異変も異変、某「×番出口」にも負けず劣らずの大異変だ。2025年10月、新車販売ランキング不動のキングであるホンダ N-BOXがトップから陥落、一気に5位にまで順位を落としたのだ。絶対王者N-BOXに一体何が起こっているのか!?
※本稿は2025年12月のものです
【画像ギャラリー】ライバル車たちが大躍進!! 絶対王者がまさかの5位へ……ホンダ N-BOXが新車販売ランキング王座陥落!!(24枚)
文:渡辺陽一郎/写真:ホンダ、ダイハツ、スズキ
初出:『ベストカー』2026年1月10日号
2025年10月前年同月比は76.0%に大きくダウン
N-BOXは先代型が発売された2017年以降、ほぼ一貫して国内年間新車販売ランキングの1位を守ってきた。そのN-BOXが、2025年10月には、新車販売ランキングの順位を大きく後退させた。
1位はヤリス(ヤリス+ヤリスクロス+GRヤリス)、2位はムーヴ(ムーヴ+ムーヴキャンバス)、3位はスペーシア、4位はタント、そして5位がN-BOXであった。小型/普通車のヤリスを除き、軽自動車だけでランキングしても4位だ。
ちなみに’25年9月のN-BOXは、従来と同じく、小型/普通車も含めた国内新車販売ランキングの総合1位だった。つまりN-BOXは、わずか1カ月で、販売順位を1位から5位まで一気に落としたわけだ。N-BOXに何があったのか探っていきたい。
ライバル軽の躍進が要因か?
N-BOXの新車販売ランキングは、小型/普通車まで含めて2017年以降は、ほぼ一貫して1位だった。直近では2024年5月にスペーシアに抜かれて国内販売2位に下がったが、翌月は1位に戻った。それが10月は5位に急落したから驚いた。
急落した直接の原因は、2025年10月に、N-BOXの売れゆきが前年同月に比べて24%も減ったことだ。2024年10月には1万6821台を届け出したが、2025年10月は、4037台少ない1万2784台だった。
その一方で、2025年10月に軽自動車の販売1位になったムーヴは、同年6月にフルモデルチェンジを行った。2025年10月は納車を活発化させ、ムーヴキャンバスと合わせて前年の3倍売れた。
軽自動車で2位のスペーシアは、前年と同等の売れゆきだが、1万4000台以上を届け出して好調だ。軽で3位のタントは、認証不正問題による納期の滞りも解消され、前年の1.3倍売れた。
このようにほかの軽自動車は好調だったのに、N-BOXだけが24%減ったから、販売順位も大きく後退した。なおN-BOXは、2025年4月に外装色を加えるなどの改良を実施しており、販売の減少は考えにくい。
販売店では「N-BOXは納車が10月に滞ったことはなく順調だった」という話が聞かれた。しかし一部の店舗からは「N-BOXは9月に力を入れたので、10月は下がった面もある」という話も聞いた。
9月は上半期の最終月で、メーカーや販売会社は売れゆきを増やしたい。そこで「9月に力を入れた」わけだ。
この言葉にはユーザー向けの販売促進に力を入れたという意味も含まれるが、それだけではない。在庫車をユーザーではなく、販売会社自身が届け出して、中古車市場に卸す自社届け出も含まれる。
9月に決算を好転させる目的で自社届け出が活発に行われ、その反動で10月は自社届け出が減り、販売台数を急減させたとも考えられる。
また現行N-BOXは、実は以前から販売が好調とは言えなかった。発売は2023年10月だから、2024年1~6月は、新型車として最も好調に売れる時期だ。しかし実際は、この時期の対前年比が10%以上減っているのだ。なぜか。現行N-BOX自体に問題点があるのだろうか。
10月の急落にメーカーは? N-BOXに問題点はある!?
メーカーにN-BOXの販売順位が急落した理由を尋ねると「2025年10月には(残価設定ローンを対象にした)低金利キャンペーンなどが実施されていなかった。ほかの軽自動車の販売急増も販売順位に影響した」とのことだった。
ただし2025年10月の時点で、ディーラーオプションの「10万円分プレゼント」は実施されていた。販売促進キャンペーンを休んでいたわけではない。
そして先の項目で述べたとおり、現行N-BOXは、絶好調に売れるべき発売直後から販売を低迷させた。その理由は商品力だ。
販売店では「お客様から、今のN-BOXは、フロントマスクが大人しいと言われる」という話が聞かれる。標準ボディはいいとしても、ユーザーが強い存在感を求めるカスタムまで、表情が大人しいのでは物足りない。
インパネも前方視界を向上させた代わりに、見栄えの上質感が下がった。収納設備の数も減っている。
値上げも販売減の要因! 今後の売れゆきは?
内外装の質が下がったり、収納設備を減らしたことからわかるとおり、現行N-BOXは開発や製造面のコストを抑えた。しかも複数回にわたり値上げしている。
2023年10月の現行N-BOX登場時、標準ボディの価格は164万8900円だったが、今は173万9100円だ。9万200円値上げされ、比率でいえば5%になる。2023年11月に発売されたスペーシアのXは、当時も今も170万5000円だ。
つまりN-BOXの標準ボディは、発売時点ではスペーシアXよりも安価だったが、今は値上げにより上まわる。このようにN-BOXは、複数の理由に基づいて以前よりも販売を低迷させ、5位に陥落した。
軽自動車の販売上位に並ぶスーパーハイトワゴンは、日本車で最も競争の激しいカテゴリーだ。各車とも価格を抑えて商品力を高めている。N-BOXはその競争に負けつつある。
今後、販売ランキングの5位は脱しても、以前の独走は望めない。先代型の上質感や存在感、収納設備などの優れた実用性を取り戻すフルモデルチェンジが必要だ。現行型は早めに終了して、2027年の前半には、次期型に切り替わる可能性もある。
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娘が前モデルに乗ってるが装備や価格に全く不満もない