6月単月は17.3%減 日産のみプラス
text:Naojiro Onuki(大貫直次郎)
2020年6月の軽自動車の国内新車販売台数は、前年同月比17.3%減の13万2514台と、9か月連続でのマイナスを記録した(全国軽自動車協会連合会まとめ、速報値)。
これで2020年上期(2020年1~6月)の新車販売の成績は、前年同期比20.6%減の80万8081台となり、上期としては4年ぶりの減少に転じた。
6月のブランド別新車販売台数では、3月に軽スーパーハイトワゴンの新型ルークスの販売をスタートさせた日産が前年同月比3.8%増(1万9553台)と3か月ぶりにプラスを記録したものの、それ以外はすべてマイナス。
一方、2020年上期の成績では全ブランドが前年割れとなり、そのなかで前年同期比25.6%減ながら24万1237台を記録したダイハツが、シェアトップにつく。
最大のライバルのスズキは、同21.9%減(24万992台)に甘んじて第2位に位置。
続く第3位には同18.7%減(16万2481台)でホンダが、第4位には同2.3%減(9万9251台)で日産が、第5位には同25.7%減(2万3403台)で三菱自が入った。
苦しい結果となった6月と今後の展望について、関係者の声を聞いてみよう。
軽市場 6月のまとめ 今後の展望は?
軽自動車の販売実績について業界団体の関係者は、「新型コロナウイルスの影響は販売面で続いているが、緊急事態宣言が解除されてからは、販売店への客足は徐々に戻りつつある」と説明。
「いずれのブランドも、5月期に比べると前年同月比で10%以上の回復を記録した。メーカー側が新型車や特別仕様車の発売などを再開したことも、販売が復調した一因」と示唆する。
7月以降の市場動向については、「新型コロナウイルスの影響や景気下降による需要減退によって、今後も厳しい状況は続きそう」とした。
そのうえで、「ただし、メーカー側がニューモデルや特別仕様車を鋭意リリースし、販売キャンペーンも積極化する予定なので、これらがどれくらい効果をもたらすかが復調を維持するカギになる。政府が打ち出す景気刺激策にも期待したいところ」と回復へのポイントをまとめている。
一方で「新型コロナウイルスの第2波、それに伴う消費マインドの低迷などは不安材料」と指摘した。
続いて6月単月、さらには上期(1月~6月)の販売台数ランキングを確認しておこう。
ベスト3 スーパーハイトワゴン独占
6月の軽自動車の車名別ランキングでは、ホンダNボックスが前年同月比34.1%減ながら唯一1万台オーバーの1万5557台を達成。7か月連続での首位につく。
続く第2位には、同5.7%減ながら1万2072台を成し遂げたスズキ・スペーシアが1ランクアップで位置。第3位には、9431台を販売して1ランク上昇を果たした日産ルークスが入った。
また、注目の新型車のダイハツ・タフトは、月販目標の4000台を超える5079台を販売して第9位に。生産を再開したホンダNワゴンは、同325.4%増の3586台を販売して第11位にくい込む。
なお、登録車と合わせた車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックス、トヨタ・ライズ、スズキ・スペーシア、トヨタ・ヤリス、日産ルークスの順になり、3か月ぶりに軽自動車が3モデルもランクインした。
2020年1月~6月の販売台数ランキング
2020年上期(1月~6月)の軽自動車の車名別ランキングを見ていこう。首位に立ったのはホンダNボックスで、前年同期比22.7%減ながら唯一10万台超えの10万1454台を記録してトップを維持する。
続く第2位には、同27.2%減(6万5323台)でスズキ・スペーシアが。第3位には、同23.9%減(6万2253台)でダイハツ・タントが入り、軽スーパーハイトワゴンがトップ3を独占した。
一方、登録車と合わせたランキングでも前述の3モデルがトップ3に位置。第4位に5万8492台を販売したトヨタ・ライズが、第5位に同19.6%増の5万7235台を記録したトヨタ・カローラが続く結果となった。
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みんなのコメント
結局タントはスペーシアに勝てず、タフトもハスラーに勝てずなのに、
タイトルだけを見ると無理してダイハツをヨイショしているのが哀れ。