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F1アメリカ予選:フェルスタッペン、下馬評を覆すポールポジション獲得! 角田も自身4度目のQ3進出で10番手

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F1アメリカ予選:フェルスタッペン、下馬評を覆すポールポジション獲得! 角田も自身4度目のQ3進出で10番手

 アメリカのテキサス州・オースティンにあるサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)でF1第17戦アメリカGPの予選が行なわれ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポールポジションを獲得した。

 先日COTAで開催されたMotoGPアメリカGP同様、F1アメリカGPでもレース週末前から路面に発生したバンプが話題となってきた。主催者側はF1に先立ち路面の研磨などの対策は行なってきたものの依然としてバンプやヒビが目立ち、3回のフリー走行ではブレーキングでフラットスポットを作ってしまうドライバーやマシンを暴れさせるドライバーも見受けられた。

■ベッテル、最終盤までタイトル争いが続くことを期待「僕の時は、最後まで続かなかったから……」

 今回ピレリから供給されるタイヤセットは、5種類のタイヤコンパウンドのうちC2~C4の平均的な組み合わせだ。路面状況の悪化に加え、例年に比べ温かい天候や時折吹く風によりタイヤに手を焼くドライバーも多かった。

 現地時間16時。天候は晴れ、気温29度、路面温度37度というコンディションの中、予選Q1がスタートした。

 今回のアメリカGPから、フリー走行と予選セッションではダブルイエロー(黄旗2本振動)が提示された当該区間を通過したドライバーのタイムが自動的に抹消されるシステムが試験的に導入されている。それもあってか、トップチームもセッション開始直後からコースに姿を現し、各車確実にタイムを出していった。

 レッドブル勢は1セット目のソフトタイヤで2アタックを敢行。各車が最初のタイヤでのアタック終えた段階ではレッドブルが1-2、マクラーレン勢とカルロス・サインツJr.(フェラーリ)がその後ろに付けた。角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)も1分35秒360を記録し10番手に入った。

 残り4分でメルセデス勢を含む6番手以下がコースインし、予選Q1の最終アタックを実施した。フェルスタッペンのトップタイムを更新したのはシャルル・ルクレール(フェラーリ)。角田は2度目のアタックでタイム更新ができなかったものの、1度目の計測タイムで予選Q2へ駒を進めた。

 一方、ランス・ストロールが(アストンマーチン)が終盤にスピンを喫したアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)にわずか及ばずQ1敗退。以下、ニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)とキミ・ライコネン(アルファロメオ)、ミック・シューマッハーとニキータ・マゼピン(共にハース)がここで予選を終えた。

 トップ10入りを決める予選Q2がスタートすると、多くのドライバーがミディアムタイヤを履いてコースイン。Q3に進出したドライバーは、Q2で最速タイムを計測した時に履いていたタイヤで決勝レースをスタートすることが義務付けられている。今回はソフトタイヤの保ちに不安があると言われており、各車これを見越してのタイヤ選択となった。

 最初のアタックではフェルスタッペンが1分33秒464をマークしトップ浮上。ルイス・ハミルトン(メルセデス)が2番手、ランド・ノリス(マクラーレン)が3番手に並んだ。角田は他車とは異なりソフトタイヤを選択し、トップから2秒落ちの9番手タイムを記録した。

 一方FP2、FP3を最速で終えたセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)とダニエル・リカルド(マクラーレン)はいずれもトラックリミット違反でタイム抹消。予選Q3進出が確実な上位勢がガレージ内で待機する中、ふたりは足早に2回目のアタックに向けてコースに姿を現した。

 ふたりに続いて、当落線上のドライバーが最終アタック開始。ペレスとリカルドがミディアムタイヤでトップ10圏内に入り、最初のアタック同様にソフトタイヤを履く角田が1分35秒137で10番手に滑り込んだ。

 ミディアムタイヤでの予選Q3進出を目指したエステバン・オコン(アルピーヌ)は、パワーユニット(PU)交換によってグリッド最後尾が決定している僚友フェルナンド・アロンソのトウ(スリップストリーム)をバックストレートで借りたものの、角田に0.240秒及ばず11番手でQ2敗退となった。

 アロンソ同様パワーユニット(PU)交換によってグリッド最後尾が決定しているセバスチャン・ベッテル(アストンマーチン)とジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)、そしてミディアムタイヤでの1発アタックに賭けたジョビナッツィが予選Q2敗退となった。

 予選Q3に進んだドライバーのうち、ソフトタイヤでQ2ベストタイムを計測したのは角田のみ。僚友のピエール・ガスリーも2アタック目でソフトタイヤを履いたもののタイム更新をせず、9人のドライバーがミディアムタイヤで決勝スタートを迎えることになった。

 ポールポジションを決める予選Q3がスタート。サーキットの上空には若干雲が広がり、コースに吹き付ける風が強まって路面温度は下がる中、各車が最初のアタックを開始。続々とタイムが更新される中、フェルスタッペンを抑えてトップに躍り出たのはペレス。スタンドに詰めかけたファンからは大きな歓声が上がった。レッドブル・ホンダ2台の後ろは、メルセデス、フェラーリ、マクラーレン、アルファタウリ・ホンダと、4チームがチームごとにタイムが並んだ。

 1回目のアタックを終えピットに戻った各車だったが、残り4分というところから2セット目のソフトタイヤを履きコースインしていった。降雨の可能性もあったことから、いずれも早めの動きになったわけだ。

 まずハミルトンがタイムを更新して首位に浮上するも、すぐさまフェルスタッペンがトップタイムを塗り替える1分32秒910をマーク。これで勝負あった。フェルスタッペンは2番手ハミルトンに対して0.209秒の差をつけ、アメリカGPのポールポジションを獲得。フェルスタッペンとしては、今シーズン9度目、F1キャリア12度目のポールポジションとなった。なおフェルスタッペン曰く、セッション終盤に霧雨が降ったことで、少々タイムを失っていたようだ。

 ハミルトンは大きなミスもなかったが、タイトル争いのライバルであるフェルスタッペンに大きな差をつけられてしまった。しかしそれでも、なんとかフロントロウの一角を確保した。今週末終始好調のペレスが、3番手に入った。

 4番手にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が並んだものの、今回のアメリカGPに先立って6基目のICE(内燃エンジン)を投入したことにより5グリッド降格ペナルティが科され、決勝レースを9番手からスタートすることになる。

 ボッタスの降格により、決勝グリッド4番手と5番手にはコンストラクターズランキング3位を狙うフェラーリのふたりが並び、直接のライバルであるマクラーレン勢に先行する形となった。

 アルファタウリ・ホンダ勢は、ガスリーが1分34秒118で9番手タイム、そこから0.800落ちの1分34秒918で10番手タイムを角田が記録した。

 角田としては前戦トルコGPから2戦連続、自身4度目の予選Q3進出を果たした。前戦はレース中盤のスピンによりポイント獲得を逃しただけあり、今回のアメリカGPではこの予選ポジションをポイント獲得に繋げたいところだ。

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