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【海外試乗】2021年中に日本でも登場か。アウディ Q5 スポーツバックはクーペルックの新型SUV

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【海外試乗】2021年中に日本でも登場か。アウディ Q5 スポーツバックはクーペルックの新型SUV

ドイツでSUV人気を高めているのは、クーペモデルの存在だという。アウディの主力SUVとして広く支持されているQ5にも、流麗なスタイリングを備えるスポーツバックがデビューしている。さっそく、そのハンドルを握ってみた。(Motor Magazine2021年4月号より)

ベースのQ5に比べ、グッとスタイリッシュに
ここ数年、SUVの販売台数は右肩上がりで、2020年のドイツにおける自動車市場ではついにSUVが21.3%に達し、コンパクトセグメント(20.5%)の牙城を崩してセグメント別市場でトップとなった。そして、この傾向はまだ当分の間、続きそうである。

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その後押しをしているのは、BMWがX6を送り込んで以来トレンドとなっているSUVクーペ、あるいはクロスオーバーというスタイリッシュモデルである。これまでにBMWはX2、X4、メルセデス・ベンツは「クーペ」という名称でこれら新顔を増殖させている。

一方でアウディは、セダン系の4ドアクーペモデルに採用している「スポーツバック」の呼称をSUV系に転用。スタートはやや遅きに失したものの、新型Q3スポーツバックを登場させた。そして今回、売れ筋モデルのQ5にも、4ドアクーペ版のQ5スポーツバックをデビューさせたのだ。

エクステリアデザインは、ベースになったQ5と左右リアドアのパネルまでが共通で、ルーフはBピラーから後方へ向かって下がっている。数字上ではスタンダードボディより2mm低く、7mm長いだけだが、ルーフスポイラーやリアウインドウサイドのフィンなどで、見た目は随分とスタイリッシュになっている。

また、ベースとなったQ5のフェイスリフトに準じて、デジタルデザインのマトリックスヘッドライト(オプション)、リデザインされたシングルフレームグリルと大型化されたエアインテークなどが特徴だが、試乗車はブラックトリム仕様なのであまり目立たない。

インテリアもMIB3にアップグレードされた結果、操作系はMMIダイヤルから変わり、ダッシュボード中央に配された10.1インチのタッチスクリーン部が操作の中心となる。ただしエアコンやドライブロジックの操作は、変わらず機械式スイッチのままだ。

十分なパフォーマンスを静粛性と安心感で支える
試乗車の搭載エンジンは、2L直4ターボの2.0TFSIで、最高出力195kW(265ps)、最大トルク370Nmを発生。7速DCTを介して4輪を駆動、0→100km/h加速は6.1秒、最高速度は240km/hに達する。

車重1850kgのSUVクロスオーバーとして、なかなかのダイナミック性能を示す。走り出しても吸音フロントガラス仕様のためかキャビンの中が静かなので、知らないうちに結構な速度となっていることに気付くぐらいだ。この日は降雪に見舞われたが、クワトロの駆動力と優れたスタビリティが、走りの質と安全性をさらに高めてくれている。

このモデルには12V式ベルト駆動型マイルドハイブリッドシステム(MHEV)が装備されており、アイドリングストップから、あるいはコースティング中のエンジン停止フェイズからの再スタートを快適にしている。

ちょっと不可解なのは、フォルクスワーゲンゴルフなどにはもっとスムースで高効率の48V式MHEVがオプションで用意されるのに、アウディでは4気筒モデルは12V式、6気筒モデルでようやく48V式MHEVになることだ。プレミアムブランドで、この差の理由がわからない。

大雪になったので早々にテストを終えてガレージに戻り、ラゲッジルームからカメラ類を下ろそうとした際に、エアサスペンション仕様ではスイッチで車高が5cm下がり、重い荷物の出し入れを容易にできることがわかった。また後席は、リクライニングとスライドが可能だ。着座者の快適性向上とともに、後席の位置でも積載量を増加させることができるのだ。

スタイリッシュなエクステリアながら、後席のパッセンジャーあるいはラゲッジルーム容量にもほとんど影響がないどころか、便利な装備も用意されたQ5スポーツバック。デザイン重視でアウディを選択するオーナーには、Q5に対して2200ユーロ(約28万円)のエクストラコストを支払っても十分以上に割の合う魅力的なクルマだった。2021年中に間違いなく日本にも登場する要注目モデルだ。(文:アレキサンダー・オーステルン<キムラ・オフィス>/写真:キムラ・オフィス)

アウディQ5スポーツバック45TFSIクワトロ主要諸元
●全長×全幅×全高:4689×1893×1660mm
●ホイールベース:2819mm
●車両重量:1850kg(EU準拠)
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1984cc
●最高出力:195kW(265ps)/5250-6500rpm
●最大トルク:370Nm/1600-4500rpm
●トランスミッション:7速DCT(Sトロニック)
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:プレミアム・70L
●燃費:13.1-13.5km/L(EU準拠)
●タイヤサイズ:235/65R17

[ アルバム : アウディQ5スポーツバック はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

2件
  • 近所でもGLEやGLCのクーペをよく見かけるようになったので、やはり今はこのタイプが売れ筋ですね。ベンツ程では無いでしょうけど、そこそこ売れそう。
  • Q3スポーツバックもエクステリアは良い感じだ、内装の質感が価格に見合ってないのが残念な所だけど
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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