今季2025年最後のグラベル(未舗装路)ラウンドとして6月13~15日に開催されたERCヨーロッパ・ラリー選手権第4戦『第81回オーレン・オイル・ラリー・ポーランド』は、予選ステージから最速を記録したシリーズ“卒業生”のマルティン・セスクス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、復帰戦で素晴らしい走りを披露。自身2023年以来となるポーランド制覇でERC通算4勝目を飾っている。
今季もWRC世界ラリー選手権の最高峰クラスにチャレンジし、複数ラウンドへのパートタイムプログラムを推進しているラトビア出身のスター候補生は、MRFタイヤを装着したシュコダでERC復帰戦に挑むと、まずは暖かくドライなコンディションの予選ステージで最速タイムを計時。同じくMRFを履くステファン・ルフェーブル(トヨタGRヤリス・ラリー2)を0.4秒差で上回った。
超高速グラベル戦もGRヤリス・ラリー2が制覇。ブリニルセンがシリーズ初優勝/ERC第3戦
そのまま同国湖水地方最大の湖をいただくミコワイキ・アリーナでのスーパースペシャルステージ(SSS)こそ、地元の英雄ミコ・マルチェク(シュコダ・ファビアRSラリー2)が対抗馬として名乗りを挙げベストタイムを叩き出し、セスクスは3番手に終わったものの、明けた土曜デイ1では圧倒的なパフォーマンスを見せ7本の高速グラベルステージのうち5本で最速タイムを記録。喰い下がるルーペ・コルホネン(トヨタGRヤリス・ラリー2)に21.4秒のギャップを築いてみせた。
「MRFタイヤ、SRTチーム、そして皆とともにラリー・ポーランドに戻ってこられて本当にうれしい。今日は素晴らしい1日だったが、明日も同じだから集中して仕事を続けなければならないね」とほぼ完璧なドライビングを見せ、唯一のミスはSS3の高速右コーナーでのブレーキングで一時的にコースオフを喫したのみだったセスク。
一方、金曜夜のラリーでリーダーだったミシュラン最上位のマルチェクは、最終的にコルホネンからも12.5秒遅れの3番手でこの日を終えた。
「フラストレーションを感じるような1日ではなかったと思うが、ベストを尽くそうと努力した」とマルチェク。「ところどころで数秒ロスしてしまった部分もあったし、グリップ不足ながらフィニッシュまでたどり着いた。明日は良いスタートポジションを獲得し表彰台争いに加われるだろう。きっと満足できるはずさ」
しかし明けた最終日。SS総距離84.80kmの6本のステージでもセスクスの勢いは衰えることなく、さらに4本のSSベストを記録。ERCタイトル候補でもある地元勢のマルチェクに1分6秒3の大差をつけ、2023年の勝利に続きポーランドで2度目の優勝を果たした。
「これまでもずっと言ってきたように、ポーランドに戻ってきて(MRFのコーポレートカラーである)赤いウエアを着て走れるのはいつもうれしいことなんだ」とERC復帰戦制覇の喜びを語ったセスク。
一方、2番手にいたコルホネンがクラッシュを喫しリタイアしたことで、背後に迫るMスポーツ・フォード・ワールドラリーチームのジョン・アームストロング(フォード・フィエスタ・ラリー2)との勝負を繰り広げたマルチェクも、冷静さを保ち2022年の地元戦勝利以来のERCベストリザルトを獲得した。
「良い結果だが、残念ながらリスクレベルとパワーステージポイント獲得のバランスを保つことができなかった」と、最終ステージでの最速もセスクに譲ったマルチェク。
「ただラリー・ポーランドで2位を獲得できて本当にうれしい。今週末は良い結果が出たし、今後はターマック(舗装路)でも同じ結果になるはずさ」
続くFIAヨーロッパ・ラリー選手権の第5戦『ラリー・デ・ローマ・キャピターレ』は、今季ターマック・ラウンドの幕開けとして7月4~6日に開催される。
[オートスポーツweb 2025年06月20日]
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