現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > チーム加賀山オリジナルマシン「鐵隼(テツブサ)」、テイストオブツクバの初陣を2位表彰台で飾る!

ここから本文です

チーム加賀山オリジナルマシン「鐵隼(テツブサ)」、テイストオブツクバの初陣を2位表彰台で飾る!

掲載
チーム加賀山オリジナルマシン「鐵隼(テツブサ)」、テイストオブツクバの初陣を2位表彰台で飾る!

鉄フレーム+ハヤブサエンジンの超重量級レーサー

チームカガヤマ「鐵隼(テツブサ)」チャレンジを応援するプロジェクト急遽発足!【第1期受付は5/20まで|2輪市場】

5月15日(日)に開催されたテイストオブツクバの最速クラス・ハーキュリーズに、チーム加賀山が製作した鉄フレーム+ハヤブサエンジンのオリジナルマシン「鐵隼」が参戦。観客の大きな注目を集めるなか、チーム代表を務める加賀山就臣さんのライディングで見事に表彰台を獲得した!

●文:ヤングマシン編集部 ●写真:真弓悟史 ●外部リンク:Team KAGAYAMA

車重が重すぎて、手持ちのサススプリングがない!?

今までに製作記やシェイクダウンの様子をレポートしてきた鐵隼(テツブサ)。その初戦は見事に2位表彰台を獲得という結果となった。車両のシェイクダウンはレースの10日前。そこで出た問題を詰めてレースウイークに突入したが、前日の特別スポーツ走行はなんと雨。つまりドライ路面でテストできたのはシェイクダウンの1回のみ……という状態で鐵隼はレースに臨むこととなった。

鐵隼の設計者・斉藤雅彦チーフメカニックによれば、装備で約195kgという、レーサーとしては超ヘビー級の車重が色々と想定外の事態を招いているという。サスセッティングをしようにも、この車重に対応できる硬いスプリングがチームの手持ちにはなかったり、ブリヂストンのR11を使用するタイヤも、ここまで重いバイクだとデータが存在しないとのこと。

また、圧縮を上げた程度でほぼノーマルのエンジンも、出力特性がフラット過ぎて、百戦錬磨の加賀山さんをしてもレブリミッターに当ててしまう場面があったそうだ。やはりツアラーとして最適設計されたハヤブサをレーサーとして戦わせるには、色々と問題は山積みということらしい(と言いつつ、斉藤チーフも製作担当の野口裕一メカニックも、どこか表情は楽しげだが)。

H2Rの圧倒的パワーに屈するも「次回は直線で抜く!」

テイストオブツクバの最速クラスであるハーキュリーズには多種多様な車両が参戦しているが、今回はニンジャH2Rを駆る光元康次郎選手、ZRX1200Sの新庄雅浩選手、そしてZ1000の岩崎 朗選手という、このクラスの顔役と言えるライダーたちとの四つ巴となった。

レースはアクシデントで赤旗中断となり、12周→10周に減算となった再スタートで鐵隼&加賀山は見事にホールショットを決める。しかしバックストレートで光元に抜かれて2位に下がると、その後はH2Rの圧倒的なストレートスピードに苦戦し、少しづつ間隔が広がっていく。逆に差を詰めてきた岩崎が9周目の最終コーナー進入でインを突くが、加賀山はこれを押さえ、その後も追撃をかわし切って2位でチェッカーを受けた。

レース後に加賀山さんに話を聞くと「もう一息、光元選手とバトルしたかったけど、パワー差がかなり大きかった。こっちはセッティングもまだまだなので、もっと詰めて、いつかH2Rをストレートで抜きたいね!」とやはり笑顔。2位という結果は、車両が煮詰めきれていない現状では上出来ということだろう。

とはいえ、スーパーチャージャーのH2Rを直線で抜くには並大抵のチューニングでは実現できないはず。ひょっとすると……次の参戦時に筑波サーキットに足を運べば「鐵隼ターボ(!)」が拝めるなんていう神展開もアリ!? 今後も様々な展開で我々を楽しませてくれそうな鐵隼。ぜひ皆で盛り上げていきたい!

―― ホールショットを決め、#414光元H2Rや#71新庄ZRXを従えて走る鐵隼。ハーキュリーズはハイレベルかつ激戦で、世界を知る加賀山さんとて気が抜けない!

―― ほぼぶっつけ本番だったことを踏まえれば、初戦の2位はかなりの好成績。今後が楽しみ! [写真タップで拡大]

―― エンジンは初代ハヤブサベースにハイコンプピストンを投入(外装も初代用)。鉄製のフレームはSTDに比べてヘッドパイプを40mmライダー側に引くなど、レース用のディメンションに改良。スイングアームはGSX-R1000用でロング化している。

―― あえて素地仕上げとし「鉄」感を強調した鐵隼のフレーム。ちなみにSTDのアルミよりも重いそうだ。

―― 鐵隼を暖機中の野口メカ。フレームをはじめ、車両製作はほぼ氏の手によるものとのこと。

こんな記事も読まれています

GRヤリスRally2の潜在能力がヤバい! デビューしたてなのにトップドライバーたちが絶賛する「驚きの性能」とは
GRヤリスRally2の潜在能力がヤバい! デビューしたてなのにトップドライバーたちが絶賛する「驚きの性能」とは
WEB CARTOP
フロント一新、小型SUV『ミツビシASX』が大幅改良。HEV・MHEV・ガソリン車が6月から欧州で発売
フロント一新、小型SUV『ミツビシASX』が大幅改良。HEV・MHEV・ガソリン車が6月から欧州で発売
AUTOSPORT web
明暗別れた金曜の走り出し。勝田が語る“インカット”の影響と勝者オジエとの違い/WRCクロアチア
明暗別れた金曜の走り出し。勝田が語る“インカット”の影響と勝者オジエとの違い/WRCクロアチア
AUTOSPORT web
「ヘンタイ」が褒め言葉に聞こえたらかなりの重症! 重度のクルマ好きがやりがちな「一般人には理解不能」な行為7つ
「ヘンタイ」が褒め言葉に聞こえたらかなりの重症! 重度のクルマ好きがやりがちな「一般人には理解不能」な行為7つ
WEB CARTOP
スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
スズキ「“超凄い”ソリオ」実車展示! 高機能レーダー多数搭載! “自動で走る“機能搭載の「ハイトワゴン」運行の理由とは
くるまのニュース
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
全くもって一貫性がない……! ペナルティに泣くアストンマーティン、F1の裁定に不満タラタラ「アロンソとストロールに厳しい」
motorsport.com 日本版
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
本誌執筆陣がオススメするいま注目のモデルをピックアップ!「このクルマ、間違いないです!」ル・ボラン2024年6月号、本日発売!!
LE VOLANT CARSMEET WEB
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
トヨタ、北京モーターショー2024で、バッテリーEVの新型モデル「bZ3C」「bZ3X」を世界初公開
月刊自家用車WEB
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
三菱ふそうが「ジャパントラックショー2024」に出展! 新型モデル「スーパーグレート」特別仕様車や新型「eCanter」キャリアカー展示
くるまのニュース
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
【バイク版ナビ】「MOTTO GO」プレリリース版が公開!カーナビの名門パイオニアが7月提供予定サービスを先取り体験だ!  
モーサイ
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
「ご当地ほりにし」国内2県で新たな地域限定ラベルが登場!
バイクブロス
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
フィアット500に、1.2Lエンジンを搭載する新グレード「1.2 Dolcevita」を設定
月刊自家用車WEB
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
「アップガレージ青森三沢店」が5/12にプレオープン!
バイクブロス
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
トーヨータイヤ、EV専用を含む小型トラック向けに2種類の新製品
日刊自動車新聞
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
トヨタ新型「カローラ“クロス”」発表! 「レクサス」級にカッコイイ「斬新フェイス」へ刷新! 新型「コンパクトSUV」約494万円から ブラジルに登場
くるまのニュース
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
ついに登場 メルセデス・ベンツ新型「Gクラス」世界初公開! 初の電気駆動Gクラス「G580」は“その場で旋回”できる機能を搭載!?
VAGUE
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
ラウル・フェルナンデス、ヘレステストで最新型アプリリアMotoGPマシン初ライド。直前のスペインGPでは昨年型使用
motorsport.com 日本版
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
香りや消臭力を3段階で調整可能!P&Gが車内用の「ファブリーズ」を12年ぶりに改良
@DIME

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村