前年“6冠”達成のB-Max Racing Teamが2025年のSFライツ、FRJ、FIA-F4参戦体制を発表

　B-Max Racing Teamは2月20日、今季2025年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権（SFライツ）、FRJフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権、FIA-F4選手権の参戦体制を発表した。

　昨シーズン、複数のカテゴリーで計6つのシリーズタイトルを獲得するなど成功した一年を過ごしたB-Max Racing Team。同チームは組田龍司代表のもと、2025年シーズンも引き続きミドルフォーミュラ・カテゴリーで存在感を発揮する。

　2023年のタイトル獲得に続いて昨年連覇を達成し、今シーズンは3年連続となるドライバーズタイトル獲得とチームチャンピオンの奪還を目指すこととなるSFライツでは、すでにホンダ／HRCから発表されているようHFDP（ホンダ・フォーミュラ・ドリームプロジェクト）の育成ドライバーである野村勇斗が加入。

　また、野村が王者に輝いた2024年のFIA-F4に参戦した卜部和久と、昨シーズンはフォーミュラ・リージョナル中東選手権などで活躍したザック・デビッドも新たにチームに加わっている。一方、SFライツで1勝をマークしたケイレン・フレデリックはB-Maxチームで2年目のシーズンを迎えることとなった。

　マスタークラスには現チャンピオンのDRAGON（組田龍司）と“好敵手”の今田信宏、さらに昨年随所で速さを見せた清水康弘の参戦が決定。最速ジェントルマンドライバーの座を懸けた、熱い戦いが期待される。

　FRJはB-Maxチームにとって2年ぶりの参戦となる。FIAフォーミュラ・リージョナル・シリーズは、2024年からマカオ・グランプリで従来のF3レースに代わるメインレースにリージョナル規定が採用されるなど、世界各地で盛り上がりを見せているカテゴリーだ。

　その日本版であるFRJへの復帰に向け、B-Max Racing Teamは卜部を起用すると発表した。SFライツと並行参戦することとなる卜部は昨年の同シリーズで、スポット参戦ながら2位表彰台を獲得するパフォーマスを見せており、シーズンを通しての活躍にも期待が高まる。

　スーパーGTのサポートレースとして行われるFIA-F4では、タイトルを総なめにした2024年と同様にHFDP with B-Max Racing Teamと、B-Max Racing Teamという2チーム体制でのエントリーに。

　HFDPとのジョイントチームとなる前者のドライバーは、ホンダ・レーシング・スクール・鈴鹿（HRS鈴鹿）次席でスカラシップを獲得した新原光太郎と、HRS鈴鹿卒業生の百瀬翔の2名。チャンピオンクラスに参戦する両ドライバーとチームをまとめるのは武藤英紀監督だ。

　対する後者ではチャンピオンクラスのドライバーとして、イギリスのGB3参戦経験を持つ岩崎矢斗が新たに加入した。昨年、DRAGOと今井による熾烈なチャンピオ争いが展開されたインディペンデントクラスを戦うのは、前出のランキング1位・2位の両選手と、フェラーリ・チャレンジやフォーミュラ・エンジョイで活躍を見せた三浦和貴の計3名となっている。

■B-Max Racing Team　2025年参戦体制
※括弧内は出場クラス
●全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権
チーム：B-Max Racing Team
チーム代表：組田龍司
ドライバー：
　＃50　野村勇斗
　＃58　ケイレン・フレデリック
　＃1　卜部和久
　＃51　ザック・デビッド
　＃4　今田信宏（マスタークラス）
　＃8　清水康弘（マスタークラス）
　＃30　DRAGON（マスタークラス）

●FRJフォーミュラ・リージョナル・ジャパニーズ選手権
チーム：B-Max Racing Team
チーム代表：組田龍司
ドライバー：＃50　卜部和久

●FIA-F4選手権
チーム：HFDP with B-Max Racing Team
チーム代表：村井寛太
ドライバー：
　＃50　新原光太郎（チャンピオンクラス）
　＃51　百瀬翔（チャンピオンクラス）

●FIA-F4選手権
チーム：B-Max Racing Team
チーム代表：脇山敏志
ドライバー：
　TBA　岩崎有矢斗（チャンピオンクラス）
　TBA　三浦和貴（インディペンデントクラス）
　＃30　DRAGON（インディペンデントクラス）
　＃44　今田信宏（インディペンデントクラス）