F1ラスベガスGPのフリー走行1回目は、マンホールの蓋が破損したことを受けて10分足らずで赤旗終了となるまさかの事態となった。これを受けてFIAは、コース周辺の全てのマンホールをチェックすることになった。
赤旗が出されるまでの状況としては、セクター3でイエローフラッグが出された後、当該区間でカルロス・サインツJr.(フェラーリ)のマシンが突然失速してストップ。そしてその直後に赤旗が出された形だ。
■ラスベガス市街地での初走行、まさかの10分足らずで終了。“マンホールの蓋”が破損……ダメージを受けたマシンも|F1ラスベガスGP:フリー走行1回目レポート
最終的に、エステバン・オコン(アルピーヌ)とサインツJr.がマンホールの蓋に接触して車両にダメージを負ったことが明らかになっている。オコンはサインツJr.の前を走っていたことから、オコンが最初に蓋と接触し、そこでイエローフラッグが出された可能性も考えられる。
フェラーリは車両のダメージについて「広範囲に及んでいるようだ」と報告。フレデリック・バスール代表は「モノコック、エンジン、バッテリーが完全にダメージを受けた」としている。またアルピーヌもオコンのシャシーは交換が必要だと発表しており、共にかなりの被害を被ってしまった。
これを受けてFIAはマンホールの蓋が外れた原因について理解を進めようとしており、コース中のマンホールを調べ上げることになるが、FP2がどうなるかは不透明なままだ。仮に安全性確保に大規模な作業が必要となれば、FP2は実施されない可能性がある。その一方で、速やかに問題が解決し、競技続行可能な状況となれば、FP2は当初の60分から時間を延長して実施される可能性がある。
アルピーヌで暫定のチーム代表を務めるブルーノ・ファミンはSky Sports F1に対し、オコンがFP2で復帰できる可能性についてこう語っていた。
「完全に不可能ではない。準備はまだできていないはずで、分からない」
「もしFP2が延長されるなら、聞くところによると1時間半になるかもしれないようだ。そうなるとFP2の終わりにコースに戻れる可能性が出てくる」
FIAの広報担当者はFP1で起きた問題について、マンホールの蓋の周囲を保護するコンクリートに問題があったことを明らかにした。
「点検の結果、マンホールの蓋の周りにあるコンクリートフレームが破損していた」
「他のマンホールの蓋もすべてチェックする必要があるが、それには時間がかかるだろう」
「今後、サーキットのエンジニアリングチームと解決にかかる時間について話し合い、その結果、スケジュールが変更になった場合はまた報告する予定だ」
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
2023年のF1”賞金”額はいくらになる? コンストラクターズランキングに応じた分配金額を算出
【MotoGP】スズキとヤマハは同じ直4エンジンだけど全く違う! 来季ヤマハ加入のリンス「全く違うクルマだ……でも走り始めから快適に感じられた」
F1チームは技術規則の抜け穴を利用。接近戦や追い抜きの減少、タイヤのデグラデーション問題に繋がったとFIAが指摘
2日目最速はロダン・カーリンのマロニー。宮田莉朋は79周を走行/FIA F2プレシーズンテスト
ラッセルのクラッシュはブレーキの不具合が原因か。影響を小さく抑えたとっさの判断をチームが称賛/F1アブダビテスト
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?