アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、F1アメリカGPの予選を10番手で終えた。
角田は11番手で予選Q1を突破すると、続くQ2ではソフトタイヤを履いて10番手。前戦トルコGPに続き、2戦連続のQ3進出を果たした。Q3では10番手に終わったものの、チームメイトのピエール・ガスリー(9番手)に次ぐスタートポジションを手にした格好だ。
ただ角田は初日のフリー走行では苦戦していた。FP1では18番手、FP2では16番手となっていたのだ。FP3も最終的には18番手だったが、1セット目のタイヤでの各車のアタックが終わった段階では10番手につけており、徐々にペースが上がっていることを伺わせていた。
「今日は、特にFP3からのステップアップを果たしたという点で、とても満足しています」
角田はチームのプレスリリースにそうコメントを寄せた。
「最初の方のセッションのペースでは、Q2を突破するのは難しいと思っていましたから、全体的には良い1日でした」
「オースティンに来るのは初めてだったので、週末の間に進歩を遂げ、ペースを上げていく必要がありました」
「チームメイトとのタイム差はまだまだ埋めていく必要がありますし、改善できることがいくつかあると思います」
チームは週末を通して、マシンに多くの変更を加えたという。このことが、Q3進出に繋がったと角田は語る。
「トップ10からスタートできるのは良いことです。チームは週末を通じて、マシンに多くの変更を加えてくれました。これが大いに役にたったので、全てのエンジニアとメカニックに心から感謝しています」
なお角田は、予選トップ10に入ったドライバーの中で唯一ソフトタイヤを履いてのスタートとなる。今回のグランプリでは、ソフトタイヤは柔らかすぎるとして、各車とも決勝で使うのを避ける傾向にあるように見える。そのため、スタートでソフトタイヤを履かねばならない角田は、厳しい戦いを強いられることになるかもしれない。しかしそれを覆すためにどんな戦略を組み立ててくるのかという点には、注目したいところだ。
ただ日曜日には雨が降るという予報も出ており、その予報通りとなれば、角田のスタートタイヤに関する不利は解消されることになるが、果たして?
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