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e-POWER旋風の立役者 ノートを中古で狙うなら今か、今じゃないか

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e-POWER旋風の立役者 ノートを中古で狙うなら今か、今じゃないか

 2020年6月に販売開始したばかりニューモデル、日産「キックス」にも搭載されている日産独自のパワートレインである「e-POWER」。売れ筋のミニバン「セレナ」にも採用されているが、初搭載したのはコンパクトカー「ノート」が2016年11月に行ったマイナーチェンジの時だった。

 1.2Lエンジンで発電し、その電力でモーターを駆動させ走行するe-POWERは従来のガソリン車と異なる加速フィールや静粛性そして優れた燃費性能で大ヒット。そして2018年ノートは48年振りの暦年での新車販売台数NO.1に輝いた。

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 そんな大ヒットモデルのノートも、噂では間もなくフルモデルチェンジが行われると囁かれている。ここでは大ヒットの要因となったe-POWERが登場して約3年半が経過した、現行型ノートの最新の中古車事情に迫ってみたい。

文/萩原文博
写真/NISSAN、編集部

【画像ギャラリー】2012年に登場した人気車「ノート」 これまでの変化と特別仕様車をチェック!

■e-POWER投入で復活!! 多数のカスタマイズモデル設定で選択肢が豊富

 2012年9月に登場した2代目にあたる現行型ノート。販売開始からすでに約8年を迎えたロングセラーモデルだ。搭載するエンジンは先代の1.5Lから排気量がダウンサイジングされ、1.2L直列3気筒エンジンがメインとなった。

 用意された1.2L直3エンジンのうち、HR12DDR型はミラーサイクル、そしてスーパーチャージャーを採用するなど技術力を詰め込んだエンジンであったが、ハイブリッド車が注目されるコンパクトカー市場では苦戦し、ノートは目立つ存在ではなかった。

 ノートに転機が訪れたのが、2016年11月のマイナーチェンジでe-POWERを追加したこと。これによってノートはコンパクトカーの人気モデルへと躍り出た。2018年7月にはe-POWERに4WDを追加し、ラインアップを拡充している。

1.2L、直3エンジン+モーターを組み合わせるノートe-POWER。エンジンは発電用で、走行はモーターで行う。2018年7月には、モーターアシスト方式を採用した4WDも設定し、降雪地域のユーザーにも対応した

 また、ノートの魅力は多彩なカスタマイズモデルの存在だ。デビュー当初はオーテックジャパンが手がけた「ライダー」や「アクシス」が用意されていたが、2014年にはNISMOを追加。1.2L+CVTの「NISMO」と、1.6L+5速MTの「NISMO S」を設定。

 さらに2016年11月にはオーテックジャパンの新カスタマイズモデル「モード・プレミア」を設定、翌12月にはノートNISMOがマイナーチェンジを行い、e-POWERを搭載したNISMOモデルが登場した。その後、「モード・プレミア」はプレミアムスポーツをコンセプトとした「オーテック」へと進化し、人気を博している。それでは、ノートの最新中古車状況を見てみよう。

■人気のe-POWERは流通数が豊富 中古で選ぶなら運転支援システムを重視

 現在、現行型ノートの中古車の流通台数は約5800台。3カ月前の時点では、約7000台流通していたので、減少傾向となっている。流通している中古車の平均走行距離は、3カ月前の約1.9万kmから現在は2.4万kmまで延びている。この動きにリンクして、平均価格は3カ月前の約111万円から現在は約100万円と値落ち傾向だ。

 この値動きは、走行距離の少ない高額物件が中古車市場から姿を消したことが理由だ。これを裏付けるかのように、平均価格を1年スパンで見てみるとよくわかる。1年前の2019年9月時点の平均価格は約104万円だった。その後徐々に値上がりし、2020年3月にピークとなる約118万円まで上昇した。

 3月といえば中古車最大に需要期で、コロナ禍とはいえ、走行距離の少ない未使用中古車が大量に出回ったのだ。その後そういったクルマがどんどんと市場から姿を消して、1年前の平均価格を下回るレベルまで下がったということなのだ。

 加えて、現行型ノートの中古車の年式の分布を見てみると、最も多いのが2019年の約1440台。次いで多いのが約900台の2017年式、そして約785台の2018年式と続いている。

 一般的には新車デビューした直後の年式が最も多く、その後は減少していくのだが、現行型ノートの場合、2017年式以降に多くなっている。これは2016年にe-POWERが登場したことによりノートの人気が高くなったことと大きく関係していると言える。

2016年11月に大人気となっている「e-POWER」を搭載したモデルが登場。新車販売の好調さが、中古車市場にも影響を及ぼしている

2017年に仕様向上したノートのインパネ。デザインはシンプルなものとなっている

 続いて、現行型ノートの中古車の価格帯を見てみると、約10万~約273万円と非常に幅広い。予算100万円以下に絞って見ても約3000台が検索でき、e-POWERを搭載した中古車も100台以上見つけることが可能だ。

 現行型ノートの中古車のグレード構成を見てみると、最も多いグレードは約1360台の「e-POWER X」。価格帯は約65万~約273万円。続いて多いのはデビュー当時からラインアップされている「1.2X」の約1330台。価格帯は約14万~約160万円。そして約620台の「1.2X DIG-S」が続き、価格帯は10万~約154万円とガソリン車はグレードによる価格差が縮まっているのが特徴だ。

 10万円という低価格車も出回っているが、当然のことながら、年式の進んだクルマは衝突被害軽減ブレーキなどの運転支援システムが貧弱だ。最低でも2013年12月のマイナーチェンジ以降。長く乗るつもりならば、2017年9月の一部改良で、フロントカメラを追加した運転支援システムを搭載したモデルがオススメだ。

2012年に登場したノート(前期)。初代ノートが採用していたBプラットフォームから、軽量化のためにVプラットフォームに変更した。先進安全装備の性能が、改良モデルと比較して貧弱だ

 年式が進んだモデルで確実に運転支援システム搭載車を探すならば「+safety」という特別仕様車を探すと良いだろう。

 一方、数多く設定されたカスタムモデルの流通台数を見てみると、「e-POWER NISMO」は約143台で価格帯は約114万~約260万円。トップモデルの「e-POWER NISMO S」は約16台と少なめで、価格帯は約225万~約273万円と高め。MT車の「1.6 NISMO S」は約88台で価格帯は約49万~約208万円。

●ベストカーWEB厳選! 2017年9月で運転支援システムが向上した「ノート」の最新中古車情報はコチラ

 そして、「e-POWERモード・プレミア」は約28台で価格帯は約85万~約205万円。「e-POWER オーテック」は約12台で、価格帯は約109万~約214万円となっている。残念ながら、「ライダー」や「アクシス」といったモデルはかなり台数が少なく入手困難となっている。

 ノートは幅広い価格帯で予算に合わせて選ぶことが可能だが、ビギナーは安さよりも運転支援システムを重視したクルマ選びを行った方が、購入後の満足度も高くなるはず。ノートならば、予算100万円以下でも1.2Lガソリン車であれば運転支援システムが充実した高年式車も十分に圏内となっている。

※編集部注/次期型ノートは、2020年末か2021年春に登場を予定している。新型が登場すると中古車市場での価格に変動が出る可能性がある。待てるのであれば、それまで待ってもいいが、現行型も人気が高いため、それほど値下がりしない可能性もある。

【画像ギャラリー】2012年に登場した人気車「ノート」 これまでの変化と特別仕様車をチェック!

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1件
  • e-Power 搭載車の中古をすすめるなら、バッテリー交換費用ぐらい調べて書いとけ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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