キャデラック・ドゥビル – 1966年
1966年の米国の平均世帯年収は6900ドルだったが、5万人以上の消費者が、キャデラックのショールームで5339ドルのドゥビル・ハードトップを購入した。
【画像】今も健在! 米国を代表するスポーツカー【シボレー・コルベットC1 & C3を写真で見る】 全25枚
このヤードには1966年のドゥビルが6台あり、そのうち4台は2ドアのハードトップだ。
フォード・スーパーデラックス – 1948年
一見、この1948年製のフォード・スーパーデラックスは、屋根にカヌーを載せているように見えるが、もちろんそれはボンネットで、エンジンが故障した際に取り外されたものだ。この写真に写っているドイツ車にも注目してほしい。オール・アメリカン・クラシックで、わたし達が驚きとともに発見した複数のメルセデスのうちの1台だ。
シボレー・ノヴァ – 1973年
伝統ある従来型のジャンクヤードは、環境保護の圧力により閉鎖を迫られているが、この1973年式シボレー・ノヴァ・カスタムの周りでは自然が豊かだ。動物たちも廃車を住処として好んでいる。
今回、オール・アメリカン・クラシックでは動物には出会えなかったが、長年にわたるジャンクヤード巡りの旅では、ウサギやガラガラヘビ、サソリ、スカンクなど、あらゆる動物に出くわしてきた。
シボレー210タウンズマン – 1956年
ベルエアから拝借したと思われる運転席のドアを除けば、これは明らかに1956年のシボレー210タウンズマン・ステーションワゴンだ。エントリーモデルの150と最上位モデルのベルエアの間に位置するミドルレンジ車で、ベストセラーとなり、8万4239台が販売された。
約20年間保管されていたことを考えると、ここまで形を保っているのは驚きだ。
キャデラック・エルドラド – 1972年
エルドラドの名称は50年間(1952年から2002年)、12世代にわたって受け継がれてきた。このモデルは、シリーズ75リムジンに次ぐ、キャデラックのラインナップの中で2番目に高価なクルマだった。しかし、その高価格も購入者の意欲を冷やすことはなく、1972年の販売台数は4万台を超えた。そのうち、コンバーチブルは8000台未満と、非常に珍しい。
キャデラック・ドゥビル – 1965年
こちらも、かつての栄光を失った高級車だ。1965年に1万9200台が製造されたキャデラック・ドゥビル・コンバーチブルである。シートの状態から判断すると、この個体はトップが取り外されてから数年経つのだろう。わたし達が訪問したときは、ヤードの前に停めてあり、プロジェクトカーとして販売されていた。
1965年、キャデラックは初めて販売台数18万台を突破した。業績は好調で、1960年代の終わりには年間20万台以上を誇っていた。
オ-トカーUシリーズ – 1952年
オートカー(Autocar)は1897年に乗用車、1899年にトラックの製造を開始した、西半球で現存する最古の自動車ブランドだ。偶然にも、同じ名を冠した我々AUTOCAR誌は、現在世界最古の自動車雑誌である。
オートカーは現在、ごみ収集、鉱業、建設業界向けの大型トラックの製造を専門にしている。この1952年製のUシリーズは、カリフォルニア州のコレクターに購入され、新しいオーナーの元へ旅立った。
ビュイック・セダネット・ファストバック – 1946年
この1946年製のビュイック・スーパー・セダネット2ドア・ファストバックが金属スクラップが積まれているという事実は、まもなく破砕機に送り込まれる運命を如実に表している。しかし、このクルマは希少な1台だ。ルーフが完全に腐っていたとしても、まだ素晴らしいスペアパーツがいくつか残っていたので、わたし達の予想が間違っているといいのだが。
発売当時、0-97km/h加速20秒、最高速度は120km/hを誇っていた。
ポンティアック・スターチーフ – 1954年
この1954年製のポンティアック・スターチーフ4ドア・セダンは、長い引退生活を送っていたようで、おそらく1970年代以降、一度も走っていないと思われる。しかし、その昔、4.4Lの8気筒エンジンが力強く回転し、0-97km/h加速17秒強、最高速度は140km/hに達した。
スターチーフという名称は13年間(1954年から1966年)しか存続しなかったが、その中で6世代にわたって受け継がれた。
シボレー・ベルエア – 1953年
どうやら、誰かが1953年製のシボレー・ベルエアのリアドアを、うっかり通り過ぎるクルマの前に開いてしまったようだ。あるいは、オール・アメリカン・クラシックのフォークリフトの運転手が練習不足だったのかもしれない……。
このヤードには、1953年製の7台を含む、1950年代のシボレーが50台以上も保管されていた。
シボレー・コルベット
この1970年代後半のコルベットには、何か再利用可能な部品でもあったのだろうか? それとも、単に破砕機がファイバーグラスに興味がないだけなのだろうか?
キャデラック・シリーズ62 – 1957年
この1957年型キャデラック・シリーズ62の4ドア・ハードトップは、ほぼすべての部品が取り外されているにもかかわらず、確かな存在感を放っていた。2015年にヤードに到着した際は、見た目がかなり良く、修復作業の途中だったようだ。おそらく元オーナーは、これが金食い虫になりつつあることに気付き、損失を最小限に抑えるために処分を決意したのだろう。
プリムス・ベルベディア – 1965年
この1965年製プリムス・ベルベディア4ドア・セダンは、この角度からは驚くほど良い状態に見える。しかし、これは間違いなく良い面だ。写真では見えないが、運転席側に深刻な衝突の跡があった。
中央のピラーが激しく変形しており、経済的な修理は不可能だった。そのため、錆びのない素晴らしい交換部品を提供する部品取り車となっていた。
オールズモビル・カトラス – 1972年
この1972年製オールズモビル・カトラス・シュプリームの2ドア・ハードトップは名車だが、軽微な衝突事故で早期に廃車になった可能性がある。ヤードに初めて入った時の写真を見ると、ボディは比較的良い状態だが、フロント部分に損傷があった。
カトラスは、1961年から1999年までオールズモビルのラインナップに属し、数世代にわたって製造された。
GMCのスクールバス – 1956年
スクールバスを設計する際は、親しみやすい外観にするのが理想的だ。しかし、この1956年のGMCシリーズ450は、そのルールに従わなかった。このような威圧的な顔は、数多くの子供を怖がらせてきたに違いない。どんなに真面目な子供でも、登校を嫌がったのではないだろうか……?
ホワイトCOE – 1950年
2019年にこの素晴らしい1950年式ホワイト3000 COEトラックがヤードに届いた際の価格は2195ドル(約30万円)で、わたし達にはお買い得に思えた。
ホワイト・モーター・カンパニーは1900年に設立され、80年間独立した会社として存続した。破産申請から1年後、その資産はボルボに買収された。
オールズモビルF85 – 1966年
この1966年式オールズモビルF85ステーションワゴンは、錆びがなく、車体自体はしっかりしている。しかし、フロントピラーより向こう側は何も残っていないため、あまり意味がない。
同年に製造された24万6198台のF85のうち、ステーションワゴンは10%未満で、6気筒モデルとV8モデルが均等に分かれていた。
ポンティアック・カタリナ – 1959年
この1959年式ポンティアック・カタリナ・ステーションワゴンは、ワシントン州バンクーバーに拠点を置くオール・アメリカン・クラシックが営業を開始してからわずか5年後の1994年にやってきた。この点を考慮すると、もう少し部品が回収されていてもおかしくはない。
1959年はポンティアックにとって良い年だった。同社は歴史上初めて、シボレー、フォード、プリムスに次ぐ米国第4位の販売台数を記録したのだ。3年後には第3位に上昇し、1960年代末までその地位を維持した。
シボレー・フリートマスター – 1947年
1940年代の車両がこれほど多くジャンクヤードに存在するとは驚くべきことだ。オール・アメリカン・クラシックには約35台があり、そのうち10台がシボレーだった。この車両は、ヤードの装飾品のようなになっていた1947年型フリートマスターだ。
メルセデス・ベンツSL R107
1971年から1989年にかけて、メルセデス・ベンツR107(ロードスター)およびC107(クーペ)のSLは合計30万175台が製造された。そのうち、3分の2以上が米国に輸出されている。その人気の高さから、現存する台数は多く、ジャンクヤードで見つけることはめったにない。ましてや、そのジャンクヤードが『オール・アメリカン・クラシック』を名乗っているとなると、なおさら珍しく思えてくる……。
原文:ウィル・シャイアーズ(Will Shiers)
(翻訳者あとがき:最後までお読みいただきありがとうございます。今回、記事の前半で『ベルタ』という名前の破砕機について触れましたが、動画投稿サイトで『All American Classics』と検索すると、恐ろしい顔が描かれたベルタの活躍シーンを観ることができます。ちなみに、ベルタはイタリア語で、「美人」という意味があるそうです)
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