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フォルクスワーゲン新型『IDポロ』発表 開発手法を一新した次世代EV、約470万円から欧州導入

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フォルクスワーゲン新型『IDポロ』発表 開発手法を一新した次世代EV、約470万円から欧州導入

すべてが新しいEVモデル

フォルクスワーゲンが新型EV『IDポロ(ID.Polo)』を発表した。EVラインナップにおける大規模な刷新の「ほんの始まりに過ぎない」とされている。

【画像】ついにEV版ポロが登場! 使い勝手と親しみやすさに焦点を当てたデザイン【VW IDポロを詳しく見る】 全23枚

欧州Bセグメントでのシェア獲得において不可欠とされており、フォルクスワーゲンのEV販売を後押しすることになるだろう。直接的な競合車としてはルノー5 Eテックやフィアット・グランデ・パンダなどが挙げられる。

新型IDポロは、デザイン責任者アンドレアス・ミント氏の指揮により、従来の内燃機関搭載モデルに近い新たなデザイン言語を取り入れたモデルだ。2023年公開の『ID.2allコンセプト』を踏襲している。

フォルクスワーゲン・グループは新世代の小型EVファミリーとして、IDポロ、クロスオーバーの『IDクロス』、そしてきょうだいブランドのクプラ・ラヴァルとスコダ・エピックの計4車種を展開していく。いずれもスペインで生産される予定で、IDポロはマルトレル工場で組み立てられる。

IDポロは今年の夏に欧州で発売予定で、価格は2万4995ユーロ(約470万円)からとなっている。ルノー5 Eテックとほぼ同等で、フィアット・グランデ・パンダよりわずかに高い価格設定だ。

「ポロ」を名乗る理由

IDポロで注目すべき点の1つは車名だ。フォルクスワーゲンのEVモデルとして初めて、2019年の『ID.3』導入以来使用されてきたナンバリング方式を廃し、内燃機関車と同様のネーミングを採用した。

既存の『ポロ』は販売が継続され、構造的にはほぼ無関係ながら、両モデルはきょうだい車として扱われる。今年後半にクロスオーバーのIDクロスが続く予定であり、『ID.4』はまもなくマイナーチェンジを受ける際に『IDティグアン』へと名称変更される見込みだ。

フォルクスワーゲンは、こうした名称変更の理由として、購入者がモデルの違いや関連性を識別できるようにするためだと説明している。

トーマス・シェーファーCEOは以前、AUTOCARに対し、「ポロやゴルフといった名称は深く根付いています。品質、親しみやすい新技術、そして伝統を象徴しており、わたし達はそれらの資質をEV時代へと引き継いでいきたい」と述べていた。

開発アプローチを一新

IDポロのボディサイズは、全長4053mm、全幅1816mm、全高1530mm、ホイールベース2600mm。内燃機関車のポロとほぼ同じサイズだが、MEBプラス・プラットフォームを採用しているため、「室内はゴルフ並みの広さ」だと、技術責任者のカイ・グリューニッツ氏は述べた。

トランクの下に備わった収納スペースが特徴的で、ここにはベビーカーを収納できるだけの十分な深さがあり、トランクの総容量を441Lまで拡大している。グリューニッツ氏によると、このスペースは偶然生まれたものではなく、当初から実用性に重点を置いて開発されているという。

「IDポロの開発にあたっては、お客様が日常生活で実際にどのようにクルマを使うかについて深く考えました。わたしが父親になった時、ポロを所有していましたが、都市部に住んでいたため基本的には十分だったものの、車内にベビーカーを積むのはほぼ不可能でした。そこでIDポロの開発にあたり、もっと良くできないだろうかと自問したのです」

実際、シェーファー氏によれば、ID.3などこれまでのEVモデルに対する顧客からのフィードバックが反映されているという。エンジニアが「購入者が求めているだろう」と考える「機能や要件」を羅列するのではなく、「実際にこのクルマを運転するのは誰か?」という視点から開発を始めるようになったのだ。

シェーファー氏は、これにより焦点が極めて明確になり、「開発の進め方が一変しました。より迅速に、より集中して、現実により近い形で進められるようになりました」としている。

親しみやすいデザイン

IDポロは、フォルクスワーゲンの新たなデザイン言語を採用している。グリューニッツ氏は、その「フレンドリー」な顔立ちや「好感の持てる笑顔」など、ID.2allコンセプトから多くの要素が引き継がれているとし、「真のフォルクスワーゲンには顔が必要です」と述べた。

エントリーグレードを除く全車で、フロント部分にライトアップバーが装備され、「夜間でも力強く、一目でわかる外観」になっているという。リアのエンブレムは点灯する。ロングホイールベースとショートオーバーハングによって室内空間を拡大し、初代ゴルフから始まった特徴的なCピラーを備えている。

立体的なフェンダー形状と相まって、「力強く安定感のある外観」を実現し、「落ち着きがあり、時代を超越した」デザインとなっているとグリューニッツ氏は述べた。「フォルクスワーゲンはモダンに見えつつ、10年後も依然として魅力的に見えるべきです」

インテリアにも新世代のレイアウトが採用された。グリューニッツ氏は「大きな飛躍」であり、過去のEVモデルに対する「お客様からの多くの批判に応えた」ものだと述べた。

「VWらしい」作りとは

ダッシュボードには、10.25インチのデジタルインストゥルメントディスプレイと、13インチのインフォテインメントスクリーンが配置されている。後者の画面の下にはエアコンやハザードランプ操作用の物理ボタンが並び、音量調整や楽曲、ラジオ局の切り替えができるロータリーダイヤルも備わる。新形状のステアリングホイールにも物理ボタンが装備されている。

シェーファー氏は、ミント氏の掲げる新しいデザイン言語が「チーム全体にとって強いインスピレーションを与えた」とし、それが同社の変革につながったと述べた。このデザインの「明快さ」が、意思決定のあり方を「些細なことまですべて変えた」という。

例えばドアハンドルは、ID.4のようなフラットなタッチセンサー式ではなく、物理的なハンドルを採用している。その理由について、シェーファー氏は次のように説明した。

「買い物袋を手に持ってクルマの前に立ち、ドアの開け方が分からない。『これではフォルクスワーゲンらしくない』と考えました。直感的に操作でき、好感が持てるものでなければならないのです」

「だからこそ、物理的なボタンや直感的な使いやすさ、そして分かりやすい名称を復活させました」

幅広いラインナップ展開

IDポロは発売当初から、3種類のパワートレインと2種類のバッテリーが用意される。エントリーグレードの『ライフ』は37kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用し、WLTPサイクルでの航続距離は329kmとされる。最大90kWでの充電が可能で、10%から80%までの充電に27分かかる。モーター出力は116psと135psの2種類から選択可能だ。

最上位グレードの『スタイル』は52kWhのニッケル・マンガン・コバルト(NMC)バッテリーパックを搭載し、航続距離は454kmに伸びる。最大充電速度は130kWで、10~80%の充電時間は24分に短縮される。

よりパワフルな『GTI』も、まもなくラインナップに加わる。EVモデルにGTIのバッジが採用されるのはこれが初めてだ。今年後半に発売される見込みで、最高出力は225psとなる。

IDポロは「通常なら上位クラスに搭載されるようなテクノロジーを備えている」とグリューニッツ氏は述べた。例えば、半自動運転アシスト、バックカメラ、スマートフォンのミラーリング機能が標準装備される。また、所有者のスマートフォンを使って駐車操作を行うこともできる。スタイルグレードにはLEDマトリックスヘッドライト、スポーツコンフォートシート、2ゾーンエアコンが追加され、パノラミックサンルーフ、電動調整式フロントシート、10スピーカーのハーマン・カードン製サウンドシステムなどはオプションで選択できる。

フォルクスワーゲンは今後、高性能モデルとして『GTIクラブスポーツ』と『R』の導入を検討している。後者は四輪駆動のインホイールモーターを搭載し、最高出力400psを超える可能性がある。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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