ウイリアムズのカルロス・サインツJr.は、18番グリッドから変則的な1ストップ作戦を成功させ、F1シンガポールGPで10位入賞を果たした。リヤウイングの技術規定違反が見つかり予選失格となるなど厳しい土曜日となったウイリアムズ勢。しかしそこから大逆転での入賞となった。
サインツJr.は予選で13番手タイムを記録。しかし予選後、DRSを開いた際の隙間が規定以上に広かったことが発覚し、チームメイトのアレクサンダー・アルボン共々予選失格となった。
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その結果サインツJr.は、18番グリッドから決勝レースをスタート。抜きにくいシンガポールでは、この位置からのスタートでは上位入賞は難しいと見られていた。
しかしサインツJr.はミディアムタイヤを履いてスタートすると、62周のレースのうちなんと50周をこのミディアムタイヤを履いて走り切った。その後は、新品のソフトタイヤを履いて飛ばしに飛ばし、コース上で4台のマシンを抜いて10位。望外のポイントを手にした。
「正直言って、18番手からでは期待が薄かったんだ。全てのシミュレーションで、ポイントを獲得するためには、適切なタイミングでセーフティカーが出る必要があると算出されていたからね」
実際、セーフティカーは一度も出ないレースとなった今回のシンガポールGP。しかしサインツJr.のペースは、タイヤをマネジメントしながらも速かった。さらにタイヤ交換を終えたフランコ・コラピント(アルピーヌ)が、ペースが遅いながらも後続を抑え続けたことも、サインツJr.を後押しすることになっただろう。
「今日はペースが良かったから、難しいシンガポールでポイントを獲得することができた。1ストップだったし、何も起きなかったから退屈だったけど、ペースは良かったし、終盤にはうまくオーバーテイクすることもできた」
「コースのコンディションが改善した最後にソフトタイヤを投入したから、かなり楽に走れた。今回のレースの鍵は、ミディアムタイヤを最大限に使ったことだと思う。そして終盤まで、本当に良いペースを維持することができたんだ。そしてソフトタイヤに交換すると、2~3秒ペースが上がり、他のマシンをなんとか抜くことができた」
ピットストップする直前の段階でも、サインツJr.は入賞は難しいと感じていたという。しかしタイヤを履き替え、ペースがものすごく速いことを確認すると、ロスなく前方のマシンをオーバーテイクすることに集中したと明かした。
「ピットインする直前、フェルナンド(アロンソ/アストンマーティン)が僕を抜いていった。その時、僕の後ろにはベアマン(オリバー・ベアマン/ハース)とハジャー(アイザック・ハジャー/レーシングブルズ)がいたので、ハジャーを抜くためにピットストップして、15周フルスピードで走らなければいけないと思った」
「だから、ポイントを獲得できる可能性はゼロだと思っていた。でも(ソフトタイヤを履いて)2~3秒速かったから、『もしかしたらチャンスがあるかもしれない』と思った。それでDRSを賢く使い、タイムロスを防ぐためにクリーンでシャープなオーバーテイクをした。とても満足しているよ」
サインツJr.は今のウイリアムズの課題は、予選でのパフォーマンスにあると言う。しかし予選でパフォーマンスを発揮できないことが、決勝に強いマシンであることに繋がっているとも語った。
「アントネッリ(アンドレア・キミ・アントネッリ/メルセデス)の隣からスタートしていれば、彼と接戦を繰り広げることができたかもしれない。でも現実的な弱点は予選にあり、それを克服するように努力している」
そうサインツJr.は語った。
「タイヤの準備については、常に批判してきた。しかし数レースを戦い、マシンの弱点を理解するに連れて、その弱点はタイヤのオン/オフにあるのではなく、マシンの弱点だと感じるようになった」
「しかしおそらくその予選での弱点こそが、決勝で僕らを速くさせ、ミディアムタイヤで50周も走ることができた理由だ。だから、全てを手にいれることなんてできない」
「マシンを少しばかりリバースエンジニアリングして、日曜日に向けてより良いポジションを獲得する方法を模索する必要がある」
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