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ランドローバー・ディスカバリーSE D300試乗 ロングドライブで分かった「本質」

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ランドローバー・ディスカバリーSE D300試乗 ロングドライブで分かった「本質」

何度でも指名したくなるワケ

インプレッションのためのクルマの試乗時間はまちまちだ。

【画像】「ロングドライブ」忘れるネコ足3列【ディスカバリーSE D300を細部まで見る】 全124枚

だがスポーツカーで街中を流していても得られる情報が少ないように、一概に長く乗ればいいというわけでもない。

一方、ロングドライブに出ることで、スペックからはうかがい知ることができない本質的な良さが見えてくるクルマもある。

今回少し遠出をする用事があったのでじっくりと試乗してみたいクルマについて思い浮かべてみた。

大人4人がゆったりと乗れて、荷物もそれなりに載せる予定がある。高速道路だけではなく峠越えするようなルートもあるので、ドライブするのが楽しいという部分は譲れない。

その結論として「またしても」ランドローバー・ディスカバリーに乗りたいと思った。

現行のディスカバリーは2022年モデルでマイナーチェンジされており後期型となっており、その詳細については2022年2月15日に公開している試乗記で記している。

だがそれ以外にも2度ほど、僕はこのクルマに乗ったことがある。レンジローバーほど肩ひじ張っていなくて、イヴォークより走りも室内もゆったりとしている。

ロングドライブとなればディスカバリーのようなカジュアルなモデルが魅力的に思えるのは当然なのかもしれない。

ディーゼル直6 MHEVのD300ユニットとロングドライブの相性もいい。

燃料代が安く省燃費性能が優れているだけでなく、常用する回転域が低いこともあり驚くほど静かという点でもストレスがないのである。

ランドローバーなのにネコ足?

朝焼けが残る都心を後にして高速道路で北上する。

試乗では敢えてオーディオのスイッチをオフにして走らせることもある。

車内には微かなロードノイズが響くだけで、「ディーゼル」は見事なまでに気配を消している。

8速オートマティックとD300ユニットのマッチングがすばらしく、普通に走らせていると2000rpmをこえることはまずない。

それでいてスピードの伸びもいいので、スロットルをグンっと踏み込むようなシーンはまずない。

またストップ&ゴーの瞬間こそ微かなディーゼルノックが混じるが、それでもディーゼルエンジンの泣き所ともいえるアイドリングストップからの復帰は驚くほど静か。

MHEVに含まれるスタータージェネレーターがエンジンを静かに起こしてくれるのだ。

そんなストレスフリーなパワーユニットと同じくらい、ディスカバリーはハンドリングも秀逸だ。

コーナーであまり外輪が踏ん張っている感じもなく、ロールも少な目。背高ボディからは想像できないほどハンドリングが軽快なのだ。

まるでジャガーのような(?)現代のランドローバーが「ネコ足」を備えていたとしても何の不思議もないのである。

「素直なハンドリング」というのは味も素っ気もないというのとは違う。

ドライバーの思いを確実に走りに反映してくれる。つまり意のまま。

だからハンドリングの部分でもディスカバリーSE D300はストレスなく感じられるのだと再認識させられた。

「長距離」を忘れるクルマ

いくらドライブするのが楽しい、疲れないといっても高速道路を延々と走るのであれば、ACCのスイッチは入れておくにこしたことはない。

ステアリングの修正はきめ細かくて信用でき、加減速も滑らかなので、ドライビングポジションを少しゆったり目にしてクルージングしようという気にさせてくれる。

今回のロングドライブでは意外なことに気が付いた。

同乗者に「次のサービスエリアで止まってくれる?」と言われない限り、走り続けられるのである。

ディーゼルの長い航続距離をノンストップでと言ったら大げさだが、疲れを感じることなくいつの間にかけっこうな距離を走っているのだ。

ちゃんと座れる3列目シートを備えたクルマを選ぼうとすると、最初に思い浮かぶのは国産フルサイズのミニバンだろう。

実際に3列目シートへのアクセスだけでいったら2列目のシートバックを倒す必要があるSUVに勝ち目はない。

だがドライバーオリエンテッドという部分も中心に据えるとミニバンはディスカバリーの敵にはならない。

4代目までの武骨なスタイリングから一転、角が落とされ洗練された印象に生まれ変わった5代目ディスカバリー。

それでもなお現行ランドローバーの中ではディフェンダーに次いで「オフロードに踏み込みたくなるモデル」といえる。

注目度は決して高いとはいえないが、しかしオーナーの満足度はきっと高いはず。

今回のロングドライブで、これまで以上にディスカバリーのことを気に入ってしまった。

ランドローバー・ディスカバリーSE D300のスペック

価格:950万円
全長:4985mm
全幅:2000mm
全高:1895mm
ホイールベース:2925mm
車両重量:2470kg
パワートレイン:直列6気筒2993ccターボ
最高出力(エンジン):300ps/4000rpm
最大トルク(エンジン):66.3kg/1500-2500rpm
ギアボックス:8速オートマティック

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みんなのコメント

15件
  • ディフェンダー、カッコ良いけど派手だしなぁ
    中身一緒のディスカバリーはシンプルデザインで目立たなくて使いやすい
    でも、1200万ぐらいしそう、、、
    たまーに見かけるけど、サラッと乗ってるヒトすごいなと思います
  • そりゃお高いですから。
    そんな車に仕事とはいえ、タダで乗れればいいに決まってますよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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