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ユーザーに寄り添った丁寧な造りが美点「プジョー508SW」【JAIA輸入車試乗会】

掲載 更新 3
ユーザーに寄り添った丁寧な造りが美点「プジョー508SW」【JAIA輸入車試乗会】

スタイリッシュなフォルムながら実用性も優秀

今年2月にそれまでのプジョー・シトロエン・ジャポンから改称し、新たなスタートを切ったグループPSAジャポン。名称変更とともに発表された資料によると、同社の日本における2019年度の新車登録台数は、プジョー/シトロエン/DSの3ブランド合計で前年比約110%を達成し、堅調な伸びを示している。そのうちの7割近くを占めるのがプジョーで、ブランド単体でも前年比約107%を実現。これを支えた大きな理由として5008/3008といったSUVシリーズの充実が挙げられるが、フルモデルチェンジを受けた508シリーズの導入も後押ししているのは間違いない。

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プジョーのフラッグシップモデルである508は、5ドアのファストバック・セダンとステーションワゴン(SW)の2モデルが展開されている。新型では5ドア・セダンが話題に上りがちだが、今回はより実用性の高いSWに注目してみたい。508シリーズのトピックといえば“EMP2”と呼ばれる新しいプラットフォームをベースに作り上げられたこと。先代に比べて全長を短縮しながらも、ワゴンのキモであるラゲッジルームは通常時で530L、リアシートを倒した状態では最大1780Lというたっぷりとした容量を確保する。


SWには1.6L直4ガソリンターボを搭載するベーシックグレードの“アリュール”、同じエンジンを積みつつ装備を充実させた上級グレードの“GT Line”、そして今回紹介する2Lディーゼルターボの“GT Blue HDi”という3種が用意されている。価格は約450~530万円。フルモデルチェンジを受けて価格も立派になったが、全グレードで装備が充実している点で納得できるはずだ。


最新モデルを語るうえで外せない先進安全運転支援システム、いわゆるADASの類いは、アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、二輪車や夜間の検知精度を高めたアクティブセーフティブレーキ、ブラインドスポットモニター、ドライバーアテンションアラートなどを全車に標準装備。快適性に寄与するアイテムでは、プジョーがアクティブサスペンションと呼ぶ電子制御ダンパーが備わり、試乗車のGT BlueHDiにはフラッグシップらしくパワーシートやハンズフリーテールゲート、FOCAL製プレミアムサウンドシステムなどが奢られている。




508SWの運転席は昨今のプジョー・モデルでお馴染みの“i-Cockpit”で仕立てられている。小径のステアリングホイール上からメーターを覗き見るこのスタイルは、適切なポジションさえ取れれば意外とすぐに慣れるはず。右ハンドルだからといってペダル位置も不自然ではないから、日本車からの乗り換えだとしてもスッと馴染めるだろう。

走り出してまず感心したのがその乗り心地のよさだ。通常、フロント荷重が大きく、荷物を積む前提で硬く設定されたリアサスペンションを持つFFのディーゼルワゴンでは、乗り心地にあまり大きな期待は寄せられない。その条件にピタリと当てはまる試乗車ではあったものの、ストローク感のある電子制御ダンパーが、路面状況に合わせてしなやかに上下し、4輪すべてで上手くショックを和らげて優しい乗り心地を実現していた。


ディーゼルエンジンの美点である太いトルクによって、この大きく重い車体でも気持ちよく加速していけるのは何より嬉しい。同じクラスのライバルたちと比べると、音や振動はアイドリング時こそ少し大きめに感じられるが、いったん走り出してしまえばまったく気にならない。18.3km/Lという好燃費(カタログ値。JC08モード)を実現していることや、先述した乗り心地のよさとも相まって、特にロングツーリングはストレスのない爽快なドライブとなるはずだ。




一見すると508SWはアグレッシブなスポーツワゴンとも捉えられそうだが、やはりそこは実用車作りに長けたブランドのモデル。ユーザーに寄り添った丁寧な造りが特徴だ。

【SPECIFICATION】プジョー508 SW GT BlueHDi
■全長×全幅×全高=4790×1860×1420mm
■ホイールベース=2800mm
■トレッド=前1595、後1590mm
■車両重量=1670kg
■エンジン種類=直4DOHC16V+ターボ
■内径×行径=85.0×88.0mm
■総排気量=1997cc
■圧縮比=16.7
■最高出力=177ps(130kW)/3750rpm
■最大トルク=400Nm(40.8kg-m)/2000rpm
■燃料タンク容量=55L(軽油)
■燃費=(JC08)18.3km/L、(WLTC)16.9km/L
■トランスミッショッン形式=8速AT
■サスペンション形式=前ストラット/コイル、後マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前Vディスク、後ディスク
■タイヤ(ホイール)=前後235/45ZR18
■車両本体価格(税込)=5,266,000円

【問い合わせ】
グループPSAジャポン https://www.peugeot.co.jp/

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みんなのコメント

3件
  • デザインは◎、サイズは×!日本で売る「大衆車」なら、せめて車幅1850cm以内に納めてください!
  • 提灯記事すらもはや使い回し。
    コロナを機に日本の自動車メディア、これはもうダメかもわからんね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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