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トヨタ、WECシルバーストン”失格”裁定に控訴せず? 豊田章男トヨタ社長、ドライバーらに謝罪

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トヨタ、WECシルバーストン”失格”裁定に控訴せず? 豊田章男トヨタ社長、ドライバーらに謝罪

 WECスーパーシーズン第3戦シルバーストン6時間レースで、1-2フィニッシュを果たしたもののレース後の車検で違反が見つかり、レース結果から除外の裁定を受けていたTOYOTA GAZOO Racingの7号車と8号車。裁定発表後のプレスリリースでは「この判定に対する対応を検討してまいります」としていたが、最終的に控訴しない方向性を決めたようだ。

 トヨタの7号車と8号車はスキッドブロックの”たわみ”が規定以上だとして、WECシルバーストン6時間レースの決勝結果から除外となる裁定を受けた。レース後の車検で2台のマシンのスキッドブロックには、2500Nの荷重試験が行われた。この際、規定で許されているよりも、スキッドブロックが大きくたわんでしまったというのだ。

トヨタの失格原因はスキッドブロックのたわみ。チームは控訴を検討中

 トヨタ側は、コースの縁石によって受けたダメージの影響だと主張したが、スチュエワードはこれを受け入れず、前述の裁定となった。そしてトヨタはこの裁定を不服として、前述のようなコメントを発表すると共に控訴する構えを見せていた。しかしmotorpsort.comの取材によれば、最終的には控訴しない方向性を決めたようだ。

 これについてFIAやトヨタからの正式発表はまだないが、トヨタ自動車の豊田章男社長は、ドライバーたちに謝罪するコメントを発表している。

「レースでは2台のドライバー達が全力でクルマを走らせてくれました」

 豊田社長は、プレスリリースでそうコメントしている。

「終始、ファンの心を熱くするような走りだっただけに、今回の裁定でその結果を失うことになってしまったこと、本当に残念に思います」

「“全力で走らせ、結果を得られるクルマ”をつくることができていなかったことを、6人のドライバー達に、先ずは謝りたいと思います。申し訳ありません」

 また豊田社長は、ドライバーたちの走りに感謝すると共に、母国レースとなる次の富士6時間レースで、改めて1-2フィニッシュを成し遂げることを期待すると語る。

「一方で、今回、ドライバー達が極限までクルマを追い込んでくれたことで、我々のクルマづくりはまだまだ至っていないということに気づくことができました」

「我々は、クルマをもっと強くして、次のレースに向かってまいります」

「そして、ドライバー達には次の富士戦で、もう一度、思いきり走ってもらい、チャンピオンシップ獲得に向け、ワンツーフィニッシュを果たして欲しいと思います」

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