現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 「最新モデル試乗」これは楽しい! 青空を感じるフレッシュモデル。新型ダイハツ・タフトの愉快なライブフィール

ここから本文です

「最新モデル試乗」これは楽しい! 青空を感じるフレッシュモデル。新型ダイハツ・タフトの愉快なライブフィール

掲載 33
「最新モデル試乗」これは楽しい! 青空を感じるフレッシュモデル。新型ダイハツ・タフトの愉快なライブフィール

期待の大型新人! スタイリングは道具感を巧みに表現

 Kクロスオーバー界に大型新人が登場した。ダイハツ・タフトだ。タフトは、このジャンルを牽引してきたスズキ・ハスラーの好敵手として企画された。1月の東京オートサロンに出品されたプロトタイプの市販バージョンである。タフトというネーミングは、1970年代にダイハツがクロスカントリー4WDに用いていた車名に由来する。

ダイハツの新世代軽クロスオーバーモデル「タフト」がいよいよ発売。車両価格は135万3000円~173万2500円に設定

 フォルムは全体的にスクエアで、力強く頼りがいがある。バンパーやフェンダーはエッジを強調した造形で、リアフェンダー周辺のガードともども、タフな印象を強調する。その一方で、エンジンフードを前面まで回り込ませ、グリルレスの穏やかなフロントマスクとした処理が目を引く。ヘッドライトは個性的な角型LED。丸型ライトのライバルとは異なる方向性で、フレンドリーな雰囲気を表現した。

 高めのウエストラインに対し、サイドウィンドウの丈を抑えている作りにも気づいた。この処理が、絶妙な躍動感を生み出した要因だ。
 タフトは、いまという時代を感じさせるスタイリッシュなクロスオーバー。タフさの中に、使い心地のよさそうな道具感、フレッシュさを巧みに表現している。ボディサイズは全長×全幅×全高3395×1475×1630mm。ハスラー比で全高が30mm低い。

室内は前席優先設計。スカイフィールトップが開放感を演出

 室内も新鮮な印象だ。高く奥行きがあるインパネに対し、着座位置を相対的に低めにセットしているからだ。乗り込んですぐにパーソナル感覚が高いと実感した。

 室内は、「バックパックスタイル」と命名したパッケージング。前席を乗員のためのスペースとして作り込む一方で、後席はフレキシブルなフリー空間に仕上げた。
 ボディサイズに制限があるKカーは、大人4名に十分な居住スペースを確保すると、ラゲッジスペースなどにしわ寄せが生じる。タフトは、それを「前席優先」と割り切る設計でブレイクスルー。新たな価値を生み出した。Kカーでは珍しく、明確なセンターパネルやコンソールをデザインしたのは、その一例だ。前席はセパレートタイプ。体をしっかりとサポートするデザインはスポーティ。サイズは比較的ゆったりしている。

 タフトの大きな魅力は、スカイフィールトップ。全車、前席上に大型ガラスルーフを標準装備する。その名称どおり、空が感じられる魅力的な装備だ。効果は抜群。ガラス面積が大きいので、一般的なガラスサンルーフとは比較にならないほどの開放感がある。セミオープン感覚のドライビングは新鮮だった。手動式サンシェードが組み込まれているのもうれしいポイントだ。

自然吸気仕様でもパフォーマンス十分。フットワークは適度にマイルド

 前席優先とはいえ、後席もなかなか広い。身長170cmのパッセンジャーが座って足が組めるほど。シート形状も工夫され、自然な姿勢で座れる。座り心地は固めだ。

 タフトならではの特徴は、リアのドアトリムやシート色をフロントより明るい色調でまとめた点だ。後席頭上はガラスルーフがないが、明るさの差はあまりない。これは後席回りを明るいカラーで仕上げたデザインの効果だと感じた。

 後席は前後スライド未対応で、折りたたみは背もたれを前に倒す機構に限られている。荷室フロアカバー位置は調節可能。背の高い荷物が積める。このあたりからも、フロントとリアで用途を明確に分けた設計思想を感じた。

 試乗車はGグレード、自然吸気エンジン(52ps/60Nm)を積む2WDだった。車両重量は830kgと軽量。自然吸気でも加速に不満はない。街中はもちろん、高速道路でも周囲の流れにスムーズに乗れる。満足感の高いパフォーマンスの持ち主だ。中高速域でのスピードの伸びを期待するユーザーは、ターボを選ぶとベターだ。

 乗り心地はクロスオーバーらしく、やや固め。段差や継ぎ目をダイレクトに伝える心配はないが、ソフトではない。ショックを吸収した後も揺れが残る場面もあった。
 フットワークは適度にマイルド。ステアリングが軽く、手応えがあまりないセッティングが最初は気になった。だが、ステアリングのスイッチでパワーモードを選ぶと、操舵は重さを増し加速レスポンスがよくなる。走行シーンに応じて積極的に切り替えるといいだろう。

 タフトは、個性たっぷりのクロスオーバー。普段のドライブでも日差しが感じられフレッシュな気分になれる。ライバルとはひと味違うテイストを求めるユーザーに、ぴったりの存在である。

こんな記事も読まれています

変なあだ名のクルマと言わないで! あだ名は[愛されキャラ]の証なんです
変なあだ名のクルマと言わないで! あだ名は[愛されキャラ]の証なんです
ベストカーWeb
メルセデスの「SL」の始祖は「300SL」だった。ル・マン24時間でも優勝したアイコンはなぜ生まれ、どのように発展したのでしょうか?
メルセデスの「SL」の始祖は「300SL」だった。ル・マン24時間でも優勝したアイコンはなぜ生まれ、どのように発展したのでしょうか?
Auto Messe Web
「4EVER Untamed」のキャッチを掲げた第6世代の新型トヨタ・4ランナーが米国デビュー
「4EVER Untamed」のキャッチを掲げた第6世代の新型トヨタ・4ランナーが米国デビュー
カー・アンド・ドライバー
フォルクスワーゲン「ポロGTI」誕生25周年!記念モデルを227台限定で発売
フォルクスワーゲン「ポロGTI」誕生25周年!記念モデルを227台限定で発売
グーネット
ヒョンデ 新型高性能EV「アイオニック5N」発売!50台限定の特別仕様⾞も設定
ヒョンデ 新型高性能EV「アイオニック5N」発売!50台限定の特別仕様⾞も設定
グーネット
日産 コネクテッドサービス「ニッサンコネクト」が進化!アプリから操作できる機能が倍増
日産 コネクテッドサービス「ニッサンコネクト」が進化!アプリから操作できる機能が倍増
グーネット
メルセデス・ベンツ 「GLCクーペ」PHEVモデル登場!電気モーターのみで118キロ走行可
メルセデス・ベンツ 「GLCクーペ」PHEVモデル登場!電気モーターのみで118キロ走行可
グーネット
マツダ、新型電動車セダン「MAZDA EZ-6」とSUVコンセプト「MAZDA 創 ARATA」を北京モーターショーで初公開
マツダ、新型電動車セダン「MAZDA EZ-6」とSUVコンセプト「MAZDA 創 ARATA」を北京モーターショーで初公開
月刊自家用車WEB
加藤陽平TD、転倒後も「表彰台にはチャレンジできるなと思っていた」。新加入ダン・リンフットの印象も/EWCル・マン24時間
加藤陽平TD、転倒後も「表彰台にはチャレンジできるなと思っていた」。新加入ダン・リンフットの印象も/EWCル・マン24時間
AUTOSPORT web
ダッシュボードは大改善 フォルクスワーゲンID.5 GTXへ試乗 「7」と同モーターで339ps
ダッシュボードは大改善 フォルクスワーゲンID.5 GTXへ試乗 「7」と同モーターで339ps
AUTOCAR JAPAN
「ミウラ」「カウンタック」「ストラトス」はガンディーニの作でした! オートモビルカウンシル2024で「追悼展示」が急遽開催
「ミウラ」「カウンタック」「ストラトス」はガンディーニの作でした! オートモビルカウンシル2024で「追悼展示」が急遽開催
Auto Messe Web
クルマの買取もグーネットアプリにおまかせ!相場価格がわかる新サービス、3つの便利なポイント
クルマの買取もグーネットアプリにおまかせ!相場価格がわかる新サービス、3つの便利なポイント
グーネット
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
「お金なさすぎて家賃払えなくて…」大阪出身“売れっ子芸人”が高級SUV「Gクラス」を納車! 東京で“人生初”の車購入「盛山さんがベンツ購入って感慨深い」「夢あるなー」と反響
くるまのニュース
キドニー・グリルからキンクまで 「BMWらしいデザイン」とは何か 8つの特徴を紹介
キドニー・グリルからキンクまで 「BMWらしいデザイン」とは何か 8つの特徴を紹介
AUTOCAR JAPAN
マツダ、北京モーターショーで新型電動車2機種を初披露。2024年中に1車種を発売
マツダ、北京モーターショーで新型電動車2機種を初披露。2024年中に1車種を発売
driver@web
3/4サイズの「セブン」は50ccの原付きカー! ワンオフで製作してナンバー取得済み。左足アクセル仕様の理由とは【マイクロカー図鑑】
3/4サイズの「セブン」は50ccの原付きカー! ワンオフで製作してナンバー取得済み。左足アクセル仕様の理由とは【マイクロカー図鑑】
Auto Messe Web
「しっとり」と「猛烈」の共存 BMW i5 M60 xドライブ 電動の旗艦が見せた幅広い守備範囲に脱帽
「しっとり」と「猛烈」の共存 BMW i5 M60 xドライブ 電動の旗艦が見せた幅広い守備範囲に脱帽
AUTOCAR JAPAN
自動車のカタログ好きは集まれ! ACC・JAPANが東京交歓会を開催
自動車のカタログ好きは集まれ! ACC・JAPANが東京交歓会を開催
driver@web

みんなのコメント

33件
  • 車としての出来がどうこう言うより、シンプルに大型サンフールを楽しみたい人は気に入るかも。あとはデザインが好きかどうかだろうね。
  • 爽快ーーー‼
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村