3列シートも噂されたフラッグシップモデル
これは、3年前まで開発がかなり進んでいたジャガーの高級SUV「Jペイス(J-Pace)」のプロトタイプだ。その姿が明らかになるのは今回が初めて。
【画像】Fペイスの兄貴分! インテリアは高級だが古典的……?【ジャガーJペイスのプロトタイプを写真で見る】 全3枚
Jペイスは、ジャガーのフラッグシップSUVとして、現行のランドローバー・レンジローバーと同じMLAプラットフォームをベースに量産化される計画だった。
内部関係者によると、画像の車両は主に、インテリアと車内のパッケージングを経営陣に見せるために作られたデモンストレーション用のモデルだという。
そのため、エクステリアデザインはほとんど見ることができないが、現在販売されているFペイスとの関連性が強いことは明らかだ。
一方で、インテリアはほぼ完成している。昨今のスクリーン重視のデザイン基準からすると、驚くほどクラシカルで、伝統的な高級感が強く見られる。シートやドアトリムも同様だ。
ダッシュボードはウッドトリムで占められているが、おそらくオプションとしてスポーティなアルミニウムやカーボンの仕様も用意されていただろう。
全長は5m強。パワートレインはレンジローバーと共通で、直6やV8のガソリンまたはディーゼルエンジン、マイルドハイブリッド、PHEVなどを備えていたはずだ。
もしJペイスが発売されていれば、来年にはフル電動バージョンも登場していた可能性がある。7人乗り仕様の導入も噂されていた。生産は英国のソリハル工場で行われていたと考えられる。
現在、Fペイスの価格は4万5000ポンド(約880万円)からなので、Jペイスの価格は少なくとも7万5000ポンド(約1470万円)からと予想される。
ジャガーがJペイスの発売を中止した理由は定かではないが、販売予測が平均以下だったことも理由の1つだろう。
公式には、当時のJLR(ジャガー・ランドローバー)のCEO、ティエリー・ボロレ氏は、ジャガーの将来は高級車ブランドから(EVの)超高級車ブランドに「昇格」することだと語っていた。
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