この記事をまとめると
■TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第4戦が十勝スピードウェイで開催
現役GTドライバーも多数参戦の大激戦! 手に汗握るTGR GR86/BRZ Cupのプロクラスに密着した
■SUPER GTで活躍する井口卓人率いるTeam Takutyが3台のBRZで参戦
■Team Takutyとしてはようやくポイントを獲得できた一戦となった
激戦が繰り広げられた十勝での一戦
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup第4戦十勝大会が、8月8日~9日に北海道の十勝スピードウェイで開催されました。
十勝スピードウェイはほかの主要なカテゴリーのレースがおこなわれないため、ドライバーやチームは年に1度のレースを楽しみながら、コースに合わせてマシンを仕上げていきます。
TGR GR86/BRZ Cupで唯一スバルBRZを走らせているTeam Takuty。チームは水曜にサーキット入りして、まずはピットの設営などをおこない、その後ディーラーメカニックの顔合わせと、現地でのマシンメンテナンスの方法を学ぶ研修からスタートしました。
木曜から金曜にかけて練習走行を繰り返し、マシンのセットアップの方向性を見出していきます。
87号車千葉スバルレーシングの久保凜太郎選手は、ホイールを従来のPOTENZA RW007からBBS RI-Aへ変更しました。ホイールの特性にあわせてサスペンションとのマッチングをはかりながらレースに挑みます。
88号車東京スバルレーシングの井口卓人選手は、比較的早い段階からセットアップの方向性が決まり、あとは天候と気温・路面温度などを見極めながらタイヤの空気圧を探っていくこととなります。
89号車栃木スバルレーシングの奥本隼士選手は、トラブルが発生していたBRZの修復が完了し、事前テストでも問題ないことの確認が取れて十勝に挑みます。チーム内で久保・井口はブリヂストンタイヤですが、奥本選手はダンロップタイヤということもあり、久保・井口とはセットアップやタイヤの温め方などが若干違います。
金曜日夕方におこなわれた占有走行で井口7位、奥本15位、久保16位という順位になりました。出走28台中、19位までが1秒以内という僅差です。
北海道は涼しいだろうと予想されていましたが、今週の北海道十勝帯広地方は暑くなっており、昼間は30度を超える気温になっていました。
狭いコースに翻弄された一戦に
土曜の昼に予選がおこなわれます。木曜・金曜も暑くてその気温や路面温度に合わせてタイヤの空気圧をセットしていました。土曜日も暑かったので空気圧などは適正だったと思われますが、ドライバー3人が揃って「路面が昨日までと全然違った。狙ったとおりの走りができなかった」というほど変化をしていました。そのため、奥本10位、井口11位、久保13位と揃って中団に位置しました。出走28台中26台が1秒以内に並ぶというハイレベルな予選でした。
十勝スピードウェイは全面的にフラットで高低差もほぼないコースです。ストレートを直角に近いコーナーで結ぶレイアウトになっており、全長3405mとコース長が短いため、決勝は14周でレースがおこなわれます。
いざ決勝の日曜日。土曜の夕方から大雨が降り、コースのラバーは綺麗さっぱり洗い流されています。日曜は晴れるという天気予報でしたが、午前中は厚い雲に覆われ霧雨が降る状況でした。午前中のクラブマンシリーズは霧雨とハーフウェット路面でおこなわれました。その後天候が回復しプロフェッショナルシリーズがおこなわれる12時過ぎには路面も乾き、ドライでの戦いとなります。
スタート周回で奥本が順位を下げてしまいますが、井口・久保は順調に前方を追い上げていきます。レース中盤から久保の調子が上がり始め、ぐいぐい順位を上げていき、8位まで上がります。
十勝スピードウェイはコース幅がありそうに見えて、じつはそれほど追い抜くのが簡単ではないコースです。そのためライバルの僅かなミスをついてうまくかわしていく必要があります。
久保はそのまま走り切り8位でチェッカーを受けましたが、残念ながらその後ペナルティが出され16位という結果になりました。井口は確実にポジションを上げたのち、久保が順位を下げたことで最終的には8位。奥本は12位でチェッカーを受けました。
チーム代表として井口選手は、「決勝では奥本選手がポジションを下げてしまいましたが、久保選手のペースがよかったので道を切り開いてもらい、自分もあとに続いていった感じです。十勝は追い抜くのが難しいコースなので、なかなか厳しい戦いだったと思います。それでもチームとしてやっとポイントを獲得できましたし、次の富士に向けて繋げられるようなレースだったと思います」と語ります。
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cupは全7戦で戦われ、この十勝大会で後半戦へ折り返しです。次戦は9月5日~6日に富士スピードウェイで開催されます。東京スバルや千葉スバルでは応援ツアーが開催されるようですので、多くのファンの前でどのようなレースがおこなわれるのか期待したいと思います。
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