実用性が求められる今4人乗りの2ドアクーペは少ない
今でこそ、クーぺという言葉を4ドア車に使うことも珍しくないですが、やっぱり定番なのは、2ドアで4人乗りの低く流麗なルーフを持つクルマを思い浮かべますよね。時代を遡れば、それこそ大ヒットした映画やドラマに使われているクルマは、クーペが多かったように思います。たとえば、日本でも未だにファンの多いアメリカのテレビドラマ『ナイトライダー』は、ポンテアック・ファイヤーバード・トランザムをベースにした未来のクルマが大活躍でした。映画『007』の歴代ボンドカーにもクーぺは多く、アストンマーチンDB5なんて今見てもカッコいいですよね。いつかはこんな、素敵なクーペに乗ってみたいなぁと憧れている人もいるのではないでしょうか。
乗るだけでオンナ度アップ! 背伸びしてでも大人の女性が乗るべき美人クーペ6選
ただ、時代はこうした優雅なクルマには逆風のようで、実用性が求められることもあって、最近はクーペに見えるけど4ドアだったり、後席がなくてきっぱりと2人乗りに割り切ってしまったりと、4人乗りの2ドアクーペは少なくなってしまっています。なのでここであらためて、大人4人がちゃんと乗れる素敵なクーペをご紹介したいと思います。
1)トヨタ86/スバルBRZ
まずは現行モデルの国産車からいくと、トヨタ86/スバルBRZ。スポーツカーのイメージが強いですが、海外では「86GT」という名前で売られていることからも、ゆったりとドライブを楽しむグランドツーリングカーの要素も強いモデルです。後席は身長165cmの筆者が座って、頭の上に指2本の隙間があくくらいのスペース。足もとは、ちょっと前席を前にずらしてもらえれば、ラクな姿勢になれる感覚です。後席に座って300kmくらいのドライブをしたことがありますが、すっぽり包まれた空間なので眠くなり、ほとんど眠っていた記憶があります。足まわりがノーマルの状態なら、多少のゴツゴツとした硬さはあるものの、それほど厳しい乗り心地ではなかったですよ。
2)日産GT-R
続いては、登場から13年目に入る長寿和製スーパーカー、日産GT-R。こちらも2ドア4人乗りです。後席は予想以上に広めで、オシリがフィットするよう座面にくぼみがあるので、高速道路などでもそれほどハードではなかったと記憶しています。ただ窓ガラスが頭の上にかかってくるので、直射日光が熱かったなぁと思います。でも、570馬力/637Nmの3.8リッターツインターボによる走りを、後席で味わうというのはなかなかスリルがあるかもしれませんね。
3)レクサスRC
お次は、グレードによって優雅にもスポーティにも違う顔を見せる、プレミアムクーペのレクサスRC。5.0リッターV8を積むモンスターマシンのRC Fや、3.5リッターV6のRC350よりも、2.0リッターターボのRC300か2.5リッター+モーターのハイブリッドモデル、RC300hが4人乗ってのドライブには向いているでしょう。後席は筆者なら足もとも頭上も余裕すらあるスペースで、ワインレッドのレザーシートなどレクサスらしいモダンなインテリアも素敵。外装色にもきれいなカラーが揃っています。
4)メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ
ここからは輸入車の現行モデルです。まず、優雅さにかけては右に出る者がいないクーペといえる、メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ。流麗なのはスタイルだけでなく、走りもエレガントかつパワフルです。パワートレーンには1.5リッター+モーターのE200クーぺ、2.0リッターターボのE300クーペ、3.0リッターターボ+モーターのAMG E53があって、どれも後席は女性なら余裕で座れるスペースがあります。
後席スペースをしっかり確保する意外なモデルも!
5)BMW8シリーズクーペ
続いてはワイド&ローなスタイリングがアグレッシブな、BMW8シリーズクーペ。でもインテリアは、ホワイトレザーのシートや、クリスタルのようなシフトレバーなど、一目見ればわかるラグジュアリー感があふれています。後席も、身長170cm前後の男性が座れる程度のスペースを確保。4.4リッターV8ツインパワーターボエンジンのパワフルかつなめらかな走りも秀逸です。
6)アウディA5
次は美しいクーペスタイルのお手本のような、アウディA5。2.0リッターターボと4WDとなるクワトロの組み合わせが上質かつ爽快な走りで、後席もそれほど大柄でなければ大人が座れるスペースです。メーター内にナビの地図が大きく表示されるバーチャルナビゲーションなど、先進のインフォテイメント、コネクティビティ機能もいち早く搭載されていますので、新しいモノ好きさんにも。
7)ポルシェ911カレラ
次はスーパースポーツカーでありながら、クーペでもあるポルシェ911カレラ。あまり注目されていませんが、911の後席もなかなか余裕があります。あまり長時間のドライブには向かないかもしれませんが、座面が低くなっているので、すっぽりと収まるように座れるのです。3.0リッター水平対向6気筒エンジンの独特の走りを味わいたいという夢は、家族持ちになっても諦めなくていいんですね。
8)MINI 3ドア
次はちょっとコンパクトなクーペとして、こちらも長く愛されているMINI 3ドア。バックドアを含めて3ドアという意味で、4人乗りになります。5ドアが出る前は、こちらでもファミリーで乗る人たちが多かったように、一度乗り込んでしまえば後席はけっこう快適。小さくてもヘッドレストやカップホルダーまであるんですよ。ステッチが入ったレザーシートやクラシカルなスイッチ類など、この世界観が好きという人も多いですよね。
9)シボレー・カマロ
さて、最後はアメリカン・マッスルカーの代名詞的存在、シボレー・カマロ。ムキムキなデザインがカッコいいですが、意外にも後席スペースがちゃんと確保されていて、身長160cm前後の人なら足もとも頭上もまずまず快適といったところ。なので、大人の女性や小学生くらいのお子さんならバッチリですね。パワートレインは新世代スポーツを堪能できる2.0リッターターボと、爆発的な加速に驚く6.2リッターV8エンジンの2タイプがあり、どちらもまさにアメリカンな乗り味が魅力的です。
というわけで、4人乗りで走れるクーペたちはいかがでしたでしょうか。ザ・クーペのようなエレガントなモデルから、コンパクトクラス、スーパースポーツカーまで多彩にピックアップしてみました。4ドア車やスライドドア車に比べたら、確かに便利さは劣ってしまうかもしれませんが、心からいいな、美しいなと思えるデザインや、どこへ行くにも本当に心が満たされていく走りを持つクーペには、そうした不便さをも超えられる嬉しさや豊かさがあるのではないでしょうか。自分の心の声を聴いて素直になってみるところから、クーペへの道がスタートするのかもしれないですね。
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