アルカナはルノーの最新ハイブリッド技術を結集。F1由来のドッグクラッチ採用ミッション搭載
ルノーのブランニューモデル、アルカナの日本導入がスタートした。アルカナは、「CMF」と名付けられた最新の設計思想で作られたクーペSUVである。
CMFは、前後のアンダーボディやエンジン部分などの各モジュールを組み合わせる手法で、さまざまなサイズや異なるボディタイプ間での部品の共用化を図る仕組み。ルノーと日産、そして三菱自動車も加えた3者のアライアンスが採用する。
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アルカナの欧州仕様は、1.6リッター直4自然吸気エンジン+モーターのフルハイブリッドと、1.3リッター直3ターボ+モーターのマイルドハイブリッドの2種。日本仕様は、「E-TECHハイブリッド」と命名されたフルハイブリッドだ。
「ルノー独自開発」と紹介されるシステムはシリーズ式ハイブリッドをベースとしながら、エンジン出力を直接駆動輪に伝えるモードを備えたもの。その点ではホンダや三菱がすでに採用する方式と近い。ルノーの特徴は、エンジン側に4速、モーター側に2速の変速機を備える点にある。走行速度に応じた幅広い領域で、効率に優れたエンジン回転数を選択できるのが強みだ。
街乗りはEV感覚。気持ちのいい走りを実現。燃費もなかなか優秀だ
実際のテストドライブでも、まずモーターの出力でスルスルと加速をした後、気づかぬ間にエンジンが始動。そちらが主体の走行になっている印象を受けた。
変速時のショックは気にならず、エンジン回転数と車速がリンクしないラバーバンド感も薄い。ただし変速機は「4速AT」相当ゆえ、変速時のステップ比は大きい。上り勾配などで変速が繰り返されるビジー感が表れる場面もあった。この点だけはちょっと気になった。
メインモーター出力は36kW(49ps)。スペック的にはパワフルではないが、街乗りシーンのほとんどをEV走行で賄うのに不足を感じなかった。これは2速のトランスミッションを上手く活用できているためと考えられる。
速度が高まりエンジンが始動しても、そのノイズをロードノイズなど暗騒音に紛れこます制御にも感心した。
アルカナはクーペ調のデザインながら、居住性は大人4名でのクルージングに問題なし。少々タイヤ踏面が硬い感触に「フランス車ならばもう少ししなやかな乗り味がほしい」というユーザーがいるかもしれないが、日本でも持て余さないサイズ感を含め、その商品力はなかなか高い。
WLTCモードで22.8km/リッターという燃費を含め、魅力的なモデルである。
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みんなのコメント
日本でのイメージは落ちたね。
ゴーンのこともあるし、
日本車のバッジ違いみたいな
ありきたりなイメージの存在になってしまったね。