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【ルノー】高速燃費は21km/L フェイス一新「キャプチャーのフルハイブリッドを300km試乗

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【ルノー】高速燃費は21km/L フェイス一新「キャプチャーのフルハイブリッドを300km試乗

2025年6月にルノー・キャプチャーがマイナーチェンジを行ない、イメージが大きく変わっていた。

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キャプチャーは2013年にB+セグメントのSUVでデビューし、2021年にフルモデルチェンジをして2世代目になった。そして今回、その2代目キャプチャーがマイナーチェンジを行なったのだが、フロントフェイスの大幅な変更と、意匠変更、そしてインテリアもモニターの大型化などを行なっており、フルモデルチェンジに近い印象を受けた。

このB+セグメントのSUVでは欧州でNO1の販売台数を2020年に達成しており、ハッチバックタイプのルーテシア(欧州名:クリオ)と揃ってBセグメント王者になっているのだ。これまでBセグメントではフォルクスワーゲンのポロやSUVのT-クロス、T-Rocが強かったが、ベンチマークがルノーに変わりつつある。

新ロゴとともにエクステリアは一新

エクステリアは大幅な変更が行われている。まずグリルとバンパーが全く異なるデザインになり、以前はルノーのエンブレムを逃すためにボンネットの先端がロゴのスペース用に切り欠きが入っていたが、それもなくなり、一直線のボンネットに変わっている。

ヘッドライトは薄型LEDになり、ロゴも新デザインへと変わっている。全体にデジタル感を感じるような顔に変わっているのだ。リヤはテールレンズのデザイン変更とロゴマークの変更。そしてバンパーデザインの変更であり、フロントほどドラスティックに変わっていないものの、なぜか別なクルマな意匠にも感じられるのだ。

そのMCキャプチャーはパワートレインも変更され、ガソリンモデルが消滅している。ラインアップはフルハイブリッドは変わらずルノーのオリジナル設計の「E-TECH」。それと今回マイルドハイブリッドがラインアップに加わっている。

フルハイブリッドE-TECHは、最高出力94ps、最大トルク148Nmの1.6L直列4気筒のミラーサイクル式の自然吸気ガソリンエンジンを搭載。そしてドグクラッチ式トランスミッションに内蔵される36kW(49ps)/205Nmのメインモーター、20ps/50Nmを発生するHSG(ハイボルテージスターター&ジェネレーター)を組み合わせ、容量1.2kWh(250V)の駆動用バッテリー搭載する前輪駆動モデルだ。

オリジナル設計のフルハイブリッドの内容は、トランスミッションをDCTとし、2軸構造のそれぞれでエンジン出力とモーター出力を分配している。変速段数はエンジンが4速、モーターが2速で合計6速あり、ハイブリッド走行時はモーターがエンジン出力を全段でサポートするので、8速あることになる。だからバックギヤを除き計算上は14速の変速ギアになるが、2速分は同じギヤ比なので、実質12段変速ということになる複雑な構造をしている。

このE-TECHはアルカナで初搭載され、その後メガーヌに搭載、そしてキャプチャーへと展開されており、ルノーの中心的な役割を果たす環境パワーユニットなのだ。燃費性能も輸入コンパクトSUVでナンバー1となる23.3km/Lのスペックになっている。

高速ではメーター読みで21.0km/L

今回の試乗テストはこのE-TECHを330.1km走行してみた。キャプチャーのキャラクターも踏まえ、市街地走行を多めに走行し、高速道路は100km程度におさえ、あとは首都高速と東京、横浜の街中の日常ユースという乗り方をした。

燃費は高速走行をしているときは、車載メーターで21.0km/Lで、その他の環境では18.4km/Lというデータであり、ゴーストップが多かったり、渋滞したりする中での実用燃費としてはかなり省燃費である実感を持った。

試乗して最初に気分よくなるのがシートの柔らかさだった。明らかにドイツ車とは異なっており、フランス車らしくシートへの設計思想の違いが明確だった。それでいて、ロールやピッチングを感じやすいかと言えば、そんなことはなく、程よい乗り心地で満足度の高い乗り味だ。

ハイブリッドの状況は基本、エンジン走行でモーターがサポートをする仕組みだが、バッテリーの状況次第でEV走行も行なう。これは高速道路でもEVになるタイミングもあるので、カバーする速度域は広そうだ。

そしてBモードが使いやすい。強目の回生ブレーキが働くのだが、慣れるとほぼワンペダル走行が可能だ。ただ、完全停止まではしないので、最後の最後にフットブレーキをチョンと触るだけで良い。そしてブレーキホールド機能もあるので、停止した瞬間にペダルからは解放され、信号が変わるとEVで動き出すのだ。

走行モードはコンフォート、エコ、スポーツ、パーソナルとあるが、日常使いではコンフォートだけで満足する。エコモードはかなり出力を絞るので、加速感やレスポンスに不満を持つかもしれない。またスポーツはやる気を見せるので、これも日常使いでは向いていない気がした。

レスポンスがいいモーターならではの駆動力

ということで走行のほとんどをコンフォートで走行していたが、エンジン駆動とモーター駆動の違いがわかるのも楽しかった。国産のHEVは制御が緻密でエンジン走行なのか、モーター走行なのかわからないシーンが多々あるが、キャプチャーだとトルク曲線の作り方がことなり、モーターだとトルクの立ち上がり方が早く立ち上がるので、モーターらしい駆動力が得られるのだ。

じつは欧州でハイブリッドが不人気の理由のひとつにレスポンスの鈍さを上げるユーザーが多い。特にフランスでは混雑時にノーズのツバ迫り合いが日常茶飯事で、だからAT車も嫌われ、MTが好まれるといった傾向がかつてはあった。しかしキャプチャーのように、モーター駆動でクッとノーズが入る動きをすれば、その不満はなく積極的に選択できるわけだ。だから多くのヨーロッパ人がキャプチャーを選択したという理由も納得なのだ。

タブレット並みの大型ディスプレイ

インテリアはモニターが大きくなり、タブレットサイズへとアップデートされた。ダッシュボードやセンターコーンソールはそのまま変更はないのだが、ダッシュボードへ貼る生地を変更したり、フランスのトリコールカラーをアイコン的に入れたりしてオシャレに仕上げてある。

モニターのサイズアップと同時にダイヤル式だった空調など3つのダイヤルはモニター内に格納され、ダイヤルがあった場所はスマホ置き場のようなちょっとしたスペースに変わっている。そしてナビは相変わらずローカルにはインストールされておらず、スマホと接続して使うのがベースとなっている。Apple CarPlayとAndroid Autoはケーブル接続とブルートゥースで接続される。

もうひとつ、欧州では便利だろうなぁ、と感じるアップデートがあった。それは標識の認識とACCが連動しているスイッチだ。ハンドルアームの左側上部にあるスイッチで、欧州は郊外から街に入ると速度が40km/hや35km/hなどに制限される。そしてやっかいなのは5km/hでも速度オーバーをするとオービスが光るということまでやっており、気を抜いているとオービスを光らせることになる。

そのため、このスイッチがあれば、一瞬で速度を自動調整し速度オーバーもしないので、安心に使えるというわけ。郊外路の速度が高いために、減速しても60km/hくらいであることはザラに起きる。そうした油断を防止してくれるアイテムだ。ただ、国内ではほぼ使うことのない機能かもしれないが。

◆試乗車スペック

RENAULT CAPTUR
エスプリ アルピーヌ フルハイブリッド E-TECH
サイズ
全長4240mm×全幅1795mm×全高1590mm
ホイールベース2640mm
FWD/FF
最小回転半径5.4m
燃費
WLTCモード 23.3km/L
市街地モード 21.8km/L
郊外モード 23.2km/L
高速道路モード 24.1km/L
実走値
試乗走行距離 330.1km
平均実燃費 18.4km/L
エンジン・モーター
直列4気筒自然吸気
最大出力 69kW(94ps)/5500rpm
最大トルク 148Nm/3600
メイン交流同期モーター 5DH型
最大出力 36kW(49ps)
最大トルク 205Nm
サブ交流同期モーター 3DA型
最大出力 15kW(20ps)
最大トルク 50Nm
電子制御ドグクラッチマルチモードAT
225/40R-19(全輪)

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文:Auto Prove 高橋 アキラ
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