現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【FRのホットクーペ】次期BMW M2 2022年英国発売 よりパワフルに、よりシャープに

ここから本文です

【FRのホットクーペ】次期BMW M2 2022年英国発売 よりパワフルに、よりシャープに

掲載 更新 6
【FRのホットクーペ】次期BMW M2 2022年英国発売 よりパワフルに、よりシャープに

パワー、剛性、制御の改善

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】侮れないパフォーマンスクーペ【BMW M2とライバル車をじっくり比較】 全152枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

関係者によると、第2世代のBMW M2は、2022年末までに英国市場に導入される予定で、好評を博している現行モデルよりもさらに強力なパフォーマンスと多用途性を備えているという。

M部門最小モデルであるM2の新型は、次期第3世代の2シリーズ・クーペをベースに、縦置きエンジンのラインナップの見直し、新しい8速AT、プラットフォームの更新、剛性を大幅に高めたボディ構造、より高度な電子アーキテクチャーなど、総合的に再設計されている。

この変更により、G87世代の新型M2は現行モデルに比べて、他のMモデルとのエンジニアリング上の結びつきが非常に強くなっている。M部門の関係者によると、新型M2はさらなる性能向上を実現するとともに、主要部品を共有することで優れたダイナミック性能を維持できるという。

ある関係者はAUTOCARに次のように語っている。

「よりパワフルに、より太いトルクを持ち、よりシャープになりました。純粋なドライバーズカーであることに変わりはありませんが、これまでよりも特性の幅が広がり、快適性とスポーツ性を両立しています」

3.0L 直6は最高430ps以上を発揮か

進化の軸となるのは、BMW MのS58エンジンだ。このツインターボの3.0L 6気筒エンジンは、X3 MやX4 Mのほか、最近では新型M3とM4にも採用された。2009年に導入された既存のN55エンジン(現行M2に搭載)に代わるものだ。

S58エンジンの主な特徴は、新設計のクランクケース、ロングストローク化、シリンダーヘッドの見直し、より効率的なインダクションシステムで、2基のモノスクロール・ターボチャージャーを採用している。また、S55と同様に、ガソリン・パティキュレート・フィルターも装備されている。

この新しい直列エンジンは、M2の7年のライフサイクルの間にユーロ7排出ガス規制に適合するように改良され、新型M3やM4のように2種類のチューニングが導入されるものと見られる(どちらもレッドラインは7200rpm)。

詳細は明らかにされていないが、M2の標準モデルは最高出力415ps、M2コンペティションの後継モデルは最高出力435psとなり、M3やM4の標準モデルとの差はわずか50psとなる見込みだ。

出力の向上に伴い、トルクも適度に向上するようだ。これも公式発表ではないが、BMW Mの関係者がAUTOCARに明かしたところによると、新型M2は現行のM2コンペティションやM2 CSよりも3kg-m多い、最大59kg-mを発揮する可能性があるとのことだ。

新型M2には、標準の6速MTと、ステアリングにシフト・パドルを備えたトルク・コンバータ式8速ATが採用される。後者は、M2には設定されていない現行の7速DCTに代わるものだ。

また、標準モデルとコンペティションモデルの両方に、電子制御式のMディファレンシャルを備えた後輪駆動が採用される。M3やM4では4輪駆動が採用されているが、M2ではxドライブの設定はない。

スタイリングもよりスマートに

新型M2のスタイリングは、次期M240i xドライブのスタイリングと密接に関連している。特徴的な要素は、現在のM2コンペティションに見られるものよりも低くて広いキドニー・グリルを備えた新デザインのフロントエンドだ。

堀の深いフロントバンパーに配置されたこのグリルは、従来の固定式ルーバーではなく、新型エンジンの冷却・加熱の要求に応じて開閉する電子コントロール式の可動ルーバーを備えている。

ヘッドライトは標準でLEDを採用し、より角ばったデザインになっている。オプションでレーザープロジェクターも用意されており、ダイナミック・インジケーターはレンズに内蔵されている。

ボンネットには目立つパワードームが採用され、ショルダーラインはより明確になり、フェンダーラインもふくよかになっている。BMWによると、最大20インチのホイールを装着できるという。また、フロントガラスとリアウィンドウを寝かせ、より洗練されたフォルムとなっている。

最近のMモデルと同様に、テールライトは有機ELを使用した重厚なデザインで、トランクはリアに向かって傾斜しており、ダウンフォースを得るために大きなリップスポイラーが装着されている。また、リアバンパー下部にはワイドなディフューザーが備わっている。

オプションのカーボンファイバー・パッケージでは、ルーフやドアミラーなどさまざまなカーボンパーツを装備することができるが、M2コンペティションにはカーボンファイバー・ルーフが標準装備される予定だ。

ビッグパワーを受け止めるボディ

現行M2コンペティションのサイズに比べて、わずかではあるが明らかに大きくなっている。ホイールベースは51mm延長され、トレッド幅も前後で拡大されている。前後重量配分は50:50で、M240iと共通だ。

新型2シリーズに採用されているCLARプラットフォームは、現行に比べてボディ剛性が40%向上している。M2では、前後サスペンションに組み込まれた新しいブレースによって、さらなる剛性の向上が図られている。

サスペンションは、フロントがマクファーソン・ストラット式、リアがマルチリンク式を採用。BMW Mのエンジニアは、この新しいセットアップの利点として、フロントキャンバーの増加に対応できることを挙げている。

新型M2は、他の2シリーズとともに、メキシコのサン・ルイス・ポトシに新設されたBMWの工場で生産される。現行モデルは、ドイツのライプツィヒ工場でのみ生産されている。

S58エンジンを含む主要部品の調達についての詳細はまだ正式に発表されていないが、関係者の間では、引き続きBMWのミュンヘンのエンジン工場で製造されると言われている。

こんな記事も読まれています

自動車整備士不足に新たな一手。独マイスター制度採用の育成プログラムに注目。
自動車整備士不足に新たな一手。独マイスター制度採用の育成プログラムに注目。
グーネット
井戸田潤が初代NSXに出会った!和製スーパーカーに一同ホレボレ!
井戸田潤が初代NSXに出会った!和製スーパーカーに一同ホレボレ!
グーネット
続報 マジで歴史的英断か!? 東海道新幹線に個室座席新設で1323席のルールが破られるのか?
続報 マジで歴史的英断か!? 東海道新幹線に個室座席新設で1323席のルールが破られるのか?
ベストカーWeb
もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
もしや未来のレジェンドか!?!? 次世代電気自動車「Honda0(ゼロ)シリーズ」が衝撃 しかもほぼそのまま市販モデルになるってマジか
ベストカーWeb
ガルウイングにした本当の理由は? AMG初の独自開発「SLS AMG」はメルセデス・ベンツ「300SL」の再来でした
ガルウイングにした本当の理由は? AMG初の独自開発「SLS AMG」はメルセデス・ベンツ「300SL」の再来でした
Auto Messe Web
RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』とのパートナーシップ締結を発表
RB、アイウェアブランド『HUGO Eyewear』とのパートナーシップ締結を発表
AUTOSPORT web
「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
「見た目」にビビなら買い! 日産ジューク・ハイブリッドへ試乗 内装とデジタル技術をアップデート
AUTOCAR JAPAN
フォーミュラEが面白い! 日産とシェルの関係や過去のシーズンを知って、今期後半をもっと楽しもう
フォーミュラEが面白い! 日産とシェルの関係や過去のシーズンを知って、今期後半をもっと楽しもう
Auto Messe Web
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
アストンマーティン代表、ストロールへの裁定は厳しいと語る「しっかりと理解されないまま判定が下された」/F1第5戦
AUTOSPORT web
ヨシムラSERTが転倒後に追い上げ優勝、3ART綿貫も3位。TSR、Étoileは無念のリタイア/EWC第1戦ル・マン24時間
ヨシムラSERTが転倒後に追い上げ優勝、3ART綿貫も3位。TSR、Étoileは無念のリタイア/EWC第1戦ル・マン24時間
AUTOSPORT web
ホンダの「V8スポーツカー」!? 500馬力超えの「FRマシン」! “NSX後継機”目された「HSV-010」とは
ホンダの「V8スポーツカー」!? 500馬力超えの「FRマシン」! “NSX後継機”目された「HSV-010」とは
くるまのニュース
アルファ・ロメオ 車名に "ケチ" つけた政治家へ苦言「名前より雇用守る努力をせよ」 中国企業に危機感
アルファ・ロメオ 車名に "ケチ" つけた政治家へ苦言「名前より雇用守る努力をせよ」 中国企業に危機感
AUTOCAR JAPAN
「彼は僕を見てさえいなかった」リカルド、接触時のストロールのオンボード映像を見て激怒/F1第5戦
「彼は僕を見てさえいなかった」リカルド、接触時のストロールのオンボード映像を見て激怒/F1第5戦
AUTOSPORT web
ハースのヒュルケンベルグが10位「最大限の結果を出した。重要な1点」小松代表は「完璧なレース」と喜ぶ/F1中国GP
ハースのヒュルケンベルグが10位「最大限の結果を出した。重要な1点」小松代表は「完璧なレース」と喜ぶ/F1中国GP
AUTOSPORT web
アロンソ「セーフティカーで戦略変更も、良いレースに。1周でいいからトップを走りたかったけどね」/F1中国GP
アロンソ「セーフティカーで戦略変更も、良いレースに。1周でいいからトップを走りたかったけどね」/F1中国GP
AUTOSPORT web
乗って納得の「ロープライス実力派」 ホンダWR-Vは背伸びしない、等身大のパートナー
乗って納得の「ロープライス実力派」 ホンダWR-Vは背伸びしない、等身大のパートナー
AUTOCAR JAPAN
ハミルトン「極端なセットアップ変更が、かつてないレベルのアンダーステアを引き起こした」メルセデス/F1中国GP
ハミルトン「極端なセットアップ変更が、かつてないレベルのアンダーステアを引き起こした」メルセデス/F1中国GP
AUTOSPORT web
経験を信じたWRTとリスクを避けたマンタイ。雨中のタイヤ選択がLMGT3上位の明暗分ける/WECイモラ
経験を信じたWRTとリスクを避けたマンタイ。雨中のタイヤ選択がLMGT3上位の明暗分ける/WECイモラ
AUTOSPORT web

みんなのコメント

6件
  • このデザインなら良いが、M2も鼻フック顔にならないか心配
    コンパクトで鼻フックは笑えないバランスになりそう
  • 丸目4灯にしてほしかったな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

958.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

294.9938.0万円

中古車を検索
M2 クーペの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

958.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

294.9938.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村