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アルピーヌA110をよりスポーティーに仕上げた『A110S』。東京モーターショーで日本初披露

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アルピーヌA110をよりスポーティーに仕上げた『A110S』。東京モーターショーで日本初披露

 アルピーヌは10月23日、東京ビッグサイトで同日開幕した第46回東京モーターショー2019において、昨年日本に導入された新型A110のスポーティモデル『アルピーヌA110S』をジャパンプレミアした。

 ルノーとの関係が深いアルピーヌは1955年にフランスで創設されたスポーツカーメーカーだ。1970年代にWRC世界ラリー選手権において、リヤエンジン・リヤドライブと軽量ボディによるトラクションの良さを武器にした初代A110が活躍したことでその名が広く知られることになり、ルノー傘下に入った後にはル・マン24時間レースで優勝も飾っている。

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 その後、アルピーヌの歴史は一度途絶えたものの、2016年にブランドが復活。代名詞でもあるA110の名を冠した新型スポーツクーペがリリースされると、日本でも2018年に限定モデルの“プルミエール・エディション”が発売され、現在はA110ピュアとA110リネージというふたつのモデルが販売されている。
 
 今回登場したA110Sは、このラインアップに加わる新たなグレードで、専用チューニングが施されたシャシーにハイパワーエンジンを搭載したスポーティモデルだ。

“究極のハンドリング”を目指して開発されたシャシーはA110と同じく軽量・コンパクトなアルミニウムボディを採用しているものの、その足回りでは高剛性スプリングとこれに最適化したダンパー、軽量化したアンチロールバーなどが新たに導入されている。また、シート高を4mm下げることでクルマの重心を最適化し、ベースモデルよりも優れた高速安定性と素早いステアリングレスポンスを実現したという。

 また、コクピット後部に配置される1.8リットル直列4気筒エンジンもベース車と同じながらターボチャージャーの過給圧を0.4バール引き上げることで、40馬力のパワーアップを果たし最高出力は292psとなった。これによりA110SのパワーウエイトレシオはA110の4.3kg/psから、3.8kg/psへと向上している。

 最大トルクは320Nm、トルクバンドはA110よりも1400rpm広くなった2000~6400rpmだ。駆動力をドライブシャフト、タイヤに伝えるトランスミッションは電子制御式7速ATで、0-100km/h加速のタイムは4.4秒をマークする。

「エンジンは5000~7000rpmの間でとりわけパワフルだ。エンジン回転数が非常に高い領域でもまだ加速を続けるので、すべてのギヤを使い切る走りを堪能することができるだろう」と語るのは、アルピーヌ・チーフエンジニアのジャン・パスカル・ドース。

「しかし、重要なのは、快適で使いやすい日常のクルマであることだ。もし、毎日運転するには乗り心地が硬すぎるのであれば、A110Sは真のアルピーヌとは言えない。運転を楽しむために、ドライバーにとても高いスキルを求めるのも同様だ」

「A110Sは、A110と同じくどんなレベルのドライバーでも楽しむことができるクルマなんだ」

 足回りを含めたシャシー性能の向上に加え、エンジンパフォーマンスも強化されたA110Sはこの他、カーボンファイバールーフの採用やエンブレムデザインの変更といったエクステリアの専用デザインがなされ、インテリアにもブラックのディナミカを用いたルーフライニング、サンバイザー、ドアパネルといった同モデルを特徴づける専用装備が用意されている。

 10月23日から国内先行予約受付が開始されているアルピーヌA110Sのボディカラーは、ブラン・イリゼ・メタリック、ブルー・アルピーヌ・メタリック、グリトネール・マットの3色。販売予定価格は899万~939万(税込)だ。

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