シュコダのR5はやっぱり速かったが!?
JRC(全日本ラリー選手権)の初戦、新城ラリー2021が3月20日に開幕。itzzラリーチームの鎌田卓麻(スバル WRX STI)が総合首位で初日デイ1を終えた。
まさに“熟成”が新参者を退けた結果となったデイ1。過去6年間JRCの頂点に君臨し続けるグループNマシン「スバル WRX STI」が、デビューしたての「トヨタ GRヤリス」と、FIA規定のラリーカー「シュコダ ファビア R5」をも上まわる速さを見せた。
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2021年も春のターマック初戦として開催された、新城ラリー。愛知県に直前までコロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されていたこともあり、20年に続いての無観客開催となった。愛知県・新城市内の林道と両側2車線の国道を使ったステージがクルーを待ち受けるデイ1は、4本のSSで争われる。天候は晴れ時々曇り。路面は完全に乾いたドライターマックがほとんどで、林道内で1日中かげっている箇所が湿っている程度だ。
今季から新たに参戦するGRヤリスとファビアR5の走りに俄然注目が集まったSS1、そのファビアR5を駆るスリーファイブ モータースポーツの福永 修がトップタイムを奪う。そしてその後も勢いは止まらず、福永はSS2と3もステージベスト。2位に8.7秒差をつける快走を見せた。しかし、直後のSS4でリヤサスペンションにトラブルが発生。リヤタイヤのパンクとリヤバンパーの破損も重なり、総合5位にまで後退してしまう。
代わりに首位に立ったのは、つねにWRX勢のトップタイムをマークし福永を追っていた鎌田だった。2019年に行われたセントラル・ラリーの優勝以来、ターマックでの強さが増してきた鎌田は、SS2の3番手タイム以外はSS1,3,4とセカンドベストをマーク。3.6秒の差をつけトップでラリーを折り返した。
2番手に続いたのは、もう1台のファビアR5を駆るクスコレーシングの柳澤宏至。前年までWRXに乗っていた柳澤はこのイベントがファビアでの初ラリーとなったが、そんなことは微塵も感じさせない見事な走りを見せた。
総合3位と4位にはスバル チームアライの2人、新井敏弘、大輝のWRX勢がつける。新井敏弘はタイヤのマッチングが合わず、思うようなタイムが出せなかったようだ。前年チャンピオンの新井大輝は、どうやらエンジン内部に問題が見つかったようで、出力低下のトラブルに見舞われている。このトラブルは簡単に直らないほど深刻なようで、明日のデイ2はこのエンジントラブルを抱えながらの走行となりそうだ。
大注目のGRヤリスは……
そして、もう1つの注目であったGRヤリスのデビューだったが、なんといきなり大きなトラブルに見舞われてしまった。今季からトヨタはワークスであるTGR(トヨタGAZOOレーシング)を2台体制へ変更。前年までのドライバー眞貝知志と、8度のチャンピオン経験者である勝田範彦にGRヤリスを託し、デビュー戦に挑んできた。しかし、SS1スタート直後に勝田のヤリスがストップ。そして、SS3では眞貝のほうにもトラブルが発生し、2台ともリタイアに追い込まれてしまう。原因は定かではないが、どうやら2台ともにエンジントラブルだった模様で、明日の再出走もできるかわからない状況のようだ。
k-oneレーシングチームの山本悠太も、GRヤリスでエントリーした1人。だが、86でチャンピオンを獲った昨年までのスムーズな走りは鳴りを潜め、走行するマシンからはどこか迷いも感じられるようだった。山本はデイ1終了後、「四駆に慣れていないというのもありますが、まだマシンとの対話がうまく出来ていません」と語っている。コロナ禍でテストすら満足にできない状況では、いたし方ないだろう。山本はクラス6位で初日を終えている。
FF+CVT仕様のGRヤリスで参戦してきた、ウェルパイン モータースポーツはクラス3位でデイ1を終えた。GRではないノーマルヤリスが昨年から活躍しているJN6クラスだが、GRヤリスは重さがネックとなっているようだ。ドライバーの村田康介からは「高速ステージの鬼久保で差が開いたのに驚きました。逆にツイスティなステージでは差を詰めることもできたので、明日はツイスティなSSが勝負だと思っています」と前向きなコメントがもらえた。
と、GRヤリスのデビュー戦は正直あまりうまくいっていない。だが、今回起こったアクシデントは、新しくデビューしたマシンには起こりうる事象ばかりなので、悲観することはまったくない。GRヤリスはこれからのラリーマシンだ。デビューはうまくいかなくても、これから先いくらでも活躍できる。
明日のデイ2は、新城の名物とも言えるツイスティな林道のロングステージ「雁峰」がクルーを待ち受ける。そして天候は20日夜から急降下し、降水確率は100%。降雨量も多い予報だ。雨はタイム差をどのくらい縮めてしまうのだろうか。予想のつかないJRC初戦リポートを、明日もお見逃しなく!
<文=ドライバーWeb編集部・青山>
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