イギリス政府は、新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するため、入国する渡航者に対して14日間の検疫措置を課すことを決めている。当初はF1を含めたプロスポーツ関係者もこの対象になるとされたため、この夏にイギリスでF1レースを行なうのは難しいと見られた。
しかしイギリス政府は、入国するプロスポーツ関係者に対して、国内での移動に関する詳細な計画が承認された場合に限り、検疫措置を免除することを示した。これにより、8月2日と9日の2週連続で、シルバーストンでレースが行われる可能性が高まっている。これらを含めた2020年のF1世界選手権の欧州戦8レースの日程は、6月2日(火)中にも発表される見込みである。
■イギリス政府が6月からのスポーツ再開を発表。F1の検疫免除も濃厚
なおこの緩和措置により、サッカーのUEFAチャンピオンズ・リーグ、クリケットの西インド諸島やパキスタンへのツアーなども、開催について一歩前進することになるはずだ。
F1は新型コロナウイルスへの対策として、シーズン再開後にはチームに帯同するスタッフの人数を大きく減らすことを検討してきた。先週行われた世界モータースポーツ評議会(WMSC)の際には、無観客レースの際には1チームあたり80人までと人数の上限を規定。そのうち60人が、マシンの走行に関与できるということになる。
ヨーロッパ大陸でのレースに参加するために出国したイギリス国内に拠点を構えるチームが帰国する際の他、フェラーリやアルファロメオ、アルファタウリ、ルノー、ピレリなどイギリス外に拠点を構える組織の担当者がイギリスに入国する際の検疫も免除の対象となる予定だ。また、サポートレースとして行われるFIA F2やFIA F3、ポルシェ・スーパーカップなども含まれることになりそうだ。
イギリスのデジタル・文化・メディア・スポーツ相のオリバー・ダウデンは5月30日(土)に行われた会見で「英国スポーツの復活」を宣言。その中で、F1についても言及している。
「待ちの時間は終わった」
そうダウデンは語った。
「イギリスでのライブスポーツは、安全で注意深く管理された環境でまもなく再開される。このガイダンスは、スポーツが競技を再開するための、安全なフレームワークを提供する」
「試合をいつから再開するのか、それを正確に決定するのは、それぞれのスポーツ次第だ。彼らは、自分たちのスポーツのことをよく理解している。しかしサッカーやテニス、競馬、F1、クリケット、ゴルフ、ラグビー、スヌーカーなどは、まもなくテレビ画面に戻ってくる。来週(6月1日)には、最初の競馬のレースが行なわれる」
F1の広報担当者は、motorsport.comに対して次のように語った。
「プロスポーツが引き続き運営できるようにするための政府の取り組みと、レースを復活することに対する彼らのサポートを歓迎する」
「7月の第1週に、シーズンを再開する準備をしている。そのため、今後数週間は彼らと密に話し合っていくことになる」
これまでにも報じられてきた通り、2020年のF1世界選手権は、オーストリアでの2週連続開催で開幕。その後、ハンガリーで1戦、シルバーストンで2戦し、スペイン、ベルギー、イタリアの各地を転戦していくことになりそうだ。モンツァの後のレースがどうなるかはまだ分かっていない。
この欧州ラウンドのスケジュールは、6月2日(火)にもF1のCEOであるチェイス・キャリーによって発表される予定だ。
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