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日本の道と四季を楽しみ尽くすための万能な道具──新型日産 エクストレイル ロッククリークe-4ORCE試乗記

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日本の道と四季を楽しみ尽くすための万能な道具──新型日産 エクストレイル ロッククリークe-4ORCE試乗記

日産の新型「エクストレイル」に加わったワイルドな「Rock Creek(ロッククリーク)」に乗った! 『GQ JAPAN』ライフスタイルエディターのイナガキがリポートする。

新型日産 エクストレイル ロッククリークe-4ORCEの特徴

人生を豊かにする“ギア”としてのSUV──新型日産 エクストレイル ロッククリークe-4ORCE試乗記

1.概要2.二面性を持つエクステリア3.第2世代e-POWERとVCターボの協奏1.概要

日産自動車がラインナップするミドルサイズSUVの雄、エクストレイル。そのラインナップに新たに加わったのがRock Creek(ロッククリーク)だ。

この特別仕様車は、単なるドレスアップモデルの枠に留まらない、強烈な個性と日産が誇る最新技術の粋が凝縮された1台だった。

試乗当日の横浜は、大寒波の襲来により気温は氷点下に近い0度を記録していた。吐く息は白く、路面は冷え切っている。

しかし、新型エクストレイル ロッククリークというクルマを試すには、むしろ絶好のロケーションと言えるかもしれない。

なぜなら、このモデルは北米市場で先行して展開され、その名の通り岩場や荒野を走破することを想定した“Gear(道具)”としての側面を強化した仕様だからだ。

2.二面性を持つエクステリア

試乗車のボディカラーは「キャニオンベージュ(M)/スーパーブラック 2トーン」という、ロッククリーク専用の特別塗装色。

このアースカラーは、都会のビル群にも馴染む洗練さを持ちながら、大自然の中では風景に溶け込むような二面性を持っている。

足元には専用デザインのホイールが奢られ、オレンジのアクセントカラーが随所にあしらわれる。エクストレイルが本来持っていた“遊び心”や“タフネス”が、より現代的かつファッショナブルに再解釈されている印象だ。ドアを開け乗り込むと、インテリアは精悍なブラックで統一されている。

システムを起動し、走り出しの準備を整える。ステアリングヒーターとシートヒーターのスイッチを入れると、凍えた身体がじんわりと温められていく。こうした快適装備の充実は、過酷な環境下での移動をサポートするSUVとして必須の条件であり、エクストレイルはその点を抜かりなく満たしている。

3.第2世代e-POWERとVCターボの協奏

アクセルを静かに踏み込む。エクストレイル ロッククリークは、滑るように、しかし力強く動き出した。搭載されるパワートレインは、日産が世界に誇る「e-POWER」だ。

e-POWERは、エンジンを発電専用として用い、その電力でモーターを駆動して走行するシリーズハイブリッドシステム。今回搭載されているエンジンは「KR15DDT」型、可変圧縮比機構を持つVCターボエンジンだ。

走り出した瞬間に感じるのは、圧倒的な“電動感”である。100%モーター駆動ならではの、遅れのないトルクの立ち上がり。アクセル開度が少なくても、スルスルと車速が乗っていく感覚は、まさにEV(電気自動車)そのものだ。

特筆すべきは、その静粛性とエンジンの存在感の希薄さだ。発電用エンジンが始動しても、その音や振動は驚くほどキャビンに侵入してこない。かつてのe-POWERで感じられたような、発電のためにエンジンが唸るようなノイズは皆無に近いから快適だ。

VCターボは、負荷が低い時は高圧縮比で効率よく発電し、加速時などパワーが必要な時は低圧縮比でハイパワーを発揮する。この複雑な制御を黒子として徹頭徹尾行いながら、ドライバーにはシームレスで力強い加速だけを提供する。

内燃機関の技術の粋を集めたエンジンを発電機として使う贅沢さ……これこそが日産技術陣の執念であり、他メーカーのハイブリッドシステムとは一線を画すプレミアムな走行フィールの源泉となっているのだ。

▲次ページ:「人生を豊かにする“ギア”としてのSUV」

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文:GQ JAPAN 稲垣邦康(GQ)
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