6月5日(木)から8日(日)にかけてイタリアのサルディニア島で開催される、2025WRC世界ラリー選手権の第6戦『ラリー・イタリア・サルディニア』。現在シーズンをリードしているTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)は、合計5台のトヨタGRヤリス・ラリー1で参戦し、開幕6連勝を狙う。
マニュファクチャラーポイント獲得が可能な3台は、エルフィン・エバンス、カッレ・ロバンペラ、セバスチャン・オジエのラインアップとなり、勝田貴元は4台目での出走。さらに若手育成チームのTGR-WRT2からはサミ・パヤリが参戦する。
ラリー・イタリア・サルディニアのエントリーリストが公開。トヨタは5台続投、12台のラリー1が集結
■サルディニア島は、細かいグラベルの狭い道が特徴
開幕戦ではオジエが、また第2・3戦ではエバンスが、そして第4戦ではロバンペラが優勝したTGR-WRT。さらに、5月中旬の第5戦ポルトガルでもオジエが勝利をあげ、チームは開幕5連勝を成し遂げた。さらに、マニュファクチャラー選手権でも首位の座を保持しつつ、2位のライバルチームとの差は55ポイントに拡大。ドライバー選手権ではエバンスがトップで、ロバンペラが2位、オジエが3位につけるなど、トップ3を占めている。
好調のなか迎える第6戦の舞台は、地中海に浮かぶリゾートアイランド、サルディニア島だ。前戦に続き、荒れた未舗装路でのグラベルラリーであるが、その路面はポルトガルとはやや異なり、非常に硬いベースを目の細かい砂が覆っているのが特徴となる。
また、気温も30度を越えることが多く、クルマ、タイヤ、選手にとっては厳しいコンディションが予想される。さらに、ステージは速度域が高い区間が多いが、道幅が狭いためにミスが許されない状況が多い。
そして、ループステージ1回目に走行するときは路面に砂が多いため、出走順が早いドライバーにとっては非常に不利なコンディションとなる。何台かクルマが走行して砂が掃き飛ばされると、徐々に岩盤が露出して路面コンディションが変化し、走順が後のドライバーが有利になっていく。
今回もまた、TGR-WRTは暑い日々が続くサマーシーズンに向けて採用したシルバーベースカラーリングのトヨタGRヤリス・ラリー1で、ラリーに臨む。
■昨年大会から変更のアイテナリーはノーマルフォーマットに
ラリーの中心となるサービスパークは、2024年のアルゲーロから島北東部の都市オルビアへ移動。1年おきにサービスパークを交代する方式が定着してきた。また、昨年大会ではショートに圧縮された特殊なアイテナリーを採用していたが、今年は一般的なスケジュールに戻る予定だ。
まず、木曜日の午後にオルビアでシェイクダウンが行われ、競技は翌日金曜日の朝から開始される。デイ1として3本のステージを、オルビアでのミッドデイサービスを挟んで各2回走行する。
土曜日のデイ2も同様のフォーマットで、3本のステージをオルビアでのミッドデイサービスを挟んで各2回走行。その合計距離は121.60kmであり、デイ1よりも1km弱長く、3日間で最長のステージ距離を走行する一日となる。
最終日である日曜日のデイ3は、2本のステージを各2回走行する最短の日だ。3本のステージを走行した後、オルビアでサービスが設定され、その後、SS14の再走ステージであるSS16においてラリーはフィナーレを迎える。なお、SS16はトップ5にボーナスポイントが与えられる『パワーステージ』だ。ラリーは3日間で16本のステージを走行し、その合計距離は320.08km、さらにリエゾン(移動区間)も含めた総走行距離は1191.44kmが予定されている。
第6戦ラリー・イタリア・サルディニアを前にヤリ-マティ・ラトバラチーム代表は、「ポルトガルではチーム全体として良い結果を得たが、サルディニアではまた別のチャレンジが待っている」とコメントを発表している。
「ステージは非常に硬い地面を目の細かい砂が覆っているため、出走順が早いクルマは非常に滑りやすい路面を走行せざるを得ない。現在、我々はエルフィン、カッレ、セブがドライバー選手権のトップ3についているため、金曜日は厳しいスタートになる可能性があることを覚悟する必要がある」
「一方、貴元とサミが良い出走順を味方につけ、チャンスを掴み上位争いに加われるかどうかも見どころとなるだろう」
「今シーズンはここまで非常に良い結果が続いているが、競争は激しく、すべてのラリーで勝利できるわけではないと現実的に考えている。それでも、我々のクルマは強さと信頼性を備えているため、今回もまたチームとして良い結果を目指すつもりだ」
シーズン中盤に突入する第6戦『ラリー・イタリア・サルディニア』は、6月5日(木)のシェイクダウンで走行がスタートし、8日(日)までラリーが行われる。
[オートスポーツweb 2025年06月03日]
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