2021年のF1暫定カレンダーが発表された。レース数は史上最大の23戦とされているが、F1オーナーのリバティ・メディアは将来的に24戦までカレンダーを拡大する計画を立てている。
しかしこれにより、全レースに参加するチームスタッフなどには、かなりの負担がかかるのではないかと予想されている。
■レース増加とトリプルヘッダーは、F1の成長に欠かせない必要悪なのか?
すでに、メルセデスのトト・ウルフ代表やフェラーリのマッティア・ビノット代表は、来季から一部レースへの参加をスキップしたいと明言しており、上級エンジニアも負担の少ないスケジュールにするべきか検討を行なっている。
しかし、ウイリアムズの車両パフォーマンス責任者であるデイブ・ロブソンは、技術が発展したおかげでグランプリ週末にファクトリーからリモートで作業することが可能になったとはいえ、現場にいないことで見逃してしまうものもあると考えている。
ロブソン自身は先日のトルコGPにリモートで参加。ガレージチームの一員ではなかったことで、予想外の難しさを感じたという。
「リモートですべてをこなすことはできるし、(ファクトリーでは)あらゆる準備をしているが、それは驚異的に難しい」
「ニュアンスの違いや、聞き逃す会話の多さ、そして物事を結びつけることの難しさを実感することになる」
「特にトルコのような状況では簡単なことではない。もっと普通で、ドライコンディションの週末だったらもっと楽だっただろう。私が関与する必要性を感じないこともあったし、心配するようなことが少なければもっと簡単だったと思うからだ」
メルセデスのウルフ代表は、レース数が増えればスタッフのローテーションを増やすことも検討していると話した。
「最も働き者なのは、ガレージを設営・撤去する人たちや、何か問題が起きた時に泊まり込みで対応するメカニックだということを忘れてはいけない」
「彼らの仕事がどれくらいの期間持続可能なものなのか、そしてそれら最も過酷な役割を引き受けることができるセカンドクルーを持つという、これまでとは別のシステムを導入するべきかどうかを検討する必要がある」
カレンダーの拡大により、ファクトリーで現場を支援するスタッフが増員される傾向にあるが、F1はチームがファクトリーに設置している”リモートガレージ”の禁止を検討している。
リモートガレージは近年、グランプリの週末を通して戦略やエンジニアリングの選択肢を検討するために非常に重要であることが証明されているが、ロブソンはそれが禁止されたとしても、うまくチームを運営することは可能だと考えている。
「それらが無くても、生きていくことは可能だ。昔にさかのぼればそれは存在しなかった。現場のチームはマシンの安全性と合法性という、ふたつの最も重要な点で完璧な仕事をすることができる」
「だから、誰もが同時に同じルールを守っていれば、無くても何とかなるだろう。しかし、全体的に見て良いことかは分からない」
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