この記事をまとめると
■アウディがブランド史上最大・最高級のSUV「Q9」を正式発表した
アウディが1001馬力の新型スーパースポーツをリリース! 単なるR8の後継じゃないハイテク戦闘機の中身
■全長5.3m・3列シート採用でBMW X7やメルセデス・ベンツGLSに真っ向勝負を挑む
■価格もフラッグシップ級でドイツでは約2020万円からのスタートとなる
アウディに超弩級フルサイズラグジュアリーSUVが誕生
アウディの車名は数字がそのモデルの”格”を表している。たしかに一時期、ちょっとした気の迷いから奇数を内燃機関車とし偶数をEVとして使い分けると宣言したこともあったが、これは早々に取り消されている。したがって現在は、以前と同様のルールに戻っている。つまり、数字が大きくなればなるほど車格が上がり、価格も高価になるというわけだ。
そしてこれまで、アウディの車名で使われるもっとも大きな数字は「8」であった。しかし、ついに「8」を超えるモデルが登場した。2026年7月29日、アウディはSUVラインアップの頂点として「Q9」を発表したのだ。
Q9は、これまでアウディSUVのフラッグシップを務めてきたQ7とQ8のさらに上に位置するモデルで、ブランド初のフルサイズラグジュアリーSUVとなる。BMWにはX7、メルセデス・ベンツにはGLS、そしてランドローバーにはレンジローバーが存在するなか、アウディのラインアップでこのカテゴリーはポッカリと空いていた。しかし、その最後のピースがついに埋まったのだ。
ボディサイズは全長約5310mm、ホイールベース約3140mmという堂々たる体躯を誇り、Q7よりも約250mm長く、ホイールベースも約170mm長い。アメリカ市場や中国や中東など、広い室内空間を重視するマーケットを狙い撃ちしたかのようなサイズだ。
最大の特徴は3列シートを標準装備すること。2-3-2の7人乗りに加え、2列目を独立キャプテンシートとした6人乗り仕様も用意される。その大きなボディの恩恵を活かし、3列目も大人が快適に座れるスペースを確保し、荷室容量も十分。まさにファミリーカーとショーファーカーを融合させたようなモデルとなっている。
そして、Q9はスタイリングも新しい。近年のアウディは、シャープなキャラクターラインを強調したデザインを特徴としていたが、Q9ではその方向性を少し変えてきた。
ボディサイドは余計なプレスラインを極力排した滑らかな面構成とし、大きなボディをより堂々と見せる「モノリシック(一枚岩の意)」なデザインを採用する。アウディはこのスタイリングを「Sovereignty(威厳)」と表現しており、堂々とした存在感と上質さを両立させている。
フロントには巨大なシングルフレームグリルと最新世代のマトリクスLEDヘッドライト、リヤにはOLEDテールランプを採用するなど、ライティング技術でもブランドの最先端を行っている。
価格もフルサイズ級の約2000万円から
インテリアは「デジタルステージ」と呼ばれる最新コクピットを採用。メーターパネル、センターディスプレイ、助手席ディスプレイの3画面が一体となったレイアウトを採用し、間接照明を巧みに使った空間が特徴だ。
さらに、22スピーカーのBang & Olufsen製オーディオや大型パノラミックルーフ、マッサージ機能付きシートなど、まさにフラッグシップにふさわしい装備が惜しみなく投入されている。
そしてQ9には、市場によって複数のパワートレインが用意される。
北米仕様のQ9には、最高出力429馬力を発揮する2.9リッターV6ターボエンジンを搭載。一方、スポーツモデルとなるSQ9には、591馬力を発揮する4リッターV8ツインターボエンジンを採用し、0-60mph加速は3.8秒というスーパーカー顔負けの性能を誇る。駆動方式はもちろんクアトロで、アダプティブエアサスペンションや四輪操舵システムも組み合わせられる。さらに、市場によってはV6ディーゼルもラインアップされ、用途に応じた選択が可能となる。
Q9は当然ながら価格もフラッグシップ級だ。ドイツではエントリーモデルとなるTDI 220kWが約10万8400ユーロ(約2000万円)からとされており、BMW X7やメルセデス・ベンツGLS、レンジローバーと真っ向から勝負する価格帯となる。販売は2026年後半から開始される予定だ。
これまでアウディはQ7やQ8によってプレミアムSUV市場を築いてきたが、BMW X7やメルセデス・ベンツGLSたちと真っ向勝負できるモデルはなかった。その意味においてQ9は、単なる新型SUVではない。ブランドに欠けていた最後のピースを埋める存在なのである。
近年はセダンからSUVへ乗り換える富裕層が世界的に増えている。ショーファーカーとしても、ロングツーリングカーとしても、そして家族を乗せるラグジュアリーSUVとしても使えるQ9は、そうしたユーザーのニーズに応えるために生まれたモデルだ。
Q7では物足りない。しかし、Q8のようなクーペSUVでは実用性が足りない。そんなユーザーのために用意されたのがQ9だ。アウディはこのこのQ9によって、ついにライバル各社と肩を並べるフルラインアップを完成させたのだ。
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