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FIA-F4は2026年から2クラスを分けたレースに変化か? 年間14戦維持のために単独開催も示唆

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FIA-F4は2026年から2クラスを分けたレースに変化か?  年間14戦維持のために単独開催も示唆

 9月21日、宮城県のスポーツランドSUGOで行われたスーパーGT第6戦『SUGO GT 300km RACE』の決勝日、GTアソシエイションの坂東正明代表がGTA定例記者会見に臨み、スーパーGTの併催として開催されているFIA-F4について、今後のレースにおけるクラス分け等について触れた。来季以降、チャンピオンクラスとインディペンデントクラスが分かれたレースになる可能性もあるという。

 FIA-F4は、2015年からスーパーGTのサポートレースとしてスタート。年間14戦を基本とし、レーシングカート等からステップアップする若手ドライバーたちの“モータースポーツの甲子園”としての役割を担っている。これまでF1で活躍する角田裕毅をはじめ、スーパーGT GT500クラス、GT300クラス、スーパーフォーミュラ等で活躍する多くのドライバーがFIA-F4を通ってきた。

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 そんなFIA-F4は、開催当初から使用されてきたF110、2024年から使用されるMCS4-24ともコストが抑えられ、かつ高いパフォーマンスをもつことから若手ドライバーたちも数多く参戦。同時に、スキルを磨くジェントルマンドライバーたちにとっても格好の舞台であり、若手を中心としたチャンピオンクラス、ジェントルマンによるインディペンデントクラスともに盛況となっている。8月に行われた鈴鹿大会では、合計49台がグリッドに並んだ。

 必然的に台数の増加によってコース上の混雑、さらにアクシデントも増えることになり、近年はセーフティカーが導入されることも多い。レーススタートから長い時間がセーフティカーランで、実質のレース時間が非常に短く、数周で勝負が決することもある。

 そんな状況について、坂東代表は「いまチャンピオンクラスが30台、インディペンデントが20台ほどいる。現在の土曜1レース、日曜1レースを、もし両クラスで分けるとなると土曜2レース、日曜2レースとなってくる。その時間と、我々スーパーGTの3時間レースがあるとすれば、実際にタイムスケジュールが組み込めるかどうか」と今後、チャンピオンクラスとインディペンデントクラスを分けてレースを行う可能性があることを示唆しつつ、スケジュールの解決が必要であると示唆した。

 9月20~21日のSUGO大会では、3レースを開催したほか、次のオートポリス大会では来季への試行として、実際にチャンピオンクラスとインディペンデントクラスを分ける4レースを開催するなどトライも行っているが、さまざまな課題もある。


●スーパーGTのタイムスケジュールにも関係?

「若手育成のプロジェクトの側面があるレースだが、2レースが4レースになり、新しくレースを組み込むと編入費もかかってくる。また実際にパドックの面積の問題もあるし、4レースやるとなると、タイムスケジュールとしては土日だけでなく金曜も考えなければいけない。今は木曜、金曜で1時間半2回ずつの専有走行をとっているが、金曜に予選をやるとなると少しは楽になるのかもしれない」と坂東代表は語った。

 金曜に公式スケジュールを組むと費用も変わってくるほか、オフィシャルの問題もある。現状、FIA-F4は木曜に走行をスタートさせ、金曜昼まで専有走行が行われ、土曜に予選と1レース、日曜に1レースが行われるスケジュールだが、坂東代表はFIA-F4の日程変更がスーパーGTにも変化を及ぼす可能性も示唆している。

「もともと宿泊や移動経費などコストの問題もあり、金曜に搬入し土日で(スーパーGTの)レースというかたちにした。オフィシャルの問題もあるし、いま、金曜日を搬入日として、ここで設営して欲しいと伝えているが、チームによっては木曜の朝に御殿場を出ているチームがある。お金の問題もあるけど、働き方改革の問題もある」と坂東代表。

「実際に金曜日にもし予選ができるような状況をFIA-F4で作ることができれば、スーパーGTも金曜に走れないかと相談をしている。でも金曜に走行となると、今度は水曜日に入るチームがあるかもしれない」

「例えばスーパーフォーミュラが金曜に走っているとおり、スーパーGTも走れるかもしれない。ただ管制やオフィシャルなどの問題もある。スーパーGTの金曜についてはこれから考えるけど、とりあえず来年からはチャンピオンとインディペンデントを分ける方向で考える」

 また坂東代表は、今季からスーパーGTで第3戦セパンを開催している関係から、FIAのスーパーライセンスポイントで必要とされる“年間14戦”開催に向け、スーパーGTとの併催ではない単独開催も示唆した。岡山国際サーキットはパドックの面積等もありFIA-F4の開催がなく、セパンでも開催できないとなると、6大会で14戦をこなさなければならない。そうすると、1大会3レース~4レースというケースが発生し、さらにクラス分けが困難となる。

 坂東代表がその解決として提示したのは、全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権と併催で1大会を開催するというケース。比較的レース時間が短いフォーミュラのシリーズ同士であり、スケジュールとしては可能かもしれないが、FIA-F4とスーパーフォーミュラ・ライツをともに戦っているチームもおり、そのあたりも今後課題になるかもしれない。

[オートスポーツweb 2025年09月25日]

文:AUTOSPORT web

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みんなのコメント

14件
  • ddsmoto
    2クラスを分けてレースするの賛成。
    マジでここ数年SC入らずにフルレースディスタンス走れたレース少ないと思うし、若手はとにかく走って経験積まなきゃ育成カテゴリーの本末転倒だと思うし
  • int********
    毎回SCランとSC明けのスタート練習ばっかりになってますもんね!笑
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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