持続可能燃料の導入に伴い、V10エンジンに回帰するのではないかという話題がF1のパドックを駆け巡ったが、協議の結果これは却下された。アルピーヌのオリバー・オークス代表はそれを歓迎している。
F1は2026年にレギュレーションを変更。マシンの小型化と軽量化、アクティブ・エアロダイナミクスの追加、内燃エンジンとハイブリッド・コンポーネントのパワーを半々にする新しいパワーユニット(PU)の導入が予定されている。
■ホンダ、バーレーンで行なわれた”V10回帰”を話し合う会議に参加「2026年のPU規定がF1再参戦決定の大きな理由だったと主張した」
しかしFIAのモハメド・ベン・スレイエム会長は、将来のF1パワートレインについて「様々な方向性」を模索すべきだと発言。これによって、新PUの将来性が疑問視されるようになった。
そのひとつが、V10エンジンへの回帰だ。持続可能燃料に頼り、音という面で新PUにはない魅力を持つ自然吸気V10エンジンに戻そうというのだ。
しかし先週バーレーンで行なわれたPUサプライヤー会議の結果、V10エンジンの早期導入は却下された。アルピーヌのチーム代表を務めるオリバー・オークスは、このスポーツの将来にとってこれが「正しい選択」だと考えている。
バーレーンGPの後、Motorsport.comの取材に応じたオークス代表は「チームとしては、2026年に向けてのビジネスが明確になったことを喜んでいる」と語った。
「ここ数週間はいろいろなことが言われ、自分たちの立ち位置を知り、自分たちがやっていることを継続するために、少し気が散っていたと思う」
「我々にとっては、その決定は良いことだ。このレギュレーションには長い間取り組んできたし、PUメーカーも多くの投資をしてきたと思う。だから、間違いなく正しい選択だと思う」
先週行なわれたF1のPUサプライヤー会議では、ハイブリッドパワーが 「将来的な検討事項の一部となる」ことが確認され、F1チームが1989年まで走らせていた自然吸気V10エンジン復活への扉は閉ざされた。
しかし将来のパワートレインに関する話し合いは続けられる予定で、2031年以降のF1エンジン形式について話し合いの余地があるという。
今季限りでルノーがPU開発から撤退し、2026年からアルピーヌはメルセデスのカスタマーPUを使用することになるが、オークス代表は「将来に向けてそのような議論があるのはいいことだ」と語った。
「我々としては、ふたつの側面がある。我々はシャシー側で何が起こっているのか知りたいが、PU側では……我々が提携したメルセデスを信頼している」
ワークスチームとして最後のシーズンを迎えているチームに大きな期待を寄せているオークス代表は、バーレーンGPでピエール・ガスリーが見せた力強いパフォーマンスに励まされたという。ガスリーは力強い走りで7位に入り、アルピーヌに今季初ポイントをもたらしたのだ。
「かなりいいマシンを手に入れたことは分かっているし、今年は我々にとってちょっとした転換期であることも分かっている」
そうオークス代表は付け加えた。
「でも一番大事なことは、我々はここでかなり素晴らしいグループを得たと感じていることだ。戦略もいいし、チームのやり方もうまくいっている。だから、ポイントを獲得できるかどうかではなく、いつ獲得できるかが問題だったと思う」
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みんなのコメント
と言っており、各メーカーとも受け入れられなかったのでしょうね。
フェラーリが政治をすればこんな馬鹿なことが議題に上がるぐらいには力があるんだよなぁ…