F1第11戦オーストリアGPでは苦しい結果に終わった角田裕毅だが、レッドブル首脳からはサポートをしっかり感じられているという。
レッドブルの母国戦であるオーストリアGPで角田は、予選Q1敗退。決勝は18番手からスタートすると、フランコ・コラピント(アルピーヌ)と接触してペナルティを受けるなど散々なレースとなり、完走したドライバーの中では最下位となる16位に終わった。
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苦戦が続いてしまっている角田だが、オーストリアGPを振り返るとその責任は自分にあると語った。
「レースでの問題は、僕でした」
イギリスGPを前に、前戦オーストリアGPでの問題が何だったのかという問に、角田はそう答えた。
「あのオーバーテイクですが……僕はおそらくもう1周待つことができたモノを、ああした形でトライしてしまいました。あの状況で全開にプッシュするのは、不必要なことだったんです。なので、レースの組み立ては理想的ではありませんでした」
「ペース自体は、まあ正直に言ってフロントウイングも変えましたしあまりいい参考にはならないでしょう。でも、これまでのセッションには懸命に取り組んできています」
「特にロングランは、僕がまだ普段苦戦してしまっているところです。この数日間はさらに改善できる部分を探すために、しっかりと作業を進めてきました。それから今まで僕が考えもしていなかったことを、いくつか試すつもりです」
「それが凄く楽しみです。ショートランでは、自分の求めている自信の水準に、すぐにたどり着けると思っています」
そう改善に向けた取り組みを語った角田だが、昇格後の苦戦続きに対しては、前任のローソンのように更迭されることになるのではといった声も挙がっている。
ただチーム上層部からは、今もしっかりとしたサポートを感じられているという。実際、アドバイザーのヘルムート・マルコは今シーズンの残りのレースで角田がチームに残ると明言している。
「間違いなく僕はサポートされていると感じます。特に最近はクリスチャン(ホーナー/チーム代表)そしてヘルムートからこれまで以上にサポートを感じます。レッドブルのフィジオと僕の”リセット”のためにイギリス南部に行ってきたんですが、これも彼らのおかげです」
「ふたりは僕にとにかく新鮮な空気を吸わせたかったんだと思います。自分のリズムを取り戻すために、とても役立っています。僕はこれから、今まで試した事のないモノを試していくつもりですし、普段ならやらないようなこともたくさんやらせてもらっていますよ」
そして角田はマルコがドライバーを交代させないと明言したことは、プラス材料だったかと尋ねられると、こう答えた。
「ヘルムートが『 2レースで交代するかも』とか、そういう事を言うよりは良いでしょうね。でもお話ししているように、彼もクリスチャンもとても協力的なんです」
「ヘルムートはオーストリアでの僕のレースに満足していませんでした。ただそれと同時に、僕のことを助けてサポートし続けてくれています。僕の才能や速さを信じてくれていますから、僕は自分にできることをコース上で証明する必要があるんです」
「ヘルムートはただ率直な人です。悪いレースをしたとすれば、何が間違っていたのか、何が正しかったのかを、ただ伝えてくるんです。それが彼が与えてくるプレッシャーです。それが時には想像していなかったレベルだったり、パフォーマンスを引き出すことにも繋がります」
「ジュニア時代から僕は彼のそういったやり方の下で取り組んできました。これまでに受けてきたサポートにも感謝しています」
また苦境に立たされてはいるものの、角田は自らの能力には今も自信を持ち続けている。
「ドライバー次第ではあるけど、同時にこのマシンにすぐに慣れたというドライバーは僕は見たことがありませんから、それはそうなんでしょう。ですが同時に、僕は少なくともショートランにおいては正しい方向に向かっていると感じています」
「オーストリアでは予選Q1で敗退してしまいましたが、ギャップはかなり小さかったです。そしてパッケージ全体という面で進歩できると分かっています。フルパッケージになれば、彼らが求めているレベルに達せられるという自信はあります」
「そこに向けて懸命に取り組んでいます。ロングランは実際僕がまだ苦戦している部分ですが、方向性を見つけるつもりです。F1キャリアで1度も試したことのないドライビングスタイルの変更もいくつか試せると思います。こっちはまさに学習段階にあります。自信という面で言えば、コンディションがセッションごとに変化しているとき、おそらく僕はVCARBで走っていたころと比べると、少し時間がかかっていると思います」
「マシンがそれぞれのセットアップでどう走るか。最初から全力でプッシュできるかを正確に知っていたんです。でもレッドブルでは、徐々に慣れていく必要がありました。これが正しいアプローチだと思っています。時間はかかるかもしれませんが、間違ったアプローチではないと思います。シーズン全体の時間がかかるかはわかりませんが、少なくとも正しい方向に進んでいてポジティブなのは確かですね」
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