8月2日、アメリカ・ウィスコンシン州エルクハート・レイクに位置するロード・アメリカで、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦が行われ、10号車キャデラックVシリーズ.Rのリッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組が優勝。2年以上にわたる未勝利記録に終止符を打つとともに、ウェイン・テイラー・レーシングにVシリーズ.Rでの初勝利をもたらした。
IMSAミシュラン・エンデュランス・カップの一戦でもあるこの6時間レースは、合計9回のフルコースコーションが導入、セーフティカー先導時間は2時間を超える乱戦となり、ペナルティやインシデントに溢れる展開となった。
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アルバカーキはトラブルを回避しつつ、GTPクラスのライバル勢がペナルティやピットストップのタイミングに翻弄されるなか、レース終盤の90分間をリードした。このコンビにとっては、まだ同チームがアキュラARX-06を使用していた2024年デトロイト戦以来の勝利となった。
レースは残り11分のリスタートで、事実上の決着をみた。ターン1への進入で2番手を争っていた6号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)のケビン・エストーレと、ポイントリーダーである31号車キャデラック(アクション・エクスプレス・レーシング)のジャック・エイトケンが接触。双方が激しくバリアへとクラッシュしたのだ。
このクラッシュにより、レースはセーフティカーフィニッシュを迎えた。レースコントロールは、このレース終了のきっかけとなったアクシデントについて、フィニッシュ後に審議を行うと発表、リザルトは暫定のままとなっている。エストーレの6号車ポルシェは暫定クラス8位、エイトケンのキャデラックは同9位に位置している。
この2台はレース終盤の1時間で激しいバトルを繰り広げており、数周にわたって接触を繰り返していたが、最後のリスタート時に衝突事故へと至った形だ。
これによってロマン・デ・アンジェリスとロス・ガンが駆るハート・オブ・レーシングの23号車アストンマーティン・ヴァルキリーが2番目にチェッカーを受けたが、デ・アンジェリスは最後の再スタート時にメイヤー・シャンク・レーシングの93号車アキュラとの接触事故に関与したとして、レース後にドライブスルー相当のペナルティを科せられた。
その結果、JDCミラー・モータースポーツの5号車ポルシェが2位へと繰り上がり、ラウリン・ハインリッヒが選手権争いで大きくポイントを稼ぎ、GTPクラスの残り2戦を前に、首位エイトケンとの差を128ポイントに縮めている。
ハインリッヒはケイレン・フレデリック、ティメン・ファン・デル・ヘルムと5号車をシェアしたが、このプライベーターのポルシェは、計3回のドライブスルー・ペナルティに加え、右ドアが半開きになっていたことによるメカニカル・ブラックフラッグを受けるなど、苦難のレースとなった。
ルイ・デレトラズとジョーダン・テイラーが駆るWTRキャデラック40号車が3位に繰り上がり、レンガー・バン・デル・ザンデとポールシッターのニック・イェロリーの93号車アキュラのペアは4位となった。23号車ヴァルキリーは、ペナルティにより5位に降格となっている。
ペンスキーの7号車ポルシェは6位。同車は残り2時間の時点でエイトケン駆る31号車キャデラックと接触しグラベルに飛び出したが、この件についてウェーレンがスポンサーを務める31号車にペナルティは科されなかった。
チームWRTのBMW MハイブリッドV8の2台にとっては、忘れたいレースとなった。当初は速さを見せていたものの、両車ともトラブルに見舞われた。
マルコ・ウィットマンの25号車は、他車がピットインする中でコースに留まり、最初の1時間を終えた時点でトップに立ったが、その後3回のドライブスルー・ペナルティを受けたほか、エネルギー回生システムの冷却系トラブルにも見舞われた。
スパイダーマンの特別カラーを纏ったドリス・ファントールとシェルドン・ファン・デル・リンデの24号車BMWは、終盤にブレーキのトラブルでリタイアした。
LMP2クラスの勝者はインターユーロポル・コンペティション43号車オレカ07・ギブソン(ジェレミー・クラーク/ビジョイ・ガーグ/トム・ディルマン)となった。同車はレース終盤に相次いだイエローフラッグの状況を味方につけた。
もし終盤のイエローフラッグがなく、レースがグリーンフラッグ下で続いていれば、このポーランドのチームのオレカと、2位に入ったアレックス・クイン(クラウドライク・バイ・APRの04号車)の双方が、燃料補給のために終盤のピットストップを行う必要があったはずだった。
最後の再スタート時、ユナイテッド・オートスポーツの2台、ポール・ディ・レスタとミケル・イェンセンの間で接触が発生。これによりディ・レスタの22号車がスピンし、一方のイェンセンにはドライブスルー・ペナルティが科され、2号車は9位に後退し、この結果TDSレーシングの11号車がクラス3位に繰り上がった。
GTDプロクラスでは、パフ・モータースポーツのアンドレア・カルダレッリとサンディ・ミッチェルが、2026年型として登場したランボルギーニ・テメラリオGT3に耐久レースでの初勝利をもたらした。
AOレーシングとマンタイのポルシェ911 GT3 R同士の激しい争いも手伝い、パフの9号車ランボルギーニは終盤の2スティントでクラス首位に浮上した。
マンタイのドライバー、トーマス・プライニングは、規定のパワートレイン・パラメーターを遵守しなかったとして、レース終了まで1時間を切った段階で痛手となるドライブスルー・ペナルティを科され、クラス9位にまで後退。
ニック・タンディとハリー・キングが駆るAOレーシングの77号車ポルシェがクラス2位に入り、トミー・ミルナーとニッキー・キャツバーグのシボレー・コルベットZ06 GT3.R(コルベット・レーシング・バイ・プラット・ミラー・モータースポーツ)がクラス表彰台の最後の一角を占めた。
GTDクラスではウインワード・レーシングがクラス連勝を達成。フィリップ・エリスとラッセル・ワードがインディ・ドンチェと組んだ57号車メルセデスAMG GT3 Evoで勝利を飾っている。
[オートスポーツweb 2026年08月04日]
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