レース、モータースポーツ好きが選ぶクルマといえば、とにかく速さを求めていると思われがち。たしかにトルクフルなエンジンや信号待ちからスタンディングスタートを決めたくなる加速感は魅力的。さらにレースカーのようなエアロが付いた見た目や、サーキット走行ができるくらいの固い足回りのクルマもレース好きの心をガッシリ掴みますよね。
でも……1周まわって、やっぱり普段の足に使いたいクルマって結局、乗り心地のいいクルマじゃないですか? という編集部の主張をもとに、お借りした広報車をできるだけ忌憚なく、乗り心地はどうかという一点でゆるめに評価してみたいと思います。今回評価するのはホンダ、アコードです。
【乗り心地のよいクルマ探求所】ルノーが考える“現代セダン”アルカナ。長距離移動はノンストレス、燃費もバツグン
●乗り心地評価 7つのポイント5段階評価
運転席からの見やすさ ★★★★★ステアリングの操作性 ★★★★★足回りの感触 ★★★★☆アクセル、ブレーキの感触 ★★★☆☆シートの座り心地 ★★★☆☆街乗りオススメ度 ★★★★☆高速道路での安心感 ★★★★☆(Honda SENSING 360+のハンズオフは感動レベル)その他おすすめポイント:パッと見は高級車のような貫禄がありながら、走りは軽快なところ
⚫︎実は今、ホンダ・アコードはとてもオススメなのでは
9月に発売された6代目プレリュードがいろいろと話題になっていますね。その前はホンダ車で言えば、シビック、そして受注停止になるくらい人気のシビック・タイプRになりますでしょうか……と思い返したところで、ちょっと待ってください! みなさん、アコードのことを忘れていませんか? いや別にモータースポーツ専門媒体だからと言って、今ここで1996~1997年のJTCC(全日本ツーリングカー選手権)のことを持ち出すつもりはありませんが、ホンダ・アコード、シンプルにオススメしたいクルマなのでイチご感想としてお伝えさせてください。
ご挨拶が遅れました。ワタクシ、オートスポーツweb編集部のミズノと申します。前述のとおり、シビック・タイプRは生産停止で買えない、新型プレリュードはお値段がそれなりで(6,179,800円~)……と、ホンダ車のラインアップの中で自分のこれから数年先のマイカー購入プランを妄想していたところ、ハッチバック、セダンのラインアップの中にアコードがあることに気づきました。
現行のアコードは11代目で去年、2024年の3月に発売されているのですが正直、あまり話題になっていませんよね。でも実は、親しいメディア関係者からは昨年の時点で「今のアコード、すごくいいよ」という声を聞いていました。ということを1年以上経った最近、思い出したこともありまして(失礼!)、早速、広報車をお借りさせて頂いた次第です。
今回お借りしたアコードは、今年2025年の5月に発売された新グレードの『e:HEV Honda SENSING 360+』。ホンダの量販モデルとして初めて自動運転で手を離すことができる『ハンズオフ機能付高度車線内運転支援機能』を搭載したクルマです。アダプテイブクルーズコントロール(ACC)などが機能するなど一定の条件を満たしたところでハンズオフが可能。このハンズオフ機能、最初に使用した際には間違いなく、ちょっとした感動が訪れますので、ぜひ運転席で体感して頂きたいですね。
早速、富士スピードウェイからモビリティリゾートもてぎへ向かう道中、ハンズオン機能を使用してみました。中央自動車道~圏央道~北関東自動車道の高速道路、ほぼすべての区間でハンズオフがすんなりと機能しました。最初からまったくマニュアルを読まずに操作を試してみましたが、作動音、インパネの表示や色のおかげで、直感的に今がどのような状態なのかが分かりやすく、スマホのアプリや操作に慣れている方なら最初からスムーズに扱えそうです。
⚫︎低めの着座位置で運転席での座り心地はバッチリ
そしてハンズオフに並んで最初からしっくり来たのが、クルマのシートに座った時のフィット感と運転のしやすさ。
アコードは写真で見てもわかるように、見た目は平べったくて低く、縦に伸びたようなスタイリングが特徴的です。昔のセダンという感じがしていいのですが、昔のアコードのスポーティなイメージと違って、パッと見は完全に高級車な雰囲気。ただ、全長がシビックやプレリュードより400mm長い4975mmとイマドキとしてはちょっと長めで、コンビニやコインパーキングなどでの駐車は慣れないうちはちょっと気を遣います。
それでもやっぱり、運転席に座るとその低いポジションが心地よく、インパネやフロントウインドウとの距離や視界がしっくりと合わさります。長めの車体も、四隅の感覚が掴みやすいので慣れるとほとんどサイズ感は苦になりません。そして最近のホンダ車の足回りがとてもいいように、アコードもよく曲がるし、ボディ剛性が高いのか、それとも足回りの制御が効いているのか、しっかりとした安定感も◎。高級車感がありながら、スポーツモードもあるのでいろいろ乗り回したくなる雰囲気があります。
2リッター直列4気筒のエンジンは高速道路の高回転域でもパワー感が溢れる、とまでは言いませんが、e:HEVのハイブリッドのアシストがあるので街乗りでは必要十分。それ以上のパワー感は低速域や街乗りでちょっと気疲れする時もあるので、アコードはそのバランスがとてもいいところでまとまっている感じがしました。
高級感がありながら、乗り味は軽快で、しかもシビックほど街中で見ることがなくて、被りも少ない。そしてプレリュードよりも価格がお手頃と、実は11代目のアコード。もしかしたら今乗るには絶好のタイミングなのでは、と思ってしまうほど、最近の中ではお気に入り&オススメのクルマでした。
⚫︎参考価格(税込)・シビックe:HEV EX モデル/4,403,300円RS /4,398,900円
・プレリュードベース車両/6,179,800円PRELUDE Honda ON Limited Edition/6,480,100円
・アコードe:HEV/5,599,000円e:HEV Honda SENSING 360+/5,999,400円
⚫︎アコード e:HEV Honda SENSING 360+ 主要諸元ボディーサイズ:全長×全幅×全高/4975×1860×1450mmホイールベース:2830mm車重:1580kg駆動方式:FFエンジン:2リッター直4 DOHCモーター:交流同期電動機エンジン最高出力:147PS(108kW)/6100rpmエンジン最大トルク:182N・m(18.6kgf・m)/4500pmモーター最高出力:184PS(135kW)/5000-8000rpmモーター最大トルク:335N・m(34.2kgf・m)/0-2000rpm
[オートスポーツweb 2025年10月14日]
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
なぜ日本のEVバスは「中国BYD」だらけ? 国内企業が勝てない“価格と実績”の壁
まだやってるんすか!? 「ナンバープレートの封印にペットボトルのキャップ」取り締まられたら恐ろしいことに
1.2リッターエンジン搭載で「400馬力オーバー」! 日産の斬新「MRスポーツカー」に反響殺到! 「本当に美しい」「元祖e-POWER!?」の声も! 全長4.4m軽量ボディのインフィニティ「エマージ」米国モデルに熱視線!
「やっぱトヨタはすげぇよ…」新型スーパーカー『GR GT』発表にSNSは興奮の渦!「V8ツインターボはあつい!」「会長は国宝」など絶賛
290万円の「デリカミニ」登場で“価格天井”が崩壊。なぜ軽自動車の“高価格化”が止まらないのか
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
セイバーとアコードを16年間、所有してました。
今もセダンが大好き。
アコードも良い。私は先代のシビックセダンに
乗ってます、少人数ならセダン。