

 さらにグリップやドリフトをはじめどんなカテゴリーに適応しやすいのも、AE86が日本の自動車史に残る走り屋マシンになり得た理由のひとつだろう。

懐かしベース車その2:ホンダ・シビック

 そのライバルとして君臨したFF車がシビックだ。同世代なら1983~1987年のAT型シビック(ワンダー)だが、後継のEF3(グランド)やVTECが搭載されたEF9も多くいた。

 とくに可変バルブタイミング機構を有し、1Lあたり100psを達成したVTECのB16Aは、クラス最強どころかコースによっては格上の2Lターボ勢を追いまわすことすら可能。そのためエンジンをパワーアップする必要はあまりなく、チューニングは足まわりがメインだったといえる。ワンメイクレース用の足まわりは極端に車高が下がるため、中古品といえど結構な高値で取り引きされていた。

懐かしベース車その3:アンフィニRX-7

 ひとつ上のクラスで外せないのはFC3S型のRX-7。いかにもスポーツカーといった趣きのリトラクルブルヘッドライトや、流線形のボディラインは現在においても十分に通用する美しさだ。

 エンジンはあらためて説明するまでもないロータリーの13Bターボで、前期型が185psに対し後期型はタービンが改良され205ps(一部に215psのグレードも)に。NAのように吹き上がるフィーリングはロータリーでしか味わえず、トルクが細いというウィークポイントを補って余りある魅力だった。

 エンジンの構造上カムやピストンなどのパーツが存在せず、チューニングはブーストアップやタービン交換が一般的。ドラッグ仕様や本格的なサーキット仕様では、サイドポートやブリッジポートといったローター本体の加工、ユーノス・コスモに搭載されていた3ローターの20Bをスワップし、大パワーを手に入れることもあった。

懐かしベース車その4:日産シルビア&180SX

 RX-7のライバルとしてもよく名が挙げられるシルビア&180SXだが、S13型にモデルチェンジした当初はエンジンが1800ccだった。シルビアはターボとNAで180SXはターボのみ、いずれもFRで瞬く間に走り屋の主力マシンとなる。

 デビューは1988年で1991年に大きなマイナーチェンジを受け、両車ともにエンジンが2000ccのSR20へと変更された。パワーはターボが175psから205psへと大きく向上、空前のドリフト人気もあってチューニング業界を牽引し、SR20は現在も新製品の開発が続けられているほどだ。ドリフトのみならずグリップやドラッグにおいても、時代を作り上げた名車のひとつと考えていい。

懐かしベース車その5:日産スカイラインGT-R(BNR32)

 当時の若者が実際に購入できたかどうかは別として、強烈すぎたのはBNR32型のスカイラインGT-R。RB26DETTはカタログ上こそ280psだが実際はそれ以上といわれ、コンディションに応じて駆動力を配分する「アテーサE-TS」など、レースでの勝利を至上とする究極のスポーツカーだった。

 高性能がゆえに価格は通常グレードですら450万円を超え、新車を購入するだけでもそれなりの経済力と覚悟が必要。若者がチューニングして遊ぶには敷居の高い存在で、憧れのクルマとして記憶している人も多いのではないだろうか。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
AUTOSPORT web
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
AUTOSPORT web
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ベストカーWeb
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
AUTOSPORT web
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ベストカーWeb
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
AUTOSPORT web
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
いよいよ正式発表!? デザイン一新の[新型フォレスター]登場か! トヨタHV搭載でスバル弱点の燃費は向上なるか
ベストカーWeb
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
荒野にポツンと1軒のカフェ!?…25ドルでキャンプサイトを確保。オーストラリアはトレイルも何もかもナメてかかってはいけません!【豪州釣りキャンの旅_10】
Auto Messe Web
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
ローソン初日15番手「路面コンディションに苦労。今日の学習を役立て、トップ10に食い込みたい」/F1第22戦
AUTOSPORT web
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
ボッタス、PUエレメント交換で5グリッド降格が決定。RB勢はエキゾーストを交換/F1第22戦
AUTOSPORT web
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
タナクが王座目指して猛加速。僚機2台はクラッシュ&失速、トヨタに選手権逆転の光明【ラリージャパン デイ2】
AUTOSPORT web
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
燃費と運転体験の両立 フォルクスワーゲン・ゴルフ GTEへ試乗 電気で最長130km走れるHV!
AUTOCAR JAPAN
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
北米の自動車博物館ハシゴ旅! 往年のF1GPカー「ペンスキーPC-1」に出会えて大感激!!…が、展示車両数の多さにすべてを見ることができずに大後悔…
Auto Messe Web
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
角田裕毅 初日10番手「一日のなかで状況を好転させ、方向性を見出した。Q3進出のため調整を続ける」/F1第22戦
AUTOSPORT web
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
イモトアヤコ、600万円超の「“オシャ”ハイエース 」購入! 「車中泊楽しそう」「テンション上がる」反響多数のゴードンミラー「GMLVAN V-01」とは
くるまのニュース
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
日産、英国のゼロ・エミッション義務化に「早急」な対応求める 政府目標は「時代遅れ」と批判
AUTOCAR JAPAN
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
「柏の杜オークション」会場で「パラモトライダー体験走行会」開催! 参加者だけでなくボランティア活動にも興味を持ってもらえた1日でした
Auto Messe Web

みんなのコメント

39件
  • FCはアンフィニRX-7では無くて、サバンナRX-7だね
    GT-Xベースの特別仕様車に∞ってのは有ったけど
  • 86はノーマルだと足はふわふわ、車体ゆるゆるだったね。
    あこがれのサバンナ、後ろの座席は席とも呼べないおまけだけどね。
    それぞれ車をいじって楽しむのもセットだった。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村