2021年7月24日、日本のEVのベンチャー企業 HW ELECTROから、多用途小型商用EV(電気自動車)「ELEMO(エレモ)」が発売された。
今回はJFTD花キューピットとの実証実験開始も発表した注目EVを、国沢親方が公道最速試乗! そのインプレッションをお届けする。
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※本稿は2021年8月のものです
文/国沢光宏 写真/ベストカー編集部 撮影/平野 学
初出:『ベストカー』2021年9月10日号
[gallink]
■電気商用自動車の黒船となるか!? 『ELEMO』(エレモ)登場!!
ベンチャー企業 HW ELECTROから発売された多用途小型商用EV(電気自動車)「ELEMO(エレモ)」
今や電気自動車の普及は世界の流れ。日本も追従していかなければならない状況にある。
実際、2030年に46%の二酸化炭素排出量減を公約しているから待ったなし。
5年もすればガソリン車と同じくらいの使い勝手を持ちつつ、価格も同等の乗用車が普通に買えるようになると思う。
日本の自動車メーカーが消極的だとしても海外から黒船来航となり、選択肢という点でドンドン多くなっていくだろう。
タイプによって異なるが最大積載量は400~650kg。一般の軽自動車よりも車幅が狭いので最小回転半径は4.2mと狭隘路でも使い勝手が高い
今回試乗した『ELEMO』(エレモ)は黒船になる可能性を秘めたプロジェクトである。
狙う市場は商用車。先日、トヨタが中心となりダイハツとスズキの軽商用車ジャンルの協業をスタートしたものの、現時点で具体的な製品計画は持っていない。
日本の場合、作れる技術についちゃ充分ながら、今より利益幅の小さい価格で販売することに危機意識を持つ。
軽規格モデルは、リアオーバーハングを短くすることで対応するという
ホンダが軽商用車作りから抜けたため、ダイハツとスズキで組めばライバルなし。安くしないでも売れる? そんな状況に待ったをかけるのが海外勢。
ここにきて話題赤丸急上昇となっているGM五菱汽車の『宏光MINI』は60万円で実用航続距離120kmという電気自動車を開発し、日本進出も視野に入れているそうな。
軽乗用車市場にとって脅威になる可能性大。
■海外勢の脅威は軽商用車市場も同様
HW ELECTRO代表取締役 蕭偉城(ショウ・ウェイチェン)氏(写真左)。実用性の面から、超小型モビリティではないことがポイントだと語る
軽商用車でも同じ状況になってきた。エレモはBMWやジャガーなどの開発や生産を請け負う『マグナ・シュタイアー』が設計を行い、中国で生産される。
今のところプロトタイプの生産規模ということもあり量産効果出ていないから競争力のある価格と言えず、加えてヨーロッパ向けの車両をベースにしているため軽乗用車枠に入っていない。
したがってすぐ脅威になることはないだろう。
ただエレモのプロジェクトを進めている『HWE』に聞くと「間もなくボディのオーバーハングを短くした軽自動車仕様も提案できるようになると思っています。
その次の段階で著名な日本人デザイナーのアドバイスを受け、価格もガソリン車と競合できるレベルにした日本専用車を計画しています」。
相当ホンキな日本戦略を立てている。ということで試乗してみました。
■現時点では日本メーカー有利 しかしベンチャーならではの小回りで素早く改良していけば……?
内装はシンプルながら、シートデザインなどオシャレさもある。インパネまわりの質感はもう少し向上を期待したいところ
用意されていたのは『ボックス』(273万9000円)と呼ばれる金属の荷室スペースを搭載しているタイプ。荷室のない『フラットベッド』なら218万9000円となる。
写真を見ていただければわかるとおり、さすがマグナのデザインとあって日本の軽商用車と雰囲気がまったく違う。オシャレです。
4ナンバー登録のため衝突安全性など基準をクリアしているとのこと。
必要最低限の情報を表示する仕様のデジタルメーター。インパネ中央に搭載されている
運転席に座ると軽商用車より幅方向で100mmくらいタイト。
エアコンは標準装備されている。ダイヤルタイプのセレクターでDレンジを選びアクセル踏むと、三菱自動車ミニキャブMiEVトラックの完成度に届かないものの、トヨタ・シーポッドのような超小型モビリティと同じくらいの仕上がりレベル。
モーター出力32.6psとこれまた軽商用車に届かないが、街中を普通に走るなら充分かと。
エアコンも標準装備(取材時は酷暑だったがバッチリ利いた)。シフトセレクターはダイヤル式
前述のとおり現在日本に入ってきている車両はプロトタイプ。
ノンサーボとなるブレーキペダルのタッチなどを含め改良すべき点はいくつかあるが、手を加えていけば仕上がっていくことだろう。すでにダンパーは『RS-R』。
ブレーキパッドも『エンドレス』を採用するなど着実に進化しているようだ。
何より意欲のあるベンチャー企業、改良のスピードが驚くほど速い!
ブレーキブースターがないので、特性に合わせたパッドをエンドレスに特注している。サスペンションもRS-Rに特注している
軽商用車仕様が200万円を切り、やがて150万円を下回るような日本専用車も出てくれば(販売台数次第でさらに頒価は下げられるという)、5年後には有力プレイヤーに育っているかも。
現時点で言えば圧倒的優位になる日本の自動車メーカーながら、こういった新興勢力のスピードとパワーに勝てるか?
クルマ好きとしては魅力あるモデルが安く買えたら嬉しい。
2021年10月28日、オートバックスセブンは、HWエレクトロ社へ出資し、EV市場へ参入すると発表。全国のオートバックス店舗をELEMOの販売やメンテナンス拠点とし、関連商品・新規サービスの販売や共同開発で連携していくことを検討している
ELEMO120&ELEMO200 主要諸元表
【番外コラム】商用車も電動化は待ったなし! 日本の商用EVの情勢はどうなっている!?
佐川急便とASFが共同開発する配送用EV「G050」
国内メーカーが採算の合わない小型商用EVに消極的なため、海外メーカーの車両を導入することが主となっている。
しかし、普段街中で見かけるほど普及した車両はなく、まだ各社手探りといった状況だ。
トヨタ、ダイハツ、スズキがタッグを組み商用EVを作ることを発表したが、それもまだ計画を発表したという段階だ。
ヤマト運輸はドイツポストDHL傘下のストリートスクーターのEVトラックを導入
出光興産はタジマモーターと共同で超小型モビリティを開発。配送業への転用も期待?
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みんなのコメント
そして、製造時とか発電所からCO2が増えるだけだとか、電力逼迫、インフラがどうとか(笑)そんな話はどうでもいいのだ。
中国主導で日本のお家芸である内燃機関の精密な製造及び組立技術の解体を狙い、日本の自動車産業を壊滅させ国力を弱らせたいのだ。
EVは極端な話、バッテリー、モーター、ソフトで成り立つ。
もう、日本の精密で緻密な技術は必要ないので、中国は安価なEVで日本を追い抜ける可能性が大きくなるのだ。
すでにバスでは中国BYDが日本に大量に送りこんでいる。
日本もバカでそれを値段が安いからと言って、購入している。
まさしく、これが中国の狙い、インフラなんて後から考えよう、まずは日本を沈没させるのだ!これをスローガンにし、建前では世界を環境問題だと言って巻き込み、EVを推し進めている理由です。
実は環境問題なんてどうでもいい、EVは政治的な思惑だけです。
ヤマト運輸のEVトラックなんて、
とっくに運用が終わってますよ。
つまり2年ももたないゴミです。