現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > サマーブレイク中に活発になるドライバー交渉戦。2027年F1シート未確定のペレスとオコンの選択肢

ここから本文です

サマーブレイク中に活発になるドライバー交渉戦。2027年F1シート未確定のペレスとオコンの選択肢

掲載 1
サマーブレイク中に活発になるドライバー交渉戦。2027年F1シート未確定のペレスとオコンの選択肢

 2027年F1シートが確定していないドライバーたちは、F1でキャリアを続けるための新たな選択肢を探るべく動いている。なかでも今後数週間、最も精力的に交渉を続けていくのはセルジオ・ペレスとエステバン・オコンだろう。サマーブレイクは、多忙なシーズンの中盤にF1関係者へ束の間の休息を与えるために設けられている。しかし、一部のドライバーやそのマネジメントにとっては、一年で最も忙しい時期となる。来季のシートがまだ空いているチームとの接触を、これまで以上に活発化させるからだ。

 F1中団チームの移籍市場は、フェルナンド・アロンソとカルロス・サインツが今後どこでグランプリキャリアを続けるかを決めるまで、事実上、凍結された状態にある。とはいえ、彼らが動き出すまで交渉を行わないような者はいない。ドライバーのエージェントにとって重要なのは、担当ドライバーのために常にあらゆる選択肢を確保しておき、チームに空席が生じた瞬間に即座に対応できるよう準備しておくことである。

レッドブルがフェルスタッペンに巨額の契約延長をオファーか。2029年末までの契約と離脱条項撤廃を望む


■スポンサーと成績で明暗分かれるふたり

 ペレスとオコンでは置かれている立場が大きく異なる。その理由は主に2つある。第一に、ペレスは多額のスポンサー資金をチームへもたらすことができる。彼が集めた資金の大半は給与という形で本人へ還元されるとはいえ、実質的にはチームに費用負担をかけることはなく、むしろチームに利益を残す。一方のオコンには個人スポンサーがなく、給与を支払う必要があるため、資金が足りないチームにとっては獲得しにくい存在だ。

 もうひとつの要因は現在のパフォーマンスだ。今季序盤3分の1で、バルテリ・ボッタスを上回る結果を見せてきたペレスの評価は高い。一方、ハースでオリバー・ベアマンに圧倒されているオコンは、今季に入って評価を下げている。

 どちらのチームも、ボッタスやオコンの散発的な不振の原因はマシンにあったと説明している。しかし、F1では外部が抱く印象が非常に大きな意味を持つ。そのため現時点では、ペレスの方がオコンよりも魅力的な存在と見なされている。


■ペレスはフリー、ウイリアムズと接触

 ボッタスは契約解除条項のない2年契約を結んでいる。一方、パドックで広く信じられている話とは異なり、ペレスのキャデラックとの契約は実際には1年契約にすぎない。つまり、ペレスは2027年に関してフリーというわけだ。すでにペレスのマネジメントはウイリアムズとの交渉を開始している。ウイリアムズは現在こそ苦戦しているものの、来季は改善する可能性が高いとみられている。そして、ジェームズ・ボウルズ代表とウイリアムズにとって、サインツが移籍を決断するなら、ペレスとそのスポンサー陣は非常に魅力的な選択肢となるだろう。


■オコンはアストンマーティンに望みを託す

 一方のオコンは、今季末でハースから離脱する可能性が十分ある。その場合、もしベテランのアロンソがアストンマーティンを離れる決断を下すなら、その後任になることに、オコンは望みを託しているようだ。チームオーナーであるローレンス・ストロールは、息子ランスのチームメイトには元F1世界王者だけを起用するという方針を取ってきた。2027年に獲得可能な元チャンピオンがいなければ、少なくともグランプリ優勝経験者で妥協することになるだろう。その点、オコンは2021年ハンガリーGP優勝という実績があり、この条件を満たしている。

 オコンにとって追い風となるのは、彼は、ランス・ストロールにとって、ジュニアフォーミュラ時代から唯一と言える親しい友人であることだ。育った環境も人生も大きく異なる2人だが、長年にわたり強い絆を築いてきた。もしアロンソがチームを去るなら、ランスは友人のオコンと組みたいと考えるかもしれない。オコンは、その可能性に望みを託しながら、45歳のアロンソが今後数週間のうちに去就を決断するのを待っている。

[オートスポーツweb 2026年08月06日]

文:AUTOSPORT web
【キャンペーン】8月の毎週金・土・日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

F1昇格を狙うドライバーたち。フェラーリ&カマラがキャデラックとの交渉開始。ハースをめぐる争いはフォルナローリがリードか
F1昇格を狙うドライバーたち。フェラーリ&カマラがキャデラックとの交渉開始。ハースをめぐる争いはフォルナローリがリードか
AUTOSPORT web
周囲の予想とは反対に、F1復帰に迷いがあったペレス。復帰後は「今もベストなドライバーのひとりだと自分に証明した」
周囲の予想とは反対に、F1復帰に迷いがあったペレス。復帰後は「今もベストなドライバーのひとりだと自分に証明した」
AUTOSPORT web
プルシェールがフォーミュラE専念のためプジョーを離脱か。後任は元フェラーリドライバー?
プルシェールがフォーミュラE専念のためプジョーを離脱か。後任は元フェラーリドライバー?
AUTOSPORT web
「我々には優勝するための要素がすべて揃っている」勝てないことに疑問を抱くブリアトーレ、“考え方”の重要性を説く
「我々には優勝するための要素がすべて揃っている」勝てないことに疑問を抱くブリアトーレ、“考え方”の重要性を説く
AUTOSPORT web
レッドブル、ランビアーゼ後任として、アストンマーティンのパフォーマンスディレクター、マッカロー起用を検討か
レッドブル、ランビアーゼ後任として、アストンマーティンのパフォーマンスディレクター、マッカロー起用を検討か
AUTOSPORT web
SFライツ経験後、スポーツカー転向のケイレン・フレデリックがIMSA最高峰クラスで好調「来季はフル参戦したい」
SFライツ経験後、スポーツカー転向のケイレン・フレデリックがIMSA最高峰クラスで好調「来季はフル参戦したい」
AUTOSPORT web
莫大な投資をしてきたアストンマーティン。苦戦の原因は「F1での成功を急ぎすぎたこと」と元代表が指摘
莫大な投資をしてきたアストンマーティン。苦戦の原因は「F1での成功を急ぎすぎたこと」と元代表が指摘
AUTOSPORT web
メルセデスは夏休み明けに大型アップデートへ。競争力向上のため、チームメイトバトルも引き続き容認か
メルセデスは夏休み明けに大型アップデートへ。競争力向上のため、チームメイトバトルも引き続き容認か
AUTOSPORT web
オコンの後任として来季ハースからF1デビューと噂のカマラ、本人は冷静「ありがたいけど、まずはF2王者獲得に集中だ」
オコンの後任として来季ハースからF1デビューと噂のカマラ、本人は冷静「ありがたいけど、まずはF2王者獲得に集中だ」
motorsport.com 日本版
【MotoGP】ジャック・ミラー、ヤマハとWSBK移籍を交渉中と認める「向こうで何ができるか楽しみ」発表は今後数週間以内?
【MotoGP】ジャック・ミラー、ヤマハとWSBK移籍を交渉中と認める「向こうで何ができるか楽しみ」発表は今後数週間以内?
motorsport.com 日本版
ペレスのウイリアムズ移籍は無い! キャデラックの新チーム代表&CEO、ベテランの価値を強調
ペレスのウイリアムズ移籍は無い! キャデラックの新チーム代表&CEO、ベテランの価値を強調
motorsport.com 日本版
2027年以降のPU規則変更について「フェルスタッペンと話し合った」とドメニカリCEO。F1残留に自信を見せる
2027年以降のPU規則変更について「フェルスタッペンと話し合った」とドメニカリCEO。F1残留に自信を見せる
AUTOSPORT web
キャデラック、F1参戦わずか半年でチーム代表を変更。元アルピーヌのブコウスキーが新代表に就任
キャデラック、F1参戦わずか半年でチーム代表を変更。元アルピーヌのブコウスキーが新代表に就任
AUTOSPORT web
アウディ代表、サインツJr.&ピアストリ移籍の憶測を否定「いつか我々が競争力を持てるという認識になっている証拠」
アウディ代表、サインツJr.&ピアストリ移籍の憶測を否定「いつか我々が競争力を持てるという認識になっている証拠」
motorsport.com 日本版
ローソン、個人の成長とチームの状況好転が“中団トップ”の原動力に「週末を通した調子の上げ方はいつも似ている」
ローソン、個人の成長とチームの状況好転が“中団トップ”の原動力に「週末を通した調子の上げ方はいつも似ている」
AUTOSPORT web
すごく厳しくて怖くて有名なフラビオ・ブリアトーレ。その意志の強さがチームの強化に必要……コラピント証言「2台入賞でも喜んでくれない」
すごく厳しくて怖くて有名なフラビオ・ブリアトーレ。その意志の強さがチームの強化に必要……コラピント証言「2台入賞でも喜んでくれない」
motorsport.com 日本版
「鈴鹿でレースすることは長年の夢だった」DTM王者が1000kmで初来日。プロクラス2台目のポルシェが布陣確定
「鈴鹿でレースすることは長年の夢だった」DTM王者が1000kmで初来日。プロクラス2台目のポルシェが布陣確定
AUTOSPORT web
衝撃的な初陣だったシューマッハー。6戦で美酒を味わったハミルトン【F1王者たちのデビュー戦と初優勝の物語】
衝撃的な初陣だったシューマッハー。6戦で美酒を味わったハミルトン【F1王者たちのデビュー戦と初優勝の物語】
AUTOSPORT web

みんなのコメント

1件
  • nor********
    >チームオーナーであるローレンス・ストロールは、息子ランスのチームメイトには元F1世界王者だけを起用するという方針を取ってきた。

    これは正解だよね。
    大した成績も上げていないドライバーをストロールのチームメイトに起用した場合

    ・ストロールがチームメイトに勝つ
    →「そりゃ贔屓されてるんだから勝って当然だろ」的な反応でメリット無し

    ・ストロールがチームメイトに負ける
    →「贔屓されてるのにあんな大した実績もないドライバーに負けるのか」的な反応でメリット無し

    なわけだからね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村