ハミルトン、新レギュレーション下で筋肉アップ成功……新トレーニングも採り入れ

　今季からは、ドライバーに過度なダイエットを強要するのを防ぐため、レギュレーションが一部改定。ドライバーとシート等の最低重量が80kgに規定されることになった。

　この結果、メルセデスのルイス・ハミルトンは、オフシーズンにトレーニングを積み、筋肉量を増やしたと言う。そして最高の体調でシーズン開幕を迎えることができると考えているようだ。

「僕はまだ限界の中にいる。だから良い感じだ」

　体調について尋ねられた際、ハミルトンはmotorsport.comに対してそう語った。

「毎年、基本は同じだ。同じような目標を達成しようとしている。その基準を引き上げ、トレーニンの他の要素を深く掘り下げることは、非常にエキサイティングな挑戦だった」

「毎年、トレーニングを再開する時は大変なんだ。僕は何人かの新たなスタッフとそれに取り組んだ。でも、数週間にわたって色々なことを試してみるのは、とても興味深かった」

「そして僕は、年間を通じてそれをするつもりだ。根本的には、ずっと力強くなったと感じている」

　ハミルトンは冬の間に、サーフィンから格闘技まで様々な分野のスポーツに取り組み、多くのアスリートやトレーナーと仕事をしてきた。

　バルセロナでのハミルトンは、体重はまだ変動していると語った。

「体脂肪は減少している。これは素晴らしいことだ。そしてより効率的な筋肉量を目標にしている」

「超人ハルクのようになろうとしているわけじゃない。当然、筋肉をつけるのには長い時間がかかる。食べたいものとたくさん食べられる方がただ嬉しかった。それが大きかったんだ」

「月曜日にマシンに乗った時、僕はまだ重かった。その後水曜日には、体重が数kg減っていた。これは今後数週間でさらに変わると思う」

「僕はこれまで以上にトレーニングを楽しんでいる。トレーニングを楽しむなら、それに様々な要素を取り入れ、そして違うことをするべきだ。それが、僕が今やろうとしていることだ」

　ハミルトンは2年前に、野菜中心の食生活に切り替えた。それが2017年と2018年に連続王者を手にする助けになったと信じている。そしてハミルトン曰く、新しい重量制限のレギュレーションは、すべてのドライバーにおってバランスを良くすることを意味すると考えている。

「僕らドライバーはこれまで、一定の重さでなければならなかった。それは良いことじゃなかった」

　そうハミルトンは語る。

「僕らは食事を減らさなきゃいけなかったんだ。そして、正しい体重制限を達成するために、その他のこともしなければいけなかった」

「（レギュレーションの改定は）ドライバーにとっては良いことだ。それによって健康になることができる。僕はこれまでの12年間よりも、健康的な状況にあるように感じる」

「単純に、今までよりたくさん食べることができ、よく眠ることもできる。エネルギーにも満ちている。だから僕は間違いなく満足している」