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4代目にフルモデルチェンジされたCR-Vは、作り手の自信を感じさせるモデルだった【10年ひと昔の新車】

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4代目にフルモデルチェンジされたCR-Vは、作り手の自信を感じさせるモデルだった【10年ひと昔の新車】

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ホンダ CR-V(4代目)だ。

ホンダ CR-V(2011年:4代目フルモデルチェンジ)
初代~2代目は箱っぽいデザインだったところ、3代目で一気にイメチェンを図り、そして4代目の登場を迎えたCR-V。日本での人気は今ひとつだが、北米を中心に世界的には人気が高く、これまで160カ国以上で販売累計500万台を達成。なんといっても、もっと価格の安いフィット/ジャズよりも売れているのだから大したものだ。

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そして、「CR-Vを超えるのはCR-V」とばかりに自信を持って送り出された4代目は、1998~08年までホンダF1に携わっていた外村氏が開発責任者となり、F1のあと初めて手がけた市販車でもある。

ボディサイズは先代比で全長と全高が30mm小さくなったものの、室内の広さは従来と同等。チーフデザイナーは、現行オデッセイ(編集部註:4代目)を仕上げたあと、このクルマに携わったという古仲氏。先代では超個性的だったフロントマスクはいくぶん普遍的になり、先代同様にクーペ的なラインを描くウインドーグラフィックと、サイド~リアビューはスペース効率の高さを感じさせる。

薄い横方向の層を積み重ねたというインパネは、使いやすく、視覚的にも凝ったもの。メーター外周のエコドライブ度に応じて色の変わるコーチング照明のような仕掛けも面白い。また、センターコンソールボックス容量のあまりの大きさにも驚いた。

後席は横3人掛けも苦にならないほどの広さがあり、フロア中央の出っ張りもなく平らになっている。ラゲッジルームの形状が改良され、クラストップレベルの広さとなったのも新型の特筆点。さらに、ワンアクションでのフォールドダウンが可能なリアシートにより、フラットで広大な空間を作り出すこともできる。こうした使い勝手の良さも大きな魅力に違いない。

いたって軽快な走り味。日本専用の20Gに好感
車種体系およびパワートレーンは、2.4L+5速ATで4WDの「24G」と、日本専用に設定された2L+CVTでFFの「20G」というシンプルな2グレード構成。車両価格差は30万円足らずで、ちなみに車両重量は20Gが80kgも軽い。

走ってみると、まず静粛性の高さに気づく。加速感は24Gの方がエンジン自体はパワフルではあるが、20Gのほうが出足は良く、短時間で流れに乗れる車速に到達できる印象だ。おなじみ「ECONモード」を選択すると、両グレードとも高速道路の合流や再加速では少し物足りない気がするものの、市街地であれば問題ない。JC08モード燃費はカタログ値で20Gが3km/L近く良いから、もし4WDの走破性能が必要ないならば、20Gを選んでおいたほうがリーズナブルかもしれない。

フットワークも大いに感心させられた。非常に軽快で乗り心地も良好で、4WDの24GとFFの20Gを乗り比べると、20Gのほうがより全体的に軽快感がある印象。先代はどちらかというと重厚感のある走り味で、それはそれで良かったのだが、新型は高いスタビリティを維持しながらも、スポーツカーのごとく軽やかにヒラリヒラリと走り、重心の高さを感じさせない。

高速巡航時にはフラットに落ち着くので、すごく快適だ。この一連の走りの仕上がりの良さこそ、F1に携わった外村氏のこだわりの表れといえるだろう。機会があれば「リアルタイムAWD」という電子制御により後輪に瞬時に最適なトルクを配分する新機構の与えられた24Gのオフロードでの走りも、ぜひ試してみたいところだ。

ホンダ CR-V 20G<24G> 主要諸元
●全長×全幅×全高:4535×1820×1685mm
●ホイールベース:2620mm
●車両重量:1460kg<1540>
●エンジン:直4 SOHC<DOHC>
●総排気量:1997cc<2354>
●最高出力:110kW(150ps)/6200rpm<140(190)/7000>
●最大トルク:191Nm(19.5kgm)/4300rpm<222(22.6)/4400>
●トランスミッション:CVT<5速AT>
●駆動方式:横置きFF<フロント横置き4WD>
●燃料・タンク容量:レギュラー・58L
●JC08モード燃費:14.4km/L<11.6>
●タイヤサイズ:225/65R17
●当時の車両価格(税込):248万円<275万円>

[ アルバム : ホンダ CR-V(4代目) はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

3件
  • 国内じゃcx-5とハリアーに瞬殺されましたね
    樹脂パーツも色褪せやすい
  • 発売前から売れるとは思ってなかった。
    なのに、雑誌や記事ではベタ褒め。
    この記事でも「好感」とか・・
    評論家のセンセー方はどんなセンスを持ってるのだろう?
    センセーだから値引き100万で買えるとか?
    CR-Vでも200万位で購入出来るのなら良いクルマだと思う。
    こんなクルマに400万も出すなら、もっと良いクルマあるよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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