F1に参戦するルノーだが、足元の経済状況は芳しくない。2018年末にアライアンスを組む日産のCEOを努めていたカルロス・ゴーンの逮捕・起訴によって混乱が生じたことがその一因だ。
そしてルノー暫定CEOのクロチルド・デルボが、F1を含む全ての活動について評価・再検討を進めると発表するに至った。
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なお日産の業績不振などの影響を受け、ルノー本体の決算も10年ぶりに最終赤字となるなど、厳しい状況は今も続いている。
2020年7月には元フォルクスワーゲン傘下アセトCEOのルカ・デメオがルノーの新CEOに就任する予定だが、ルノーF1チームで代表を務めるシリル・アビテブールは、F1参戦計画は安全な状況にあるとの認識を語っている。
motorsport.comがF1チームの今後について訊くと、アビテブールは次のように答えた。
「ルノーでの主な進展は、最終的に新たなガバナンス構造を確立した、という事実になるだろう」
「F1の世界と同じように、多くの進歩がある。そして今、ルカ・デメオという新CEOが就任することが明確になっている。彼は7月まで任に就かないが、少なくとも日付と名前は記されている」
「さらに最も重要な情報は、現在のクロチルド・デルボ暫定CEOは、デメオ氏が着任した後も副CEOに留まるということだ。これは非常に重要なことだ」
「この事実は、ガバナンスや決定の継続性があることを意味している。つまり今デルボCEOと話し合っていることは、デメオ新CEOが着任しても有効である、ということになる」
一方で、アビテブール自身もF1参戦は財政的に決してコストが安いモノではないと認めている。彼はデルボ暫定CEOがF1参戦によってマーケティング上、広範な利益があることを認識しており、2021年以降の予算制限も好意的に考えていると明かした。
「デルボCEOは、会社のCFO(最高財務責任者)でもある」
「彼女はとても自然に“数字”によって動かされる。F1を見ると、財政的な観点では”コスト”だ。だか同時に貴重な存在でもある。そしてこれは投資なんだ」
「どのような見方をしても、正しい方向を示している。露出やマーケットシェアは上昇している。だがもちろん、コストもそうだ。ただ賞金(の分配方法)は良くなるだろうし、予算上限もそうだ。エンジンのレギュレーションも安定している」
「数字のどこを見ても健全で、正しい方向に進んでいる。だから長期的にF1に留まれると信じるあらゆる理由を手にしているんだ」
ルノーF1のノンエグゼクティブディレクターであるアラン・プロストは、昨年ルノーのF1への注力に疑念を抱いていることを認めていた。しかし現在、彼はよりポジティブな兆候を目にしているようだ。
「大規模なメーカーであることが特に懸念事項なのは確かだし、前CEO(カルロス・ゴーン)の残した全ての問題を隠すことはできない。だが、組織は完全に変わったんだ」と、プロストは言う。
「それはある意味良いことだ。我々は今多くの会議を予定しており、7月には新たなCEOが着任する。本当にたくさんの新顔がいるが、彼らはF1についてある面で心配していても、一方ではとても高い関心を持っているんだ」
「ルノーのような大きなメーカーのチームは、大きく沈むことはできない。昨年我々がいたようなポジションは受け入れられないことは確かだ。そのポジションに留まることはできない。だから我々は、改善できることを示さなければならない」
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