当代きっての〝目利き〟として知られる藤原ヒロシが、「気になったもの」や「買ったもの」を紹介。世界中を旅して回る彼が見つけた今月の一品は、服? ガジェット? それともアート?
藤原ヒロシ(以下、藤原) 先日、米・ポートランドのナイキ本社に行ってきたんですが、そこで見せてもらったサカイとナイキのコラボレーションシューズの最新作を今月は紹介します。
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─今回もユニークなデザインになっていますね。藤原 ナイキの2つのシューズ、“ラバドーム”と“ゼガマ トレイル 2”を組み合わせたデザインになっていますね。
─異なる要素を融合させて新しいフォルムを生み出す、サカイのメインラインでも特徴的な“ハイブリッド”というコンセプトがここでも貫かれています。藤原 そうですね。普通、そういうコンセプトだと、上手くいく時とそうはいかない時が出てくるように思うんだけど……。
─しかも、そのデザインのコンセプト自体が、ブランドのアイデンティティとなっているから、常に毎回それをクリアしなければならない。藤原 そう。それでも、サカイとナイキのコラボレーションは、常にサカイらしいセンスを感じさせるものに仕上がっている。でも、実は最初にポートランドのナイキのスタッフが履いているのを見た時はサカイとは気づかずに、普通に「あ、いいシューズだな」と思ったんですけどね(笑)。
─こうしたサカイとの取り組みをはじめ、ナイキは多くのデザイナーやブランドとのコラボレーションを進めてきました。そうしたナイキのコラボレーションはヒロシさんから始まったわけですよね。藤原 はい。時代は変わりましたね(笑)。中でも一番変わったのは、既存のモデルのデザインや仕様を変えることの幅というか、自由度がずいぶん上がったと思いますね。僕がナイキと始めた時は、手を加えられる部分がほとんどなかったから。だったら新しいモデルを一から作ろうとなったぐらいで。とにかくカスタマイズすることが難しかったんです。
─それが、現在では多くのモデルからコラボレーションによる様々なバリエーションがリリースされるようになっています。藤原 30年近く経っていますからね、色々と変化はありますよ。最初の頃に僕と一緒にやっていたナイキのスタッフも、もうほとんど残っていませんし。
─ナイキが変化しただけでなく、ファッションブランドの方も、例えばルイ・ヴィトンのようなブランドであっても、ブランドの“今”を象徴するものとしてナイキとのコラボレーションに取り組むようになりました。これもヒロシさんの存在と功績があってのことではないでしょうか。藤原 それは、どうでしょうね。どこかには、あるのかもしれないけれど、やっぱり、ナイキのスタンスが変わったというのが大きいと思います。僕がやり始めた時のナイキはファッションブランドからのオファーをほとんど断っていたんですよ。「ナイキはあくまでもスポーツブランドである」という理由で。
─それを思うと、サカイとのコラボレーションは、これまでのものも含めて、ナイキにとってもある種の到達点というか……。藤原 確かに、ここまでデザインを変えてしまっているというのは、他にはないでしょうからね。でも、ナイキの要素もしっかりと残っている。
─結果、サカイ×ナイキのコラボレーションシリーズは、もはや一つのブランドとして成立しているようにも見えます。藤原 そういう意味では、お互い学ぶことの多い取り組みなんだと思います。
写真・SHINSUKE KOJIMA 文・鈴木哲也 編集・岩田桂視(GQ)
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