現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「スカイライン400Rチューニング最前線!」老舗エスプリは470馬力の高速ツアラーを具現化

ここから本文です

「スカイライン400Rチューニング最前線!」老舗エスプリは470馬力の高速ツアラーを具現化

掲載 更新 25
「スカイライン400Rチューニング最前線!」老舗エスプリは470馬力の高速ツアラーを具現化

オリジナルのウイングとトランクスポイラーもついに完成!

サーキットで鍛え抜かれた名門エスプリのスカイライン400R

「ミツビシFTOで『侍』を表現した問題作!」脇差をモチーフにしたカチ上げマフラーも注目【OPTION back number】

「シャシーが良くて走ってて快適やし本当にええクルマやと思うよ、このスカイライン400Rは。ハイパワーセダンと言えば、2JZ搭載のアリストを思い出すけど、時代の差もあって完成度は400Rが何倍も上。デモカーの現状は、ECUチューンで約470psってところ。車両制御が優れているから全く怖さを感じないのも特徴やね」と、400Rをベタ褒めするのは、エスプリの前川代表。

発売直後から400Rチューンを開始したエスプリは、少しずつセッティングを煮詰めていき、現在はマフラー交換にECUチューニングを組み合わせた約470ps仕様(最大ブースト1.3キロ)としている。

かなりのパワーアップ率だが、燃料系にはもう少し余裕がありそうとのこと。エンドユーザーに対しては、マージンを確保した450ps仕様(10万4500円)のプログラムを提供している。

チューニングメニューとしてはかなりライトな部類だが、400Rを真のスーパーセダンへと覚醒させるには十分。パワーグラフを見ても、3000rpmから純正を一気にパワーが上乗せされていることが分かる。「シャシー剛性が高いから、600psくらいまでは安定した走りが期待できそうやね」と前川代表。


ちなみに、純正の水冷式インタークーラーはチューニング前提ではキャパ不足で、ブーストアップでも吸気温度はかなり高くなるそうだ。フレッシュエアの効率的な導入方法も絡めながら、この辺りのクーリング対策が今後の400Rチューニングの鍵を握りそうだ。


エクステリアは、エスプリが専用開発した空力パーツで武装。ウエットカーボン製のGTウイング042(18万7000円/車検対応)は、サーキットで確実に効果を発揮するアイテムだ。さらに、ストリートユーザーに向けてファッショナブルなトランクスポイラー(6万3800円)も用意している。

エキゾーストマフラーには、HKSのスーパーターボマフラーの試作品を装備。このモデルはすでにHKSから車検対応品として販売されており、HKSの社内テストではポン付けで9psアップを実現している。

サスペンションはHKSのハイパーマックスMAXIV GTの試作モデル。LSDはATSのカーボンタイプを装備するが、デフの構造上バックラッシュの調整には工夫が必要だという。

タイヤはブリヂストンのRE-71RやRE-12Dなどでテストを繰り返している最中。サイズは純正と同じ245/40-19(前後)だ。ちなみに、エスプリのスタッフのドライブで鈴鹿サーキット2分29秒台を記録している。

シートはブリッドの海外戦略シリーズ“edirb”の023をチョイス。リクライニングシートでありながらフルバケットシート並の剛性を実現したモデルだ。

スカイライン400Rはサーキットを攻めるようなようなキャラクターではないが、エスプリでは耐久性まで含めた高負荷テストの舞台として、鈴鹿サーキットでの走行を積極的に行っている。

「ストリートでは全く不安を感じないミッション(AT)も、鈴鹿を走らせるとフルードがすぐに140度まで上がるんよ。燃料も半分を切ると横Gでガス欠症状が出た。そういう限界値が分かるのはサーキットならではやからね。今後はそのあたりを対策していくよ」。

機会があれば、高速周回路での0-300km/hテストにも参加してみたいと強く語る前川代表。シックで刺激的な高速ツアラーを目指した、エスプリの400Rチューンはまだまだ続く。

●取材協力:エスプリ TEL:0593-70-8080

こんな記事も読まれています

モビリティリゾートもてぎに働くクルマが大集合!白バイやパトカーのパレードランも開催!
モビリティリゾートもてぎに働くクルマが大集合!白バイやパトカーのパレードランも開催!
グーネット
アルトの元祖は商用車?! 軽にインタークーラー付ターボ・チャージャーはイカツイて! 茨の道をパワーで突き抜けた「漢」初代アルトワークス
アルトの元祖は商用車?! 軽にインタークーラー付ターボ・チャージャーはイカツイて! 茨の道をパワーで突き抜けた「漢」初代アルトワークス
ベストカーWeb
シビックを着る!歴代12モデルをデザイン、ホンダ公認Tシャツ新登場 キャムショップ
シビックを着る!歴代12モデルをデザイン、ホンダ公認Tシャツ新登場 キャムショップ
グーネット
車の電動化はどこまで加速する? 専門家に聞く、自動車業界のイマとミライ【前編】
車の電動化はどこまで加速する? 専門家に聞く、自動車業界のイマとミライ【前編】
グーネット
MeiMei 新キャンピングカーブランド「ノマドラックス」などデザイン車両6台を一挙展示
MeiMei 新キャンピングカーブランド「ノマドラックス」などデザイン車両6台を一挙展示
グーネット
スズキ 軽トラック「キャリイ」シリーズ 一部仕様変更 安全性能強化など
スズキ 軽トラック「キャリイ」シリーズ 一部仕様変更 安全性能強化など
グーネット
スマホ連携でアプリが使える!ディスプレイオーディオ登場!ワンセグ搭載モデルも【動画あり】
スマホ連携でアプリが使える!ディスプレイオーディオ登場!ワンセグ搭載モデルも【動画あり】
グーネット
自動車整備士不足に新たな一手。独マイスター制度採用の育成プログラムに注目。
自動車整備士不足に新たな一手。独マイスター制度採用の育成プログラムに注目。
グーネット
井戸田潤が初代NSXに出会った!和製スーパーカーに一同ホレボレ!
井戸田潤が初代NSXに出会った!和製スーパーカーに一同ホレボレ!
グーネット
続報 マジで歴史的英断か!? 東海道新幹線に個室座席新設で1323席のルールが破られるのか?
続報 マジで歴史的英断か!? 東海道新幹線に個室座席新設で1323席のルールが破られるのか?
ベストカーWeb
もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
ベストカーWeb
ガルウイングにした本当の理由は? AMG初の独自開発「SLS AMG」はメルセデス・ベンツ「300SL」の再来でした
ガルウイングにした本当の理由は? AMG初の独自開発「SLS AMG」はメルセデス・ベンツ「300SL」の再来でした
Auto Messe Web
RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』とのパートナーシップ締結を発表
RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』とのパートナーシップ締結を発表
AUTOSPORT web
「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
AUTOCAR JAPAN
フォーミュラEが面白い! 日産とシェルの関係や過去のシーズンを知って、今期後半をもっと楽しもう
フォーミュラEが面白い! 日産とシェルの関係や過去のシーズンを知って、今期後半をもっと楽しもう
Auto Messe Web
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
AUTOSPORT web
ヨシムラSERTが転倒後に追い上げ優勝、3ART綿貫も3位。TSR、Étoileは無念のリタイア/EWC第1戦ル・マン24時間
ヨシムラSERTが転倒後に追い上げ優勝、3ART綿貫も3位。TSR、Étoileは無念のリタイア/EWC第1戦ル・マン24時間
AUTOSPORT web
ホンダの「V8スポーツカー」!? 500馬力超えの「FRマシン」! “NSX後継機”目された「HSV-010」とは
ホンダの「V8スポーツカー」!? 500馬力超えの「FRマシン」! “NSX後継機”目された「HSV-010」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

25件
  • SUVブームもそろそろか...?
    次はセダンか?

    2000ccぐらいのFRでいいんだが
  • 非常によさそうですね。であれば古代人の為にメーカーでMT仕様追加してくれたらいいのになあ・・。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.82050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.82050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村