■ホンダ斬新「“超レトロ”軽トラック」に反響殺到!
2021年、ホンダは軽トラック市場から撤退し、44年にわたる「アクティ」の歴史に幕を下ろしました。
【画像】超カッコイイ! これがホンダ斬新「軽トラック」です!(25枚)
エンジンを車体中央に搭載するミッドシップ・リアドライブ(MR)レイアウトを採用し、その優れたトラクション性能と回頭性の良さから「農道のNSX」、あるいは「農道のフェラーリ」と愛称されたこの名車は、生産終了から数年が経過した現在でも、中古車市場や愛好家の間で根強い人気を誇ります。
その長い歴史の中で、モデル末期に近い2018年に投入された特別仕様車が「アクティ・トラック スピリットカラースタイル」です。
このモデルが登場したのは、4代目アクティのデビューから約9年が経過したタイミングでした。
開発のきっかけは、ホンダが四輪自動車事業に参入して最初に発売したクルマであり、軽トラックの原点でもある「T360」の誕生55周年を記念することにありました。
ベースとなったのは上級グレードの「TOWN」。そこに施されたのは、単なる色替えの枠を超えた、ホンダの歴史とアイデンティティを凝縮した特別なカラーリングでした。
設定されたボディカラーは2種類。一つは「ベイブルー×ホワイト」です。これは1963年に発売されたT360のイメージカラーを忠実に再現したもので、鮮やかな水色のボディに、ホワイトのフロントグリルとドアミラー、そしてホイールキャップを組み合わせています。
最大の特徴は、荷台のアオリ(バタ板)までホワイトに塗装され、そこに真っ赤な「HONDA」のロゴが大きく描かれている点です。
もう一つは「フレームレッド×ブラック」。こちらは耕運機や発電機などを扱う「Hondaパワープロダクツ」の製品群をイメージしたもので、情熱的な赤のボディにブラックのルーフとアオリを組み合わせ、引き締まった力強さを表現。
こちらのリアロゴはホワイトで描かれ、黒いホイールと相まって「働く道具」としての機能美を強調していました。
パワーユニットには信頼性の高い660cc直列3気筒SOHCエンジンを搭載。トランスミッションはMR仕様に3速ATまたは5速MT、4WD仕様には5速MTが設定され、当時の価格は113万5080円からという設定でした。
軽トラックといえば「白」が常識とされる市場において、このポップかつヘリテージを感じさせるデザインは異彩を放っていました。
このユニークなスタイリングに対し、ネット上のコミュニティやSNSでは、今なお熱のこもった称賛の声が寄せられ続けています。
「見慣れたはずの軽トラなのに、カラーリングだけでここまでカッコよくなるのか」「いつ見ても良いデザイン。ホンダ車の中で一番欲しいかもしれない」といった、デザインの完成度に驚く声が散見されます。
また、そのあまりに凝った配色は、純正モデルを知らない層に「ファンの作ったカスタムカーだと思ったら、まさかの純正なのか!?」という衝撃を与えており、「すげぇ…これはホンダ好きにはたまらない仕様だ」と、メーカーの遊び心に感服するコメントも多く見られます。
一方で、アクティという車種自体が消滅してしまった現実に対し、喪失感を吐露するファンも少なくありません。
「アクティの生産中止はホントに残念」「再販でいいから出してほしい」「もうホンダは軽トラを作らないのかな…」といった、叶わぬ願いと惜別の言葉が、スピリットカラースタイルの話題が出るたびに繰り返されます。
MRレイアウトという独自のメカニズムと、創業時の魂(スピリット)を体現したカラーリング。この二つを併せ持った「最後の名車」は、流通台数が少ないこともあり、中古車市場でも高値で取引される貴重なコレクターズアイテムとなっています。
日本の原風景を走り抜けた小さな実力派は、その鮮やかな姿とともに、ファンの記憶の中で走り続けているのです。(くるまのニュース編集部)
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