オフロードに精通したダートフリークが製作
35年もの間生産されてきたヤマハのロングセラー・オフロードバイクSEROW(セロー)250をベースに、女性でも乗りやすい仕様にしたのが「セロー250オフロード女子仕様」です。
各種オフロードバイク用ギアを販売するダートフリークが製作したこのカスタムコンセプトバイクは、よく見ると「女子向け」だけとは思えない本格装備がズラリ! 実は、オフロード好きの「男子」にもおすすめなのです。
【画像ギャラリー14点】本格派カスタマイズの「女子仕様」セローを見る!
軽さとコンパクトさを追求
1985年の初代モデル登場以来、本格トレールモデルとして絶大な支持を得て、多くのオフロードライダーを生み出してきたセロー。
2019年12月に残念ながら生産終了が発表されましたが、2020年1月には、現行型セロー250のファイナルエディションも発売され話題になりました。
そのセロー250をベースに、ダートフリークが製作した「オフロード女子仕様」は、体格や体力面でバイクの取り回しや転倒などに不安を抱える女子ライダー向けのカスタマイズが施されたバイクです。
主な特徴は、徹底した各部パーツの軽量化により取り回しを改善したほか、コンパクトなポジション設定により、小柄な女性でも不安なく乗りこなせるような仕上げがなされていることです。
しかし、それだけでは終わらないのがダートフリーク。このカスタマイズ車には、その名の通り本格的なオフロード走行に備えた数多くのモデファイが施されています。
外装こそタータンチェックのスペシャルデカールが目立つキュートな仕様ですが、細かいところをチェックすると、セローユーザーなら誰しもこれがガチのセローカスタムであることに気がつくはず。
言うなればこのバイクは、多くのユーザーがセローに要求する勘所をしっかり押さえた「セローカスタムのお手本」的な仕様なのです!
細部を見ればその意味が分かります。早速、チェックしていきましょう。
ハンドル周り(1)
ハンドルには「ZETA COMPハンドルバー MOTARD LOW(7480円)」をセットし、低くコンパクトなポジションに。万が一の転倒時にレバーの折損を防ぐハンドガードには、アルミ製の「ZETA アーマーハンドガード(1万1880円)」を装備します。
ハンドル周り(2)
ハンドルには、樹脂製のハンドガード「ZETA X3プロテクター(4070円)」も追加。オフロード走行での飛び石などから両手を守るのはもちろん、厳冬期では走行風による手の冷えを和らげる効果も。ブレーキマスターシリンダーのプロテクションもばっちりです。
ハンドル周り(3)
左右のグリップには、グリップ外周径が細めの「ZETA ベースグリップスリム(1760円~)」を装着。手が小さな人でも握りやすい気の利いたパーツです。
さらに、クラッチレバーには「ZETA ピボットパーチCP(1万8700円)」をセット。ホルダー、レバーともにアルミ削り出しのキットは、レバーの重さを「軽さ重視」「切れ重視」の2段階で調整可能で、ケーブルの遊び調整が簡単なクイックアジャスター付き。
握力に自信がないライダーはもちろん、ハードなエンデューロなどに参戦するユーザーにとっても疲労軽減に効果があるパーツです。
ヘッドライト周り
ヘッドライトには「ZETA ヘッドライトガード(9020円)」を装着。
仲間との林道ツーリングなどの際に、前走車が跳ね上げた小石でヘッドライトレンズが割れてしまうことはよくありますが、このガードはライト外周にアルミフレーム、レンズ前面には耐衝撃性にすぐれるポリカーボネイト製カバーを組み合わせることで、光量落ちを気にせず安心してダート走行が可能です。
アピール度も高いため、ドレスアップ効果も抜群です!
スキッドプレート
エンジン下部を保護し、本格的なオフロード走行に欠かせないのがスキッドプレート。このバイクには、エンジン両サイド部分までカバーした「ZETA EDスキッドプレート(1万8150円)」を装備しています。
フレームのダウンチューブはもちろん、クランクケース底面を飛び石などからガードします。また、林道で丸太越えなどのハードな走行にトライするときにも有効なパーツです。
材質は軽量なアルミで、重量増も最小限に抑えています。この手のスキッドプレートには、オイル交換がしにくいなど整備性に難があるものもありますが、この製品には、ドレンボルトへ楽にアクセスできるサービスホールを備えているので、心配はご無用です。
軽さを極めたリア周り(1)
セロー250「オフロード女子仕様」の大きなテーマのひとつが軽量化です。この車両ではサイレンサーに「バレル4-S サイレンサー(5万1700円)」を装着。スリップオンながら、純正比で半分以下の重量というのがポイント。
女子に限らず、バイクが軽いことにこしたことはありません。特にオフロードシーンでは、軽量化の効果は絶大なのです。
軽さを極めたリア周り(2)
テールランプASSYには「モトレッド エッジテールライトホルダーキット(9900円)」を装着しています。
テールランプがリアフェンダー内にすっぽり収まるデザインなので、もし山道などで転倒し車体がひっくり返った際にも、レンズへのダーメージ軽減が期待できます。もちろん純正ウインカー対応のボルトオン設計です。
前後ホイールはパウダーコーティング
「オフロード女子仕様」のスタイルをグッと引き締めているのが、前後ホイールに施されたパウダーコーティングです。
高い耐食性と強度を誇るパウダーコーティングは、リム表面をしっかり保護しながら美しい見た目をキープできる特殊なペイントです。
オフロード好きユーザーの中には、自分でタイヤ交換やパンク修理をする人もいると思いますが、パウダーコートを施したリムであればタイヤレバーによる傷も軽減できます。
パウダーコートの価格は7920円~。追加料金でカラーやクリアコートも選べます。
足場の悪い場所でも安心のローダウン
「オフロード女子仕様」では、「DRC ローダウンリンクキット」により車高を31mm下げているため、足着き性が格段に向上しています。
オフロードバイクをローダウンすることは、ダート走行時にエンジンやフレームが路面にヒットするなどの不安がある方もいるかもしれません。
ですが、セローはもともと最低地上高にかなりゆとりがある車両なので、この程度車高を下げても問題はあまりないでしょうし、前述のスキッドプレートの装着によってそうした不安も払拭できます。
逆に、ガレ場やぬかるみ、深い轍などを走行中にバランスを崩した際には、すぐに足を着けるのは大きな武器です。ハードな道で足を出しで走る、いわゆる「足こぎ」で進む際にも、ローダウンは大きな安心感を生むでしょう。
なお、この車両にはローダウンにあわせて「ZETA 鍛造キックスタンド(1万2100円)」も装備。スタンド長を短くすることで、停車時にバイクの傾きが最適になるように調整されています。
「おうち時間」を有効活用してカスタムも
いかがだったでしょうか。
女子仕様と謳いつつも、オフロードバイクのカスタムでは「基本」といえる項目をしっかりと押さえた作りは、ハードな林道を走ることが好きな「男子」にも強い味方になることでしょう。
また、長年オフロードシーンに寄り添ってきたダートフリークならではのカスタム提案には、現行セローのユーザーにとって大きなヒントになること間違いなしです!
ちなみにタンクやスイングアームなど、車体の各所を華やかにみせるタータンチェック風のグラフィックデカールは参考品で、反応次第で市販化もあり得るとか。
自分で取り付け作業ができるパーツがほとんどですから、外出自粛などによる「おうち時間」で、愛車のカスタムにトライするのも有効な時間の使い方だと思いますよ。
レポート●土山 亮 写真●ダートフリーク 編集●平塚直樹
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