レッドブルリンクで開催されたF1オーストリアGP決勝では、アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとキック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトによる師弟対決が行なわれた。その軍配は、“あらゆる手”を尽くしたベテランのアロンソに軍配が挙がった。
FIA F3タイトル、FIA F2タイトルをそれぞれ単年で制し、2025年にザウバーからF1デビューを果たしたボルトレトは、アロンソのドライバーマネジメント会社である“FA14”に所属。ここ数戦のザウバーはアップデートを武器にパフォーマンスを着実に上げ、ニコ・ヒュルケンベルグがポイント獲得を重ねていた。
■新入社員VS社長の大バトル! ボルトレト、老練アロンソに屈するも、最優秀ドライバーに選出「クラッシュしていたら、家に帰れなかったよ!」
暑いF1オーストリアGPでは多くのドライバーが2ストップ戦略を採る中、アロンソはレーシングブルズのリアム・ローソンと共に1ストップ戦略を敢行し、前日の予選で初のQ3進出を果たしたボルトレトと、コース上で相交えた。
ボルトレトはアロンソより15周以上フレッシュなタイヤで猛烈な追い上げを見せ、レース終盤はバトルに持ち込んだが、その際に優勝争いを展開していたマクラーレン勢が後方から接近し、道を譲る中であえなく時間切れとなった。
とはいえ、ボルトレトにとって今回のオーストリアGPでの8位はF1初入賞。レース後のパルクフェルメではアロンソやチームメイトのヒュルケンベルグから祝福を受けた。
アロンソとしては幸運も重なり、7位を守ることができたという格好だったが、弟子を抑え込むために手を尽くしたと明かした。
「厳しいレースだった。今回はペースが良くなかったと思うけど、それでもかなり良いレースをすることができた。リアムのおかげで、3周目も70周目もまだDRS圏内に留まることができた。ターン4からターン9、その後のDRS検知ゾーン、ターン1やターン3後の検知ゾーン……どのラップも同じことの繰り返しだった」
レースを終えてアロンソはそう語った。
「最後はガビ(ボルトレトの愛称)の方がずっと速かった。でもラッキーなことに、ランド(ノリス/マクラーレン)がちょうどいいタイミングで来てくれて青旗が出た。ランドに抜かれたから(周回遅れ扱いとなったことから)、次のラップでチェッカーフラッグが振られた」
「完璧なコンビネーションだったし、正直に言って7位でフィニッシュできたのはラッキーだった」
首位を走行するノリスを先行させた直後、アロンソはボルトレトの進路を塞ぐため、ターン4でノリスに並びかけるという手法を取った。こうしたトップ集団を利用した封じ込め戦術について、アロンソは次のように説明した。
「ランドを抜きたくはなかったけど、ランドの後ろにとどまり続けることはできなかった。そうなるとガビに抜かれてしまうから、ガビを混乱させるためにいろいろな手を使った。それが上手く機能したね」
2025年のF1では5名のルーキーが参戦しているが、アロンソは当然、A14に所属するボルトレトの才能を高く買っており、状況次第ではもっと早い段階でF1初ポイントを獲得できていたかもしれないと示唆した。
ボルトレトとのバトルは特別なモノだったか? と訊かれたアロンソは次のように答えた。
「そうだね、みんなにとって特別なことだったと思う。(新人)グループの中で、ガブリエルは今年際立っていたと思う。今週末は特にすごかったけど、どうしてか決勝ではいつもヒュルケンベルグがポイントを獲得していた。だからガブリエルの頭の中には、時折フェアじゃないという思いがあったかもしれない」
「今回、彼が力を解き放つことができて良かったと思うし、今後F1で獲得する多くのポイントの最初になることを願っている」
なおアロンソの後ろ8位でのフィニッシュを強いられたボルトレトは、レース終了後にじっくりとオンボード映像を見返し、師匠のアロンソから学びたいと振り返っていた。
「もちろん、学べることがあるよ。でも家でリラックスしている時に、彼のマシンのオンボード映像を観て、全てのラインをチェックするべきだと思う。ミラーを見る目線だったり、DRSをしっかりと使えるようにするためにブレーキをかける方法だったりね」
「オーバーテイクしようと集中している時には、そういうことはできなかった。自分はただ、初ポイントを目指して奮闘する若き少年みたいだった。でも一方で彼はリラックスしていて、ただポジションを守ろうとしていたように感じたんだ。しかも彼は、自分が何をすべきかを正確に理解していた」
「彼はレースをコントロールしていた。(アロンソの方が)タイヤが悪かったにもかかわらず、それでも僕を抑え込んだ。彼の仕事は本当に素晴らしかったよ」
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