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「D1ライツシリーズ単走トップの最上180SXに迫る!」オフシーズン中の大幅リメイクが絶好調の秘訣か!?

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「D1ライツシリーズ単走トップの最上180SXに迫る!」オフシーズン中の大幅リメイクが絶好調の秘訣か!?

思い切った2.2Lへの排気量アップが安定度倍増の決め手

新体制も2年目を迎えて落ち着いた組み立てが可能になった!

「レーシングドライバーがガチで煮詰めたGRスープラ車高調!」D2ジャパンの最新最強スペックに迫る

10月17日(土)・18日(日)に、岡山県の備北ハイランドサーキットにて開催された2020年D1ライツシリーズの第4戦。結果は、第2戦の日光から絶好調の米内選手が、昨年のチャンピオンである目桑選手を倒して驚異の3連勝を決める、というものだった。

そして今回注目するのは、そんな米内選手にも負けず劣らずの好調さを発揮し、第3戦の備北で単走優勝、続く第4戦でも単走2位通過を決め、単走シリーズランキング首位に立っている最上選手とその愛機180SXだ。

愛知県出身で36才の最上弦毅(モガミ ゲンキ)選手は、ドリフト歴18年のベテラン。D1ライセンスは2015年のD1地方戦で取得、2016年からD1ストリートリーガルシリーズに参戦し、そのままD1ライツシリーズも継続で戦い続けている。

2019年にはマシン製作でお世話になっているという横井昌志選手に誘われ、チームメイトとなる横田宏延選手とともに、MCR Factory D-MAX Lubrossとしてシリーズ参戦するようになり、マシンカラーも赤から紫に変更した。

昨年は相次ぐエンジントラブルに加え、チーム体制を一新したプレッシャーから思うような結果は残せず。このままではいけないと感じた最上選手は最終戦のオートポリスを欠場、金銭的&時間的な余裕を作ってマシンをイチから見直すことを決意した。

そうした努力の末に完成したのが、絶好調の決め手とも言えるこのエンジンだ。排気量はHKSのキットを使って2.2Lまでアップしており「下からトルクが出るようになって走りやすいし、追走でも楽になった」と大満足の様子だ。

タービンはGCGのGTX3076Rのジェネレーション2を装着。最大ブースト1.4キロ時に470psを狙える仕様となっているものの、クラッチやミッションの負担を考慮し、大会ではブースト圧を1.2キロまで抑え、420psで使っているという。

冷却対策も万全で、コア類はコアサポート部分に集中配置。オイルクーラーの右側にあるのは「入れた方が壊れにくくなる」という横井選手のアドバイスを参考に装着したミッションオイルクーラーだ。

クラッチはニスモのカッパーミックス。これにニスモの6速トランスミッションを組み合わせる。ファイナルギヤは、3.7、3.9、4.1、4.3をコースによって使い分けており、備北戦では3.7をセットしていた。

リヤシート位置の右側にはコレクタータンクを、その左側にはパーコレーション防止の燃料クーラーを配備。助手席の後方に確認できるポリタンクはウォータースプレー用だ。

車高調はDG-5(F8kg/mm R5kg/mm)。ロアアームは、今シーズンからD-MAXのテンションロッド一体型を25mm延長に設定して使っており、メンバーブレースはニスモ製。スタビライザーはホイールとの干渉を防ぐため、純正を加工して取り付けている。

切れ角アップナックルもD-MAX製。ハンドルを切った時の逆関節症状を防ぐため、フロントメンバーはステアリングラックの取り付け位置を前方にズラす加工が施されている。

タイヤは前後ともナンカンのNS2Rでサイズは265/35-18。ホイールはSSRの18インチ9.5J+15のGTX01で、フロントに35mmスペーサー、リヤはスペーサーなしで装着している。

リヤサスメンバーは補強せずにメンバーカラーを入れて固定する。アーム類もD-MAXで統一されており、リヤナックルは割れ防止の溶接補強が入れられている。

室内は比較的にシンプルな作り。S15ダッシュボードは車両購入時のままで、キルスイッチなどはセンターコンソールに集中配置。シートはブリッドのジータIIIで、ハンドルはナルディクラシックの330φを愛用している。

第3戦では準優勝した目桑選手に破れ、第4戦では優勝した米内選手に負けたものの、2戦連続で3位入賞を果たし、ドライバーズランキングも3位に浮上。米内選手の2JZ搭載シルビアに比べ、マシン的にはやや不利かと思って聞いてみると「このクルマに横井さんが乗ったら勝てると思いますし、アドバイスももらったので、次は倒せるように頑張ります!」と最上選手。

次戦は11月14日(土)にエビスサーキット・西コースで開催される第5戦。最上選手が単走ランキング首位をキープできるのか、そしてドライバーズランキングで米内選手や目桑選手に追いつけるのか、その活躍に注目だ。

TEXT&PHOTO:Daisuke Yamamoto

【関連サイト】

D1公式ウェブサイト

https://d1gp.co.jp

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