■中古車ビジネスも強化 市場規模は新車の10倍以上
トヨタグループの総合商社で、トヨタからアフリカでの営業業務の全面移管を受けている豊田通商は、スズキからOEM供給を受ける計3モデルを2021年中にアフリカ市場で販売する計画であることを明らかにしました。
すでに2020年9月にアフリカ市場で「スターレット」を販売していますが、いったいどんな車種が投入されるのでしょうか。
トヨタとスズキは、2019年3月20日に新たな協業検討に合意したと発表していました。
発表内容のなかに、協業のひとつとして「スズキがインドで生産する小型車をトヨタのアフリカ市場向けにもOEM供給」という記載があり、このときすでにスズキの4モデルをアフリカ市場で販売する計画が明らかになっていました。
4モデルのうち、前述のとおりすでに販売されているのがスズキ名「バレーノ」のOEM車であるスターレットです。
そして、残る3モデルは小型SUV「ビターラブレッツァ」、セダン「シアズ」、ミニバン「エルティガ」と発表されていました。
今回、豊田通商は、これら3モデルの投入が2021年中の予定であると明らかにし、アフリカ市場での小型車販売シェア拡大を目指す方針ということです。
3モデルにつけられる車名について「現時点では未定」(豊田通商広報担当者)としているものの、前述のスターレットは21年ぶりの車名復活となったことから、新たに投入される3モデルでトヨタの生産終了車の名前が復活する可能性もあります。
また、SNS活用やオンライン商談も強化する方針であるほか、認定中古車の取り組みも拡大していく方針を明らかにしています。
豊田通商の広報担当者は「価格を理由に中古車を選択するユーザーも多く、アフリカ市場での中古車市場は新車市場の10倍以上を記録しています。
また実際に、現地のユーザーにトヨタのクルマを愛用いただいていることから、現在南アフリカを中心に200店舗を展開する中古車店をアフリカ全54か国へ拡大させる計画です」とコメントします。
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